
ゴジラアニメ第2弾・決戦機動増殖都市の感想。
1週間経ったけどようやく見に行くことができた。
ネタバレありなので続きから。
前回ゴジラ・アースにやられた絶望感溢れるところからスタート。
BD発売したりネトフリ配信があったおかげか、余計な前作の振り返りや回想シーン無かったのが好印象。
ちゃんと視聴を前提にした創りになっているのが好き。
地球生物がゴジラに屈して~という説明の中で前回倒したゴジラ・フィリウスもまたゴジラを目指した生物・亜種ではないかと言う説明が。
ゴジラ・アースの子供と考えていたから別の生物であるかのような説明が意外だった。
前回ラストは圧倒的存在感・絶望感のあったゴジラ・アースだけど当時から言われていたように回りが山ばかりで比較対象がないから巨大さは伝わり辛い。
周りの山や雲も近くなって300mサイズという情報があるから大きく見えるけど、何の前情報もなく50mサイズと言われたら信じちゃいそう。
アラトラム号に残った上官らは48時間の猶予をくれたけどゴジラ・アースの熱線が宇宙まで届くと知ったにも関わらずすぐに逃げ出さないのが凄いなと。
ここの反応が気になっていて小説だと宇宙にいるゴラスを地上にいるゴジラが撃退したのを知っているはずなのに「宇宙まで届くのか!?」って反応は今更過ぎる気がした。
メカゴジラが鍵になる作品だけど人型ロボではなく都市そのものなのが驚いた。
プレバンでカッコいいメカゴジラのソフビも売っていたからVSシリーズのようになるとばかり。
小説でもゴジラはモスラの鱗粉に弱いと判明したからゴジラVSモスラ&メカゴジラの作品になると思ったから。
けど実際にメカゴジラが起動したところで50mサイズだろうし300mのゴジラ・アースとは勝負にならなかっただろうから都市にしたのは正解だったのかな。
メトフィエスも「当時想定していた~」と300m相手に勝てる訳が無いだろうと遠まわしに口にしていたから。
結局メカゴジラ起動しなかった原因は不明のままだし小説でも触れなかったから回収されず仕舞い。
メカゴジラの代わりにヴァルチャーというロボット登場。
これ宮野くんをロボットに乗せたかっただけじゃw
翼があったりとどことなくダブルオーライザーっぽい。
ナノメタルに飲み込まれるシーンは完全にELS刹那で草
ゴジラ・アースを倒す作戦自体は前回とほぼ同じだし戦っている人は3人しかいないからシーン的には前回より地味に感じた。
爆発あったり都市の攻撃とかは派手だったけど前作の方が全員で戦っている分総力戦って感じだったから好き。
ゴジラ・アースが大樹のようで今一つカッコよさが無かった分、バーニング化した時はカッコよかった。
ビルザルドの面々はナノメタル発見してから一気にテンション上がったけど、人間とは価値観が違う武人というところに落ち着いた感が。
ユウコも嫉妬に振り回されたとはいえ途中でビルザルド側に立った時はどうしたものかと。
最後の特攻シーンは地球人類とビルザルドの価値観・文化の違いが寄り顕著に現れたシーン。
3人ともビルザルドなら倒せた気もするけど、そうすると他の装置やシステムが間に合わなくなりそうだしどのみち無理そう。
ユウコか打倒ゴジラという究極の選択を迫られたハルオだけどどちらも叶わず。
ユウコは明確にハルオが好きだろうけどハルオのユウコに対する想いは恋人なのか仲間意識からくるのか良く分からなかった。
途中でキスシーンあってもそういう恋愛物の映画じゃないしなーと反応に困るシーン。
ハルオだけナノメタルに犯されなかったのはフツアの治療のおかげかな。
生き残った人々はフツアの人々と交わったり子孫を残すことなく死んでしまったのだろうか。
ハルオ父のメッセージとかは次回に持ち越しになりそう。
そして衝撃のラストシーン、ついに(キング)ギドラがきた!
耳打ちしたシーンはそうだろうなぁと思ったら案の定w
分かってはいても一気にテンション上がる。
同時に3作目のタイトルとビジュアルも公開。黄金の遺伝子のようで綺麗でタイトルも小難しい漢字タイトルが続いた中でシンプルなタイトルに。
面白そうな反面、(キング)ギドラまで来て収拾付くのかと不安になる。
行方不明になっているオラティオ号がギドラ連れて戻ってきそうな予感・・・
エクシフ=X星人とするとカイザーギドラのような色になると想ったけど金色の螺旋だから従来のような普通のキングギドラみたい。
小説だと長距離熱線の後はしばらく冷却期間が必要のようで今回のゴジラ・アースはナノメタルを念入りに焼き払って凄いエネルギーを放出しているようにも見えたから冷却期間に入りそう。ハルオたちはその期間を利用して回復・反撃の準備になるかな。
という訳でGODZILLA・決戦機動増殖都市の感想でした。
小説のプロジェクトメカゴジラが面白かったからメカゴジラ登場に期待していたんだけど登場せず残念。
モスラが破れて卵を残すだけという繋がりもあればゴラスの一件を忘れているようにも取れるシーンがあったり安定しない。
またしても興行収入は振るわなかったようでよく3作目が決定できたなと驚くばかり。
ネトフリでいいや、という人もいたりして映画館に足を運ばなかったのかな。
BDはそこそこ売れたようだけど大ヒットでもなく爆死でもないから実際の人気がつかみ辛い。
決戦機動増殖都市は色々と思うところはありつつも楽しんで鑑賞しているからこの結果は残念。
なんだかんだで次で終りでアニメとは言え年に2回もゴジラ映画見れるのは贅沢かも。
ランペイジのような映画も含めれば怪獣作品の多い年。
- 2018/05/29(火) 20:46:51|
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| コメント:4
映画一作目よりSF映画として出来はかなり良くなっており、異なる種族間のドラマにも引き込まれて楽しめはしたのですが怪獣映画としてのカタルシスを求めすぎるとちょっと...って感じでした。
全体的に評価は前作より高いものになってはいるようですが。
身も蓋もないことをいうならネトフリ資本がある分、興収がどうなろうが、支障はないみたいですね。
元々は1クールのアニメの予定であったことを考えると、「三部作揃って一つの作品」なので後で一気見するとまた違った面白さがありそうです。
・メカゴジラ
「決戦起動増殖都市」の名に違わない恐ろしさ及び、今作における怪獣の定義を考えると、これも「メカゴジラ」として捉えてもいいとは思うのですが、怪獣体のメカゴジラをラストに出してくれたっていいじゃんとは思いましたね。正直、ちょっとがっかりでした...。
まぁ、予告編には「動く怪獣体のメカゴジラ」は一切、映っていなかったので「嘘はいっていない」のかもしれませんが宣伝詐欺といわれても仕方ないところはあるかな、と(苦笑)。
このせいで評価に影響が出てしまってるのは何とも勿体ないですね...。
『メカゴジラの逆襲』でサイボーグ少女の桂が体内の発信機でメカゴジラを操作していたように、ナノメタルの浸食で殉職したユウコが映画三作目で似たような感じで怪獣体のメカゴジラを...と妄想してしまいます。
・ギドラ
遂に満を持して来ましたねw
大体、予想出来たとはいえ、やっぱり興奮しました。
本作のゴジラのヤバさを目の当たりにしているメトフィエスでさえ、「あれに比べたらゴジラ等....」と言わしめるくらいなのでどれほどのヤバさを魅せてくれるのか楽しみです。
今までのギドラは『三大怪獣』や『モスラ3』を除けば、「強さは確かだけど頭が弱いせいで侵略者にコントロールされてばかり」というちょっと残念な所(?)があったので今回はそういう概念を吹っ飛ばすラスボスっぷりを魅せて欲しいですね(まぁ、メトフィエス辺りが陰でなんかしてそうな予感もしますが)。
ちなみに、来年のレジェゴジ二作目にも彼(?)は登場予定ですが、出演者曰く「ゴジラとギドラの対決は生涯、忘れられないものになる。キングコング、覚悟しとけよ」らしいので『ガメラ2』のレギオンや『ダークナイト』のジョーカーのように「ある意味、三部作中、一番厄介で主役を最も苦しめる強敵」になりそうでこちらも気が早いけど楽しみです。
・モスラ
正直、卵にひびが入るくらいの描写は入れて欲しかったですね...。
まぁ、ミアナ、マイナを筆頭にしたフツアの神秘的な要素は良かったですがw
三作目でどう事態を収めるのか注目したいです。
・今後の展開
個人的には小説シリーズの三作目も出して欲しい所ですね。
「エクシフの星がギドラに滅ぼされる前日談」or「フツア視点の地球を描いた前日談」or「映画三部作終了後の後日談」など、まだ出しようはあると思うので。
小説二作目で登場フラグが立ったデストロイアにの件はもしかしたら、小説三作目の方で回収するのかな、という気がしています(いわゆる、「裏ボス」?)。
「勇者である」シリーズのように小説シリーズもアニメ化してくれると嬉しいですね。瀬下監督も乗り気ではあるようなので。
ちなみに、アニゴジ終了後のシリーズ全体の展開として、再来年にレジェゴジシリーズ(モンスターバース)もひとまず終了ですが、国産実写の方でも「モスラやギドラ等、ゴジラ以外の怪獣も主役にした映画を積み重ねていくことで新たなゴジラ関連のシェアードユニバースを形成していく」企画があるのでこちらも実現してくれると個人的には嬉しいですねw
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- 2018/05/29(火) 21:45:36 |
- ps #-
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>psさん
>怪獣映画としてのカタルシスを求めすぎるとちょっと...って感じでした。
ドラマとして見ると面白かったのですが怪獣映画として見ると疑問に感じる点もありましたね。
ゴジラVS怪獣だけがゴジラシリーズの醍醐味ではないとはいえメカゴジラ出てこないのにはビックリしましたよ。
確かに予告見ると従来のメカゴジラは出てきておらず、タイトルからして都市を強調しているとはいえ、てっきり従来のメカゴジラが出てくるものとばかり。
こればかりは突っ込まれても仕方ない点なのかなと。
>身も蓋もないことをいうならネトフリ資本がある分、興収がどうなろうが、支障はないみたいですね。
ネトフリ加入者さえ増えたり退会しそうな人を繋ぎとめられればそれで良いのかもしれませんね。
仰るように3部作で1作品と考えると次の映画待ちになりそうです。
>大体、予想出来たとはいえ、やっぱり興奮しました。
>本作のゴジラのヤバさを目の当たりにしているメトフィエスでさえ、「あれに比べたらゴジラ等....」と言わしめるくらいなのでどれほどのヤバさを魅せてくれるのか楽しみです。
中盤の耳打ちしたシーンで分かっていたとは言えラストシーンで「ギドラ」と言われた時は「待ってました!」な興奮でした。
歴代最強ゴジラとも思えるゴジラ・アースをも越えるギドラの強さが気になりますね。
大きさも300mクラスかもしれませんし想像を掻き立てられます。
>ちなみに、来年のレジェゴジ二作目にも彼(?)は登場予定ですが、
キングギドラにモスラ・ラドンと洋画にも関わらず多くの怪獣が登場予定でわくわくしますね。
髑髏島の巨神にも怪獣はいっぱい出てきましたが日本の有名怪獣がアメリカ映画に出てくることに価値があると思うので。
アニメゴジラ後はシン・ゴジラ2などの予定は無いようですが国産ゴジラ(怪獣)映画も続いてくれると嬉しいです。
>・今後の展開
小説2作が映画1作目の前日談だったのでエクシフやフツア、3作目後の世界観というのは思いつかなかったので面白そうです。
エクシフ自体がギドラという展開が無ければ、ギドラに滅ぼされる前の話は見てみたいですね。
映画と小説の担当同士でどこまで連携しているかは分かりませんがデストロイアが好きでフラグが経った以上、映像・小説に限らず何らかの形で登場して欲しいところです。
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- 2018/05/30(水) 18:55:44 |
- 飛翔 #pDDeufHo
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本作ではビルサルドとの決裂が決定的になってしまった感がありましたが、彼らも決して悪意があるわけではない、というのが皮肉でしたね。実際、ビルサルドの若者たちは望んでナノメタルと融合していましたし、。
ただ、それをハルオ達地球人にも、ほぼ一方的に押し付けてしまったのがダメでしたね。
『怪獣黙示録』で「ビルサルドの方々にも温かい血が流れている」と証言されていましたが、その意見自体は決して間違ってはいなかったと思うので余計、やるせないです...。
船内にビルサルドの生き残りがまだいるなら、せめて少しずつでもいいので互いに歩み寄っていけるといいですね。
...その前に今度はエクシフと一悶着ありそうですけどね(汗)。
公式twitterで映画三作目『星を喰う者』の紹介がされていましたが、そこで「遂に怪獣対決が始まろうとしている」とあったのでやっぱり『決戦機動増殖都市』の宣伝で怪獣プロレスを期待させといて肩透かしを食らわせてしまった自覚はあるのかな、と(苦笑)。
アニメならではの自由度が高まった怪獣対決に期待したい所ですね。
>キングギドラにモスラ・ラドンと洋画にも関わらず多くの怪獣が登場予定でわくわくしますね
『髑髏島の巨神』のエンドロール後の壁画とゴジラの咆哮には大いに興奮しましたねw
ゴジラとキングギドラの因縁の対決が一気に楽しみになりました。
その後のキングコングとの対決も勿論、楽しみです。
ちと補足するなら、1933年版のキングコングの映画を円谷監督が研究したからこそ『ゴジラ(1954』にそれが大いに生かされ、その後の怪獣映画の発展に繋がったので色んな意味でキングコングは元祖なんですよね。
そういう意味でもゴジラとキングコングの対決もまた、「因縁の対決」といえるかもしれません。
かつての『キングコング対ゴジラ』とは違って今度は勝敗をきっちりつけるようですが個人的にどっちを応援すればいいか迷います。まぁ、勝敗はついても「どっちかが死ぬ」なんてことにはならないと思いますけど(「試合に勝って勝負に負けた」的な?)。
>ランペイシ
怪獣プロレス成分を補充する為に観に行きましたが、こちらは頭空っぽにして楽しめる映画でしたw。
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- 2018/06/11(月) 13:09:11 |
- ps #-
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>psさん
>本作ではビルサルドとの決裂が決定的になってしまった感がありましたが、彼らも決して悪意があるわけではない、というのが皮肉でしたね
ビルサルドの面々に関しては価値観が違うだけの武人と一貫していましたね。
ハルオなら分かってくれるはず、と押し付けがましい点もありましたが悪気は無かったようにも見えますし。
そう言えば船内にはまだビルサルドの人たちが残っているはずですよね。気まずそう・・・
>そこで「遂に怪獣対決が始まろうとしている」とあったのでやっぱり『決戦機動増殖都市』の宣伝で怪獣プロレスを期待させといて肩透かしを食らわせてしまった自覚はあるのかな、と(苦笑)。
「決戦機動増殖都市」の公開時点で「星を喰う者」は製作していそうですし怪獣プロレスは決まっていたのかもしれません。
前2作とも面白くはあるのですが派手さには欠けていたので最後の最後で派手な物が見れそうです。
怪獣同士の戦いと言う事であの面白い小説版の再現ともとれるので。
どちらかが勝ったとしても残った人類が勝つのは難しそうなので相打ちが落し所でしょうか。
>『髑髏島の巨神』のエンドロール後の壁画とゴジラの咆哮には大いに興奮しましたねw
日本育ちのためかキングコングはイマイチ馴染みが無かっただけにゴジラの咆哮に壁画は待ってました!と言いたくなるほど興奮しました。
ゴジラ製作にはそのような経緯がありましたか。
昔円谷監督の児童本みたいなもので読んだような気がしますが双方に刺激を与えているのが良いですね。
ランペイジは近所の公開は終ってしまったのでレンタル始ったらレディプレイヤー1共々すぐに借りてこようかと。
レディ・プレイヤー1も見ないまま終ってメカゴジラが出てきたみたいなので楽しみです。
- URL |
- 2018/06/11(月) 22:20:42 |
- 飛翔 #pDDeufHo
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