
平成最後のウルトラマン映画となる劇場版ルーブの感想。
ルパパトVSキュウレンジャーは5月3日公開なので日本ヒーローとしても平成最後。
テレビシリーズから1年後が舞台でみんなそれぞれの夢に向っている。
イカロスの子が再登場したのはサプライズ。しかもイサミの進路に関わってるし。
エンディングでもチラッと出てくるのかと思ったら最初だけだった。
アサヒは学校で持てるらしく高校3年生で看護師目指して頑張ってる。
彼氏が出来たと勘違いした「ファルコン1」の件は面白かったw
「みんなファルコン1?」と疑問だったらカツミが突っ込んでいて安心したw
ここでリク登場。あのリクが先輩になったのかと思うと感慨深い。
幼い印象があるけど身長高くてカツミ・イサミと並んでもほぼ同じ。
お互い変身アイテムを出した時の「いやー」「すみません^^」みたいな雰囲気が好きw
ロッソ・ブルはバンク変身なのにいきなり横にいるジードといいシュールなシーンが続く。
夕食のすき焼きシーンが微笑ましい。
リクにアサヒと本当の家族を持たない2人で会話させるのが良かった。
ここでベリアルって名前出してもアサヒはピンと来なかったかもしれないけどカツミとイサミなら「このクリスタルのウルトラマン?」と反応したかも。
思えばジードクリスタルが本編に出てこなかったのはこの映画で初対面にするためか。

今回はカツミメインの話で引きこもってしまった同級生も登場。
「俺の仕事じゃない」とかやけにリアルな過去。
おかげで湊カツミかウルトラマンかを考える話に。
戻ってこれる保障なんて無いのにピグモンたちを助けに行くのが立派だし優しい。
テレビでブルと一緒に戦っているところばかり見ていたからロッソ1人の戦闘が新鮮。
1人でメカゴモラに勝てるのか心配だったけど杞憂だった。
スネークダークネス戦のカツミの姿からロッソに徐々に巨大化していく変身が好き。
最終回変身だとオーブ・ジードがよくてルーブは落下しながらでカッコよさも驚きもなかったからこの映画でリベンジしてくれた気分。

意外にもブルとジードは息のあった戦い。
「ジーッとしてても染め上げろ!」と新たな名言も。
アサヒの変身はEXPOだとグリージョに直接変身だったけど本作ではグルジオレギーナ。
それこそピグモンのような愛らしい怪獣がいるのに無骨なマジモンの怪獣。
「私色に染め上げます!」のような名乗りではなく「星まで届け、乙女の想い」みたいな台詞なのが以外。
女の子であっても性別を気にせず頑張るアサヒが健気。
EXPOではアクロバティックな動きをしたグリージョだけど映画では守りの戦い。デザインも相まってパンチが可愛らしい。
ルーブに変身した後、リクがプリミティブなのが不満だったけどどちらも初代ウルトラマン・ベリアルを元にした形態をチョイスしたのかな。
その後すぐロイヤルメガマスターになったけどルーブと一緒に並んだのはトレギアにやられる一瞬だけ。
ニュージェネウルトラマン初のテレビシリーズの最強タイプ同士が並んだシーンなのに勿体無い。
ロイヤルメガマスターもトレギアに善戦はしたけれど繋ぐぜ、願いからカッコいいところが見られない。

リクがOP歌詞にある「決して絆を諦めるな」を口にしてマコトクリスタル出現してグルーブへの変身。
これまでずっとカツミとイサミ2人のバンクだったからアサヒが加わった3人バンクがとにかく好き。
カツミがセンターにきて見栄えも良くなった。
ルーブのときは手持ち無沙汰だったイサミだけどアサヒも一緒に腕を出すポーズを取るから、カツミに力を貸している感じがしてカッコよさしか感じない。
「「「纏うは真!不滅の心理!!!」」」
でグリージョまで出てきて兄弟から兄妹の変身。まさに「家族なんだ想いを繋ぐ物語」。
グングンカットは歴代の中でもトップクラスに好き。
まずグルーブの全体像が出てきてから右腕を突き出してきて顔がアップになったところで、クイッと顎引いてからさらに顔アップになるのがカッコよすぎる。
ガイアSVバンクのように顔アップが終っても首から下が映るのが好きだからグルーブは理想的なグングンカット。
レンタル始ったら何度でも見返したいシーン。

驚くべきはグルーブが全編フルCGで描かれていること。
イベントでもスーツ出てきたから全編フルCGという概念が無かった。
予告時点ではしょぼく見えたCG戦闘も通してみると迫力満点。
ウシオの運転する車を庇いながら戦ったり街中の十字路を駆け巡ったと思えばウルティメイトファイナルVSスネークダークネスになったりと画面の切り替わりも素晴らしい。
途中で戦う相手を交換したりと見ていて飽きないね。
グルーブ・トレギアも互角の戦いですぐに決着付かないのが良い。
すぐに決着が付かないのはオーブトリニティを彷彿させるけど、フルCGの勢いがあるから誤魔化しが効いているしあれ以上戦ったらオーブトリニティのように「トリニティ弱くね?」に繋がるからギリギリのバランス。
サーガVSハイパーゼットンイマーゴのように「どっちも強い」「互角の戦いだった」で終らせているから上手い。
それでいてトレギアの強さも際立つしこの戦いは良かった。
嬉しかったのがグルーブ・ウルティメイトファイナル共に腕から出す光線で締めてくれたこと。
ウルティメイトファイナルはリクにしては太って見えるデザインだし「繋ぐぜ、願い」ではロイヤルメガマスター同様に武器を使う必殺技だから今一つ乗り切れなかったんだけど
今回はレッキングノバなる十字光線を使ってトレギアを撃退したから一気に好きになった。設定だけならジード超全集に載っていたみたい。
今アーツが受注されたら迷わず注文するくらい好き。
そしてグルーブもまた光線技、グルービング光線。
ベータスパークアーマーから武器を売るために武器を使った必殺技ばかりだったからギンガビクトリーぶりの腕から光線技で嬉しかった。
グルーブのアイテムとしてはルーブコウリン・マコトクリスタルと既に発売済みの物ばかりで最終回にマコトクリスタルを出してくれたおかげで光線技を出せる。
やっぱりウルトラマンは腕から出す光線じゃないとね。2人連続で見たいものが見れて大満足。
ラストのカツミはデザインの勉強で海外に。
まさか兄弟2人とも日本を離れるとは。
来年の映画は日本で1人頑張るアサヒ(グリージョ)のピンチを救いにカツミとイサミが駆けつける展開?
リクを送り届けた装置が完成したように、新ウルトラマンがルーブ世界にやってきた後自分の宇宙に返してもらう、っていう一方通行なら出来上がった。
トレギアは今後の作品でも出す気満々。
ベリアルに続く新たな悪の戦士を生み出そうとしている?
ゼロにベルアルと2009年(ウルトラ銀河伝説)から始った2人もジードで一段落した感はあるし新しい元号を前にニュージェネ共通の敵を出したかった?
見た目もカッコ良いし真の姿で仮面を外した形態の二段構えのデザインかもしれない。
CV:ゆうまたそで人気声優を起用したわけだし女性ファンを取り組みたい考えも感じられる。

不満点上げるならグルーブがフルCGだったところ。
ウルティメイトファイナルと並んだりスネークダークネスの尻尾掴むところだったり、どう見てもスーツで良いようなところまでCGにしちゃってる。
円谷としてはフルCGで挑戦したかったのかもしれないけど同時に限界も見えたんじゃないかな。
牙狼(闇を照らす者)もだけどどんなにCG凄くても実物スーツは見たい。
グルーブがルーブコウリン使うところでカツミ・イサミがくるくる回すところは見れたからアサヒ主導のアクションも見たかったかな。それは来年に期待ということで。
にしてもマコトクリスタルは何で愛染誠を思わせる名前だったんだろう。真クリスタル、絆クリスタルとかそれらしい名前があっただろうに。
他には連続タイプチェンジみたいな分かりやすい燃えるシーンが少なかったかな。
「繋ぐぜ、願い」のようにどんどんタイプチェンジしながら戦って欲しかった。
それに最後までガイ=オーブとの共演無いのが気になった。
オーブクロニクルのファイナルオデッセイなラストが最後でEXPOは正史じゃないしちゃんとした共演はしてないね。
けれどもオーブ・ジード共に「うーん・・・」となる映画が続いたからエックスぶりに正直に楽しめた。
ちゃんとエンタメしているファミリー映画なのも相まって見やすいしね。
7月から新元号一発目のウルトラマンが始るけどその前にファイトルーブやってほしいなぁ。
- 2019/03/12(火) 21:43:20|
- ウルトラマンR/B(ルーブ)
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| コメント:10
予告の時点では絆連呼など不安だったのですがその不安を全部吹き飛ばしてくれました
正直ニュージェネ映画で一番好きかもしれません
「うおおおおおおお」って盛り上がる部分はあまりなかったですが全体的にしんみりするシーンが多かったです
特に社会人になった身としては戸井の描写に色々くるものがありました
グルーブのフルCGはびっくりしました
登場シーンとか地上戦はスーツ使うと思ったので
トレギアとの空中戦はすさまじかったですね
逃げる湊両親、ウルファイvsスネークダークネスなど何重にも合成されていて見ごたえありました
自分もとどめが光線技だったのが嬉しかったです
ベータスパークアローは好きですがトリニティやウルファイのはどうにもかっこよく見えなかったので
個人的に唯一の不満がエピローグで戸井の頑張る姿を映してほしかったですね
まあテーマが家族なのでお母さんと再会したところで終わらせたんでしょうけど
カツミ、イサミが旅立つくだりは個人的に「よくやってくれた」と拍手送りたいです
「家族」がテーマだからこそ家族がずっと一緒にいるのではなく家族の旅立ちを見送るというラストにしたのはかなり評価したい部分です
防衛隊なしという部分があったからこそ家族に描写をしぼれてカツミ、イサミや湊家の日常を映すことで見てる人も色んな所に共感できるつくりになってたんじゃないかと思います
前述のようにラストに家族の旅立ちを描いてくれたところがすごく好きでニュージェネで一番好きな映画になりました
- URL |
- 2019/03/13(水) 09:58:32 |
- キングフォームRSF #-
- [ 編集 ]
>キングフォームRSFさん
>正直ニュージェネ映画で一番好きかもしれません
>「うおおおおおおお」って盛り上がる部分はあまりなかったですが全体的にしんみりするシーンが多かったです
自分もニュージェネ映画では好きな方です。
仰るように「うおおおおおおお」なシーンは少ないのですが優等生な作品というかマイナス点が少なかったので。
アクションとしては10勇士、来たぞ我らの~ですがドラマとしてはルーブが優れていると感じました。
>逃げる湊両親、ウルファイvsスネークダークネスなど何重にも合成されていて見ごたえありました
車で逃げる両親を守るグルーブのシーンは凄かったですね。
一瞬何が起っているのかわからなかったのですが車守っていると分かった時はビックリしました。
光線は腕から出すタイプが好きなのですがベータスパークアローは演出が好きです。
大地とエックスの顔が一瞬交わるシーンは「おおっ!?」と興奮したので。
>個人的に唯一の不満がエピローグで戸井の頑張る姿を映してほしかったですね
戸井は再会シーンで終ってしまいましたね。
お母さんが必死に探すシーンも印象的だったので再会した時に終ったのも良かったのかもしれません。
>「家族」がテーマだからこそ家族がずっと一緒にいるのではなく家族の旅立ちを見送るというラストにしたのはかなり評価したい部分です
傍にいるだけが家族・絆ではありませんし2人とも離れるラストにしたのは英断ですね。
ウルトラマン主人公は最終回で1つの場所に留まる印象があるので2人とも海外に行ったのは驚きましたよ。
代わりに?アサヒが残ったので次回作の映画が楽しみです。
>防衛隊なしという部分があったからこそ家族に描写をしぼれてカツミ、イサミや湊家の日常を映すことで見てる人も色んな所に共感できるつくりになってたんじゃないかと思います
防衛隊こそ映りませんでしたが国がミサイル攻撃実施というシーンがあって一応自衛隊に近い組織がいることは分かりましたね。
エックス以降防衛隊無しの作品が続いていますがいっそどこまで防衛隊無しの作品が何年続くのか気になってきました。
- URL |
- 2019/03/13(水) 20:51:16 |
- 飛翔 #pDDeufHo
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オーブとの共演がなかったのはやっぱり残念でしたが、客演をジードのみに絞った故かライダー映画でいうなら『MOVIE大戦フルスロットル』のようにシンプルに完成度の高い映画になりましたね。
ウルトラマントレギアは、心に闇を抱えた人間につけ込んで怪獣を生み出すやり口からアニメ版グリッドマンのアレクシスを連想しましたよ。
基本、圧倒的な力が売りだったベリアルとはまた違って愉快犯的な厄介さのある「悪のウルトラ戦士」でしたね。
倒された時も「これが絆を持つ者の力か。勉強になった!」と悔しがるどころかむしろ楽しんでいる様子すら見せたのが底知れなさを感じます。
結局、本作での正体は謎のままでしたが自分は「ベリアルがM78星雲出身の唯一の犯罪者だったように彼はO-50出身のそれにあたるのでは?」と睨んでます。
今後のシリーズでどう暗躍してくれるのか色んな意味で楽しみになりましたね(どうも『ルーブ』本編での騒動も彼が関わっていたらしい?)。
まぁ、その前にXやオーブの映画のラストで言及された「デザストロ」なる存在と決着を着ける話も映像か小説でやって欲しい気持ちもあるのですが・・・。裏設定ではジードの映画の時点で既に倒されてるようですけどねw
- URL |
- 2019/03/19(火) 23:45:49 |
- ps #-
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>psさん
>オーブとの共演がなかったのはやっぱり残念でしたが、客演をジードのみに絞った故かライダー映画でいうなら『MOVIE大戦フルスロットル』のようにシンプルに完成度の高い映画になりましたね。
映画は面白かったのですがオーブ出演しなかったことだけが心残りですね。
ウルフェスやEXPOでやり取りあるかもしれませんが映像として絡む日が来て欲しいです。
>倒された時も「これが絆を持つ者の力か。勉強になった!」と悔しがるどころかむしろ楽しんでいる様子すら見せたのが底知れなさを感じます。
「覚えてろー」「おのれー」とかではなく「勉強になった!」の台詞のおかげでこれまでの悪役とは違う存在というのが伝わってきました。
今後の作品に出てくることは間違いないので悪の戦士になった経緯や正体?も気になるところです。
何やら商品化も見据えているようですしニュージェネレーション版ベリアルになるかもしれません。
>まぁ、その前にXやオーブの映画のラストで言及された「デザストロ」なる存在と決着を着ける話も映像か小説でやって欲しい気持ちもあるのですが・・・。裏設定ではジードの映画の時点で既に倒されてるようですけどねw
デザストロは登場のチャンス逃した感がありますね。
やるならファイトオーブあたりが限度だった気がします。
10構想でマガタノゾーア出したようにエックス・オーブ小説があるならチャンスありそうです。
- URL |
- 2019/03/20(水) 21:04:59 |
- 飛翔 #pDDeufHo
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