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特撮の軌跡

ここは、特撮ヒーロー・実写アメコミ映画 の感想やフィギュアレビューを載せていくページです。

劇場版 牙狼~RED REQUIEM~ 感想

101103-1.jpg
正直イマイチ


今日気付いたんだけどNEXT同様にPG指定かかってたんだね。
子供いたけどあれは親同伴だったから大丈夫なのか。

OPはあんま牙狼っぽくない感じ。
テレビ版のOP映像が使われていた鋼牙VS零もあったけど実際ではカオルや零はおろか執事のゴンザすら出ないという・・・
一応カオル役の肘井美佳さんはカルマの声で出てきたんだけどね。


冒頭では女性が怪しい男に狙われている、と思ったら女性がホラーで男2人組みが魔界法師。
何やら機械の竜みたいなやつ使ってるしすごいな。
それでも押されていて今回のヒロインポディション・烈花が登場してボコに。
相変わらず雨宮監督は女キャラアクションさせるの好きだなー。

もう1体ホラーがいてそっちは素体ではなく生体ホラーなので魔界法師の手には負えず。
で鋼牙登場。全然鋼牙に違和感ないや。小西さんかっけえ。
例によってもったいぶってなかなか鎧は召還せず。
鎧召還のシーンは映画ということだろうか?特別仕様に。
これはこれで良かったけどやっぱり今まで通りの方が見慣れているし好きかな。
魔導刻は欲しかった。後半の戦いは鏡の中で時間無制限だからともかくこの戦いは普通に外だし。


最初の戦いが終った後烈花と話すけどやっぱり強気な性格。
牙狼の世界において女は魔戒騎士になれないから魔界法師止まり。
そのために魔界法師として力をつけていたらしい。
素質はあるけれどまだまだ鋼牙の方が上で軽く格闘して負かす。




今回の敵は使徒ホラーの一人・カルマ。日本語だと「宿命」だね。
ホラーの始祖であるメシア。ホラーとは別系統に位置するレギュレイスときてどうするのかと思ったら使徒ときたか。
鏡の中に存在するホラーであり2人の男女を部下として従えている。
女性を連れてきては欲望を映して取り込んできたわけだ。



1度目の激突は根城にしているクラブに入ったとき。
ここだと結界が張られていて裏切り者の魔界法師が?という話に。
裏をかいて烈花じゃないか?なんて考えたけどそんなことはなかったぜ。

でバトル。ここでもアクションすごかった。
客たちは最初ガラスが落ちて来て危ない目にあって女性が首掴まれて投げられたのに盛り上がれるのはすごいな。
敵の男もホラーになったので鎧召還!と思ったら鏡に鎧が吸い込まれた!?
鏡に映していたのは単に鏡越しに鎧召還するものかと・・・

このホラーは正面切って戦うといい勝負になるけど後ろから狙うと一気に強くなる感じ。
烈花も鋼牙も後ろから切りかかった時に限って長い尻尾で邪魔されるし。
肩に角というか剣?が突き刺さった時に自分からぐいぐい進むのは痛そうだった。


魔界法師2人が助けに来てなんとか助かる。
裏切り者が斉藤洋介演じるアカザと判明。
失った妻と娘?を見れる鏡を配下2人から貰い心奪われ、これを失わないために従わざるをえなかったと。


そんなアカザも改心し再び突入する4人。
正直番犬所から応援待った方がよかった気もする。
今も北の管轄ならカンタイも近いだろうしもうレギュレイスもいないんだろうから翼に来てもらうとかあるだろうに。

突入してからもアカザが裏切るんじゃ?という違和感は消えなかったなw
入ってからはアクションタイム。男女関係なくみんなすごい動きを。
ただアクションシーン長すぎたかな。特にあのザコみたいな連中はいらん。単なる時間稼ぎにしか見えないよ。
烈花対シオンは烈花の粘り勝ち。最後の止めは普通にエネルギーの塊でいいだろうに何で金魚なんだよww

鋼牙対クルスは場所を変えてなお続いている。
ここでクルスが本来の姿である老人に戻りホラーになった経緯を語る。
詳しく言っていたわけじゃないけれど若い頃はシオンと愛し合っていたっぽいけれど亡くなってしまったみたい。
何十年経っても女性を絵で描き続けても「君はシオンじゃない・・・」を繰り返してモデルの助成を殺害。
その後すぐにカルマに心の闇を除かれて若かったころの自分とシオンをホラーになることで手に入れたと。
ここらへんは中尾氏の演技がさすがだった。


クルスが再度ホラーの姿になって襲い掛かる。
怪我してるし鎧はなくて取り戻してすらない。どうすんだー!?



「ガロオオオオオオオオオ!!」


叫び声に反応して鎧自ら鋼牙の元に!これはかっこいい!
生身の状態でもいい勝負していたので鎧さえ召還すればこっちのもの。
あっという間にホラーとなったクルスを撃破。

後はカルマのみだがとにかくでかい。というよりメシアそのものだった。
明らかに違ったのは攻撃方法で鉄の鎖というか欠片みたいな集合体を自在に操って攻撃してくる。
これはメシアの魔界文字が刻まれた結果や張り手なんかよりはるかに強力だと思う。


すぐに轟天が出てきたのは感動したな。
あの広大な魔界を駆け抜けるのはかっこいい。14話やメシア戦じゃ直線に走っているだけだからね。
牙狼剣じゃやばいからでかくしろよ!と必死に心の中で突っ込んでいる間に欠片の集合体に潰される。
と思ったら牙狼斬馬剣ごと登場!ここもカッコよかったぜ。
最初はこのままいけるんじゃね?と思ったけど時間が経つにつれ段々不利に。

轟天も戻りピンチ。アカザが笛を届けてくれて烈花がレクイエムを奏でる。
カルマにより葬られた歴代の魔戒騎士・魔界法師たちの英霊がカルマに突っ込む!
ここはいいシーンなんだろうけど魔戒騎士は鎧の姿とかの方がよかったかも。それじゃあCG班きついだろうけど。

ちなみに轟天が解除された辺りから「さあ翼人になるんだ!翼人に!さあ!!」と心が叫んでいたので大興奮ww
英霊達が牙狼の背中に集まって翼が生えた瞬間もう(うおおおおおおおおおおお!きたああああああああ!)だったねw
大興奮の中出てきたのはなんかご利益がありそうな牙狼。なんぞやこれは・・・

なんか翼人とオウリンを混ぜた感じ。牙狼の観音様化が進んでるでえ・・・
一応強さは本物で最後は全身が光ってカルマに突っ込み撃破。うーむ・・・


鏡の世界(魔界)から戻るとそこには息絶えたアカザの姿が。
書き忘れたけどこの鏡の世界に突入するのは特殊な剣を使って鏡を一時的に割る(開く)か死人になった者のみが入れる世界。
アカザが笛を持って鏡の世界に来たのは幻影とかではなく本人そのもので自らの命と引き換えに烈花に笛を渡したわけだ。


戦いの後鋼牙は番犬所というか普通に戻ることに。
烈花はこの地に残りシグトと共に戦うことに。
一人去る鋼牙に金魚を上げる烈花。お互いに力が欲しい時はこれで、と。


エンディングはひたすら鋼牙が歩くだけというちょっと寂しいものだけれど
後期OPを影山ヒロノブさんがバラード調で歌い上げるEDを必聴ものかと。



というわけで劇場版牙狼でした。
正直イマイチだったし期待していたものとは別物だったかな。

ライダーと違って必ずしも「スーツ(変身後)が活躍する作品」ではないけれどやっぱ牙狼自体の活躍はもっと見たかったな。
確かに役者陣のアクションはすごかったけれどせっかくの映画なんだからバランスとって欲しかったよ。
前後で分かれているとはいえ白夜の魔獣でも冒頭、魔界樹、後編の乱闘、3人同時鎧召還、レギュレイス戦と5回は鎧召還シーンあったのに。
今回は冒頭、後半、心理世界?の3回のみ。牙狼自体の戦闘シーン2回。
やはり物足りない。鎧召還シーンはどれもいいものばかりなんだけどね。
特に2回目の「ガロオオオオオ!」と3回目の白夜の魔獣のように部分的に鎧召還して数秒の間マスクオフになったりとか。


鋼牙自身は相変わらず強いね。もちろん押されてはいるけれど生体ホラー相手に長時間中身のまま戦えていたり。
けど烈花との組み手は最初苦戦してたような感じだしクルスとの戦いも押されているように見えた。
鋼牙自体はテレビシリーズ・白夜の魔獣で成長しきって元々最強クラスだった実力もさらに最強クラスになっているから、いくら生身とはいえ押されているところに違和感が。
白夜の魔獣なんかもメシアやキバを倒した鋼牙が翼に押されるところの違和感はすごかったし。


ネット見てみると烈花人気だけど俺はシオンの方が好きだな。ゴスロリでいいね。
そして相方がタイムファイヤーでシグトがタイムグリーン・シオンというのがまたww
ライダーTHE NEXTの時もそうだったけど斉藤洋介ベテラン役者のはずが棒じゃん・・・
烈花同様棒っぷりが半端ねえ。一番良かったのが女子高生たちとお喋りしているところだった。

ザルバは結構喋ってたね。
少しでもテレビ版の人たちを目出せようとしたのか最終話の新しいザルバだから明るくなったのか。
そういったこともあったせいか結構性格が軽いというか烈花にも2度お譲ちゃんと言ったりと突っかかっていたね。



3Dとしては微妙。飛び出している感じが殆どなかった。一番3Dやってるなと思ったのはザルバの語りかな。
終盤の牙狼が戦うシーンでもせっかく轟天に載って派手に戦っているのに暗い+あんま立体感がないで残念。
最初の戦いで実感したのが、元々暗闇での戦いが殆どな作品+3Dメガネ装着でとにかく暗い。
同じく常に暗かったTHE NEXTが明るく見えるほど。
メガネを外してみるとちょうどいい感じの明るさなんだよね。
外してもちょっとぶれているだけで2Dとして見れないことはないんだけど、せっかく3D分の料金も払っているのでメガネを付けてみることにしたけど。



初めて見る人のためにも作ってある、とパンフで言っていたけれど果たして深夜特撮物をいきなり劇場版3Dで見る人がいるのだろうか・・・
ただでさえ日本じゃ特撮物は子供の物ってイメージが圧倒的に強いのに。
実際興行収入もあんまり振るってないみたいだし。
まぁ今回は台風と重なったから迷った人も多そう。現に俺もずらして文化の日である今日行ったし。
今日見に行った時の客層は6割が特オタ。2・3割が女性。女オタもいるんだろうけど小西さんのファンとも多そう。
残り1割がパチンコから入ったであろうおっさんとさらに1割がなんと親子連れ。これは意外だった。



今回は製作側とファン(というか特オタ)との期待がずれた感じ。
テレビシリーズや白夜の魔獣でさんざん「テレビなのに映画みたい!」って言われて本当に映画になって期待していたのもあったのかもしれない。
これなら白夜の魔獣の方がよっぽど映画としては面白かった。
製作側としてはやっぱ新規のファンも取り組みたかったんだろうけど牙狼を見てきたファンとしてはやっぱり「牙狼」って感じはしなかったかな。
鋼牙がいてカオルがいてそしてそれを取り巻くゴンザや零がいる。それが牙狼じゃないだろうか。



さっき肘井美佳さんのブログ見てみたけど牙狼の記事が多くて嬉しかったな。
反面鋼牙役の小西さんのブログというか日記はシンプルだったw



101103-2.jpg
パンフレットにはこの牙狼の正式名称の記載はなし。
魔界書Rにも載っていなかったらしいのでこりゃDVD発売まで待たされるな。
発売されれば資料集か何かに名前が載るかもしれない。


ちなみにこのパンフレット、かなりのがっかりパンフレットだった。
ライダーより100円高いのは発光部数が違うだろうから仕方ないとしても、最初に雨宮監督と横山アクション監督の対談が2Pあるだけで
後は鋼牙と烈花がポーズ取った写真が1枚ずつ見開きであっただけで残りは劇中カットと「牙狼用語」で1ページだけ。
牙狼や登場したホラーたちが紹介されているわけでもないし正直700円の価値があるとは到底思えない。
今度魔界書R買ってこよう。パンフレットは公開初日にすぐ買うから酷い仕様でもスルーできないのが辛いところ。


101103-3.jpg
が、轟天と牙狼のこのカットにまるまる1ページ使ったことだけは評価できる。
一番最初の画像にも乗せてあるけど魔界札があったりと遊び心はあるし。


このパンフレット買う時に売り場で

「すみません。牙狼のパンフレットください」
「はい。







これですね」←ガンダム00
「違いますよ」






最後にチラッと書くけど個人的には翼人をもう1度出して欲しかったな。
最初に出たグリッターティガが人々の光で2度目が巨人たちの思いでなったように必ずしも「カオルの想い」だけじゃなくてもいいじゃない。
それに今回は「英霊たちの想い」が集まってきたんだから翼人の条件は満たしていると想ったんだけどね。

パンチコでも新機種出したみたいだしそれがヒットしてくれればまた続編が作られるかも。
何も無理して映画で作ることはない。白夜の魔獣みたいにOVAでもいいじゃないか。
次は完全に牙狼ファンに向けた作品として造って欲しいな。あわよくば翼人を!!


  1. 2010/11/03(水) 22:37:48|
  2. 第1期
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  4. | コメント:6
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コメント

初めまして

変身後の名前は『竜陣牙狼』らしいすよ!
てのもカルマにトドメの一撃いれる瞬間の牙狼のカットの時に、下に竜陣って雨宮筆で書いてました!
  1. URL |
  2. 2010/11/07(日) 03:00:42 |
  3. しゅん #Si2BarZE
  4. [ 編集 ]

初めまして。
魔戒之書Rで名前自体は知りましたが、止めの一撃の雨宮文字が入っているとは分かりませんでした。
あのシーンは翼人にならなかったがっかり感と「観音様かよ!」という突っ込みで呆然としてたのでw
  1. URL |
  2. 2010/11/07(日) 20:28:19 |
  3. 天道飛翔 #LAZ6lyd6
  4. [ 編集 ]

カオルの力あっての翼人やから、カオルが一切絡んでこない今回の劇場版で、翼人になる訳がない。
  1. URL |
  2. 2010/11/13(土) 01:21:15 |
  3. あ #Si2BarZE
  4. [ 編集 ]

そうと分かっていても見たかったですね、折角の映画なんだし。
次回作があるなら今度こそテレビ版のキャストは揃えて欲しいところです。
  1. URL |
  2. 2010/11/13(土) 11:23:22 |
  3. 天道飛翔 #LAZ6lyd6
  4. [ 編集 ]

大きな落ち度こそないけれど
全体的にコンパクトにまとまっていてガロにしてはややケレン味不足
レギュラーも鋼牙とザルバのみ、魔戒騎士もガロのみで登場頻度も少ない
…と、1期・白夜で慣れてきたファンには確かに
ちょっと物足りないボリュームだったと思います

「ガロで3D映画を撮る」という技術的なコンセプトのために
内容そのものは鋼牙が立ち寄った街でホラーを狩るという
シンプルな構成にしたという制作サイドの理屈は納得できるし
舞台やキャラクターがほぼ一新されているのも一見さん対策だそうで
「こんなマイナーな作品、全編通して追っかけてるマニアしかわざわざ見ないだろう」
というのも仰る通りなわけですが、個人的にはそういう開き直りを
作り手の方からされるとカチンと来てしまうたちなのでこれはこれでいいかな、と
受け入れています

「シリーズを追っていくごとに目が肥えてしまう」というのは
ガロの短所のひとつなんじゃないかなと思います。
ハードルがどんどん上がっていくのに加え
基本ファンは豪華絢爛な活劇路線を期待しているので
「今回はちょっと抑えてシブい話を」、とか「偶にはバトルでなく人情譚を」…
といった些細な試みが即座に「ブレ」「パワーダウン」と見做されて
評価もされないし以降似た話を創りづらい下地ができてしまうんですよね
ある程度試行錯誤しないと良い物はできないとしてもです

事実新しいことを意欲的に映像化した「闇を照らす者」は当時は大不評で
それに尻込みした結果が冴島鋼牙シリーズの縮小再生産である「魔戒ノ花」
だったりするわけで爆死覚悟で新路線を模索するか、マンネリ覚悟で
安全な王道路線を行くかは常に作り手の悩みの種だったと思います

この「RED REQUIEM」はそうした問題が顕在化する寸前の作品という印象があります
最近「月虹ノ旅人」というシリーズ全体を通しても屈指の傑作が生まれたので
今はその限りではありませんが、長い間私の中でガロが映像作品としての
クオリティと純粋な物語としての面白さの両方をバランスよく維持できていたのは
冴島系列ではこの映画が最後という感覚でした

作品外の動向としてはパチンコ製作がこの辺りで軌道に乗り始めたので
CR牙狼では結構クローズアップされている題材という側面がありますね
あと、一般書籍として販売される資料集とサントラCDがあるのは
確かこの作品が最後です。そういう意味ではシリーズ内でも充実したコンテンツかもしれません


〈魔戒法師たち〉
今回の味方サイドである法師たち。
老人・気弱な青年・勝気な女とものの見事に「若くて強い男」というピースが
すっぽ抜けているのが笑えます。つまり全員が冴島鋼牙の引き立て役!
ザルバもこの映画ではややおっちょこちょいで軽口の多い雰囲気ですし
渋くて強い鋼牙を際立たせる意図があるのを感じますね
(まあ、こういうザルバも好きではあるんですが…)

個人的にあんまり接待的な持ち上げを主役にして欲しくないので
こういう露骨なセッティングを見ると「贔屓の引き倒しになるなあ…」と
却って白けてしまうところがあります
強い奴は誰を引き合いに出すまでも無く敵との戦いでそれを表現できるし
かっこいいというのも劇中の誰かにわざわざ褒めさせなくとも
観る側のこちらが勝手に感じ取れば事足りますからね

…「炎の刻印」とかの小林靖子のサド脚本は見ていて異常に疲れるので
結局バランスがどっちに傾いてもいけないという話になるのかもしれませんが

特に烈花は気丈を通り越して完全にヒステリーに描かれていて
初見時はあまり気分の良くないキャラに見えるかもしれないけどそれは
鋼牙を持ち上げる為の仕様だからストレートに嫌うのも申し訳ない…と
色々考えてしまうんですよね。「白夜」の翼もそうですが

もっというと使徒ホラーが解放されたのって本当ごく最近で
彼女も父を亡くしてまだあまり時間が経ってないんですよ
だからこの一件に関しては終始ナーバスで復讐心に逸ってしまうのも仕方ないかなあと
設定を呼んだ後ぼんやりと思っていました


〈使徒ホラー〉
なんか全部で7体いるとか言っておいて映画では2匹しか出てこず
なおかつ2期が開始した時点で既に全滅していたというすっきりしない連中です
平成ライダーとかでもざらにいるけれどこういう物語の内部で処理しきれないのに
設定だけはある怪人とかイライラします。何かの形で再利用されれば御の字ですが

ただ、今回のボスであるカルマのスタンス自体は非常に私好みの敵キャラで
・最強と言うわけではないが自分のテリトリーから出ないために倒しづらい
・特に支配とか破壊のような大規模な目的に興味が無い
・追跡者を返り討ちにするだけでなく、まず追跡を攪乱する「逃げ」の策を講じる
というクレバーな雰囲気が気に入っているホラーです

配下のクルスとシオンも後のジンガミリ夫妻の原型になった感じがあって
今見返すと結構感慨深いですね。クルスは生身バトルフェイズの中ボスというのもあって
本性を現さずに剣と拳でやりあっている時の方がライバル然として強そうに思えました
シオンはホラーだけど臨戦態勢になってもずっと人間ベースの姿だったのが印象的でしたね


〈業〉
我が身を映す鏡のホラーを「カルマ」と名付けるセンスが揮ってますね
敵はクルス、味方はアカザと愛する者を失った過去に負けてしまった者が
描かれる構成は象徴的で気に入っています

アカザはエゴのために仲間を死に追いやった裏切り者なんですが
開き直って「ワシ悪いもんね!」という風じゃなく
心の痛みに堪えられない弱さがただただあるばかり、というのがリアルでもあります
シリーズ定番の猛然と行動力を発揮する闇堕ち法師と比べても消極的というか
「道を誤ったにせよ、そこまで大それた非道を働けるような人物ではない」
という感じが、「だから許せる」というわけではないんですが
しっくり来る感じがして好きです

自分にできることをやり、カルマの一件が済めば番犬所の裁きを受けると
はっきり立場を表明して協力する場面も潔くてそれを勧める鋼牙共々
いい具合だな、と見ていて思いました
アカザ周りの描写はシリーズでもあまり見ないパターンで新鮮ですね
大抵の闇堕ち法師は毒を喰らわば皿までと独りで勝手に破滅してしまうので…

〈突入!〉
暗い廃ビルの中に突っ込んでの決戦はどちらかというと
後の流牙シリーズっぽいテイストを感じますね
一般戦闘員と生身で丁々発止する場面が「凄いけど…ちょっと長くないか?」となるのも
映画版の「神ノ牙」っぽい気がします

鋼牙が「ガロ!」と命じるように鎧を召還するのはかなりお気に入りの場面で
TV版でももっとやればよかったのにと思っています
ウルトラシリーズで「レオオオオオオオオ!」とか「ガイアアアアア!」と
名乗りを入れながら変身するあのノリですね
この時ちょっとだけガロのパーツが映るんですが、待機形態というか
シンプルな金属のカタマリみたいな形状を取っているのが印象的です
監督のTwitterでも後年になって設定画が発表されて「こんな風だったんだ!」と
感激した記憶があります
剣を翳して突っ込む動作のまま鎧が装着されていくのも3期で良く見た構図で
意外とこの映画、戦闘の演出は「闇を照らす者」の試作的な側面もあったのかもしれません

〈黄金騎士の本領〉
この映画から鋼牙の成長がカンストしてしまったために
鎧を取り上げて終盤までハンデ戦を強いる悪習ができてしまったのが残念ですね
この映画だけならまあ良いんですが、毎回定番になると
「面白くない上にマンネリというのはどうなんだ」という気持ちに襲われます
カルマの姦計で力なく気を付けの姿勢で鏡の中に囚われてしまうガロの鎧が
無茶苦茶情けなくて初見時ちょっと笑ってしまいました

ただ、そのタメがある分取り戻してからの強さは本当に圧倒的で
体格差を物ともせずにあれだけ苦戦したクルスを真っ向から圧倒して
瞬殺してしまうのにはしびれました
カルマとのバトルも過去作品の大ボス戦闘のように手も足も出ないというより
本体に中々有効な一撃を当てられずにいるというだけで
大きなダメージをもらうでもなく割と一進一退で渡り合っている気がします
鏡片に閉じ込められて地の底に落とされた場面でも
英霊の力を借りる前から脱出自体は自力でできていますし
成長した鋼牙の力を感じられる描写がさりげなく仕込まれているという印象です

〈魔鏡空間の死闘〉
魔鏡空間内部のラストバトルは監督の中では結果から言うと失敗だったらしく
離合集散する鏡の砕片のようなカルマのCG表現は最後までイメージ通りに
いかなかったそうです。試案のイラストだけでもかなりあっただけに
悩ましい題材だったのが偲ばれます

途中でイメージ図なのか、紅白が反転した世界で
生身の鋼牙がコートなし+牙狼剣というスタイルで戦い
再度ガロの鎧が装着される演出が好きですね
この映画のガロは全部3D映像用に加工してあるCGらしいですが
金色の加減がややシックな感じなのが気に入っています


〈英霊と共に〉
パチンコの演出では「翼人」「鷹麟」と並んで御三家的パワーアップとして
カウントされている印象のある「竜陣ガロ」ですね
長いしっぽと水引きみたいな装飾がユニークで、
澄んだ金属音を立てながらゆったり泳ぐように宙を舞うモーションが
直球でかっこいい感じの前2作のスペシャル形態と比べると
雨宮ワールドチックな不思議な存在感を感じさせます

今回の想いのトリガーは「英霊たちの魂」
異質な存在である部外者との心の交流がキーだった第1期に対して
同じ志を持った仲間たちの団結の象徴という真逆のベクトルが味わい深いです
敗れ、肉体を失ったが守りし者としての闘志はまだ消えていない
そんな先駆者たちのために己の肉体を器として化しているようにも見えます
顔の見えない霊たちの中でひとりケンギの魂が烈花に声をかけてから
一拍子遅れて合流していくくだりがBGMも相まって素晴らしいですね

結果的に過去に斃した魔戒騎士の魂を消すでもなく
トロフィー感覚で空間内に放置していたのがカルマの敗因となりました
表向きの慎重さと反比例して己の領域内ならば自分が絶対的な支配者だと
思い込む慢心が肥大化していき、それが決壊したような最期でした
個人的には「VANISHING LINE」のキングの去就がこのオマージュのように思えます


〈物語はこれで終わりだ〉
締め括りのザルバがこう告げる時の声が妙に優しくて心に染みます
EDテーマのアコースティックアレンジももの寂しいが仄かに暖かい雰囲気が癒されます
…実際は話の都合上鋼牙は任務の真っ最中で「さあ次の出張だ」という
タイミングでしかない歴代でもかなり慌ただしい状況のエンディングですが…



余談ですが仮面ライダーのMOVIE大戦アルティメイタム主題歌
「FOREST OF ROCKS」のPVでひたすら歌いながら邁進するデーモン閣下を見た時は
「RED REQUIEMのエンディングみたいだな…」と思いました
閣下の戦闘服はJAP工房謹製だし、歌詞カードの写真でなんと
魔導輪ザルバ(当然JAP工房製)を装備しているものもあったり
教典のジャケットイラストを雨宮監督が手掛けたりで妙に近しい距離感があるんですよね…
実写/アニメを問わずガロにゲストで来ないかな…と思うこともあります
  1. URL |
  2. 2020/05/19(火) 11:04:49 |
  3. 1 #-
  4. [ 編集 ]

>1さん
>全体的にコンパクトにまとまっていてガロにしてはややケレン味不足
せっかくの映画なのに盛り上がりにかけるというか華が無いんですよね。
白夜の魔獣では最初から最後まで最強の黄金騎士として活躍していた鋼牙が露骨に弱体化されたり弱気になったのも不満でしたし。

この頃は3D映画全盛期で懐かしいです。
シンケンジャー・ゴセイジャー・ダブルとニチアサも取り入れていたのですが結局数年で廃れちゃいましたね。
今では洋画上映時に4DXがあるくらいでしょうか。邦画では見なくなっちゃいました。

マイナー~のくだりですが今思えば初の牙狼映画ということで新規層も取り入れたかったのかもしれませんね。
だからカオルも零もゴンザも出てこないし既存キャラは鋼牙だけ。
他は新キャラにすることで新規の人も入りやすくしたのかもしれません。

>事実新しいことを意欲的に映像化した「闇を照らす者」は当時は大不評でそれに尻込みした結果が冴島鋼牙シリーズの縮小再生産である「魔戒ノ花」だったりするわけで
当時「闇を照らす者」に不満タラタラだった自分が偉そうなこといえませんがあの作品を受け入れるかどうかがシリーズ分岐店でしたね。
ライダーでいう龍騎や電王のような作品にはなれずウルトラマンでいうネクサスでしょうか。
一部ファンには今でも受けていますが大きく舵を切ることになった作品という意味では近い気がします。

>あと、一般書籍として販売される資料集とサントラCDがあるのは確かこの作品が最後です
確かにこれが最後かもしれませんね。
最近の牙狼本はぴあが充実していて魔戒可動のムック本が出たくらいで資料集的な本は出てきませんね。
超全集的な完全決定版が出ると買ってしまいそうです。

>老人・気弱な青年・勝気な女とものの見事に「若くて強い男」というピースがすっぽ抜けているのが笑えます。
ここに鋼牙が入ることでパーティーとして完成されるわけですね。
若くて強い男になるとかつての零・翼と被ってしまうのであえて外した感があります。
魔戒法師=女のイメージがあったので男の存在はこれはこれで良かったかと。

>特に烈花は気丈を通り越して完全にヒステリーに描かれていて
MAKAISENKIからの烈花を見ると普通に良い女でこの映画は別人のようですよね。
仰るように父を亡くしたばかりなのでキャラ違っていて当然といえば当然なんですけど。

>〈使徒ホラー〉
>なんか全部で7体いるとか言っておいて映画では2匹しか出てこずなおかつ2期が開始した時点で既に全滅していたというすっきりしない連中です
間違いなく強いはずなのですがすっきりしない連中ですよね。
同じ使徒ホラーでも最初と最後では強さが段違いですし。
炎の刻印でも拾われたのですが名前しか出ておらず掘り下げはされてないんですよね。
メシア・レギュレイス>並のラスボス>使徒ホラー>普通のホラー
くらいに捉えています。
ベビルも自分のテリトリー内があったとしてその中で戦えばカルマくらいの強さがあったんでしょうか。
その一方でテリトリーであったであろうマンドゥーラは(2人がかりとはいえ)レオンとアルフォンソに負けちゃったので何とも言えません。


>開き直って「ワシ悪いもんね!」という風じゃなく心の痛みに堪えられない弱さがただただあるばかり、というのがリアルでもあります
アカザに関しては凄くリアルでしたね。
彼の死がなければ鋼牙も危なかったですよ。
現実世界に戻ってきたから亡くなっていたのは切なかったです。
アカザが法師ではなく騎士だったら暗黒騎士になったりジンガみたくホラーになったりとかありそうです。

>暗い廃ビルの中に突っ込んでの決戦はどちらかというと後の流牙シリーズっぽいテイストを感じますね
あー確かに流牙シリーズっぽいテイストですね。
鋼牙系列は街中よりも人がいない建物や森で戦ってる印象が強いので。
今でも流牙=都会、それ以外=人気のない場所といったイメージです。

>鋼牙が「ガロ!」と命じるように鎧を召還するのはかなりお気に入りの場面でTV版でももっとやればよかったのにと思っています
あそこはウルトラマン的なカッコよさがありますね。
普段の特撮ヒーロー物と比べて無言で腕を振って変身するのが魅力ではありますがたまには叫んでほしいですね。
流牙の熱い性格的に叫んでの鎧召喚は違和感無さそうですがありませんでしたし。
また動作も流牙の変身っぽいですね。
この映画と闇照はかなり空いているのでいきなり試作ではなかったかもしれませんが、
演出やアイディアは後年の作品に活かされたのかもしれません。

>ただ、そのタメがある分取り戻してからの強さは本当に圧倒的で体格差を物ともせずにあれだけ苦戦したクルスを真っ向から圧倒して瞬殺してしまうのにはしびれました
ガッカリした分、いざ戦う時は爽快感ありますよね。
これだけ圧倒的ならそりゃ制限かけるなとw
カルマ戦はどうも情けない印象もあったのですが脱出自体は出来てたんですね。
ちょっと記憶が曖昧なので見返してみます。

>魔鏡空間内部のラストバトルは監督の中では結果から言うと失敗だったらしく離合集散する鏡の砕片のようなカルマのCG表現は最後までイメージ通りにいかなかったそうです。
当時から牙狼のCGは高クオリティで何でも出来るんじゃないかと考えてましたが監督が失敗と認めることもあったんですね。
話だと聞くと予算不足というよりも監督のイメージ・構想に技術やクリエイターが付いてこれなかったように感じられます。

>澄んだ金属音を立てながらゆったり泳ぐように宙を舞うモーションが直球でかっこいい感じの前2作のスペシャル形態と比べると
鋼牙のパワーアップだと翼人・鷹麟・竜陣の3つですね。
どれも魅力的でフィギュア化もされて文句なしです。
今でこそ牙狼のパワーアップはすぐに名称が発表されますがこの頃はなかなか出て来なくて
「羽根牙狼」「観音牙狼」「仏像牙狼」「なんか凄い牙狼」「ありがたい牙狼」とか色々言われていたのが懐かしいです。

>表向きの慎重さと反比例して己の領域内ならば自分が絶対的な支配者だと思い込む慢心が肥大化していき、それが決壊したような最期でした
バラゴも自分は大丈夫、という謎の慢心があったので鋼牙は少なからず敵の油断に救われている節はありますね。
エンディングのアコースティックverがまた良いんですよね。
映画の余韻を感じるのにピッタリです。

>デーモン閣下
出ていそうでまだ出ていないゲストですね。
アルティメイタム出演時も「まだ出ていなかったっけ?」とファンの間でも驚かれていた記憶があります。
声優としてザタンのアフレコもカッコよかったですし本人の見た目的にも実写出演しても違和感はありませんね。
牙狼は有名人多く出ていますしそのうち出てくるかもしれません。
  1. URL |
  2. 2020/05/19(火) 22:01:07 |
  3. 飛翔 #pDDeufHo
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