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特撮の軌跡

ここは、特撮ヒーロー・実写アメコミ映画 の感想を載せていくページです。

ジョーカー 感想

191008-1.jpg
ホアキン・フェニックス主演による話題作・ジョーカーを鑑賞。
DCEU・アローバースとの繋がりは一切無い独立した世界観の作品。
恐ろしくもあり美しさを感じられる狂気の映画。


過去にジョーカーを演じた役者は何人もいたけどオリジンを描いたのは初かな。
アメコミ原作だといくつかオリジンを描いた作品はあるけど今回は完全オリジナル。
にも関わらずこの盛り上がりと注目度なのは「ジョーカー」というブランドがあるからか。

ジョーカーに覚醒する前のアーサーは貧困なコメディアン。
冒頭で少年たちにやられるシーンがとにかく可哀相で同情してしまう。
ピエロ姿の化粧をするシーンが何度かあったけど、そのシーンが美しい。化粧シーンだけずっと見ていたいくらい。

貧しい生活を送っているアーサーだけど、苦しいながらも母を介護しながら煙草を吸えて綺麗なスーツがあるくらいにはコメディアンとして食いつなげていたみたい。
カウンセリングを打ち切られたりだんだん追い詰められていく様が気の毒で電車の中でついに発砲。
自室に戻って踊りだすシーンを見た時はついにジョーカーになったんだと鳥肌が立つ。
あの踊りがまた美しく惹かれてしまう。
何よりも惹かれるのがあの独特の笑い声。文章に起こすのは難しいけど突然笑い出す狂気さが恐ろしく美しい。

まさかドミノの人と付き合っているのまで妄想とは思わなかった。
この作品そのものが妄想という可能性も0ではないけど流石にないかな。
捕まった後にカウンセラーとして出てきた女性はこれまでアーサーを見ていた女性かな?
仕事先の小さい人は殺されなくてよかった。驚かせたときは手をかけるのかと思ったけど鍵まで外してあげたから本当に恩義を感じていたんだね。

バットマン出ないと聞いていたからブルース・ウェインとして出てきたのは驚き。
まだ子どもだし直接対決は無さそうだけど両親の死は描かれバットマンになる道は開かれた。
アーサーにとってのバットマンはトーマスの方だった?
ゴッサムが荒れた原因もアーサージョーカーが煽ったからと分かるし誰もがジョーカーになりえるというのも納得。
共感する人:ジョーカー
共感しない人:トーマス
とも取れるしそうではないという考え方も出来るから面白い。

歴代ジョーカーたちとは路線が違うとは言え歴代最高のジョーカーといわれるのも納得で字幕のみにしたのは大正解。
普段は吹替え派の自分だけどあの狂気は吹替えでは無理じゃないかな。
ヒース・レジャーもホアキンもよかっただけにこれからの主力になったであろうDCEUのジョーカーが今一つなのが残念。

ポスターからして見事。
「本当の悪は笑顔の中にある」の見出しも上手くてピエロの表情は笑っているのにアーサーは真顔なのが上手い。
いつもは滑っている邦画のキャッチコピーも今回は素晴らしい。

あっという間の2時間で既に2回目を見にいきたい衝動に駆られる。
悪人と分かっていても社会から孤立し自分が養子と知りどんどん追い詰められていくジョーカーに同情してしまう。
アメリカで警察や軍隊出動している厳戒態勢なのも分かるような。
監督らはこれっきりの映画にしたいみたいだけどホアキンは続編に乗り気とかなんとか。
ダークナイトをも越えるDC映画1番の好発進で何かしらの動きがあるかも?


  1. 2019/10/08(火) 22:33:04|
  2. その他特撮
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

前評判を聞いて「鬱映画っぽい? メンタル弱い人は見ない方がいいっぽい? でもヒーロー系に登場するヴィランが主人公の映画は魅かれるしなぁ・・・。」と悩んでから覚悟して観に行きました。
見終わると、確かに社会の病理を抉った壮絶な内容でしたが、それでいてどことなく不思議なカタルシスがある映画でしたね・・・。
いや、倫理的に問題があるカタルシスなんでしょうけど(苦笑)。

>この作品そのものが妄想という可能性も0ではないけど流石にないかな。
最後の最後で「全部、ジョークさww」と流すのもそれはそれでジョーカーらしいかもしれませんが、流石にないと自分も思いますねw
「アーサーは『ジョーカー』という概念をゴッサムに生み出して、それを継いだ別人が新たなジョーカーになってバットマンと対峙する」という説もあるようですが。

>仕事先の小さい人は殺されなくてよかった。
自分も少し冷や冷やしましたが、その辺はまだ人間味が残っていたようでホッとしました。
彼だけはアーサーを馬鹿にしたりも憐れんだりするわけでもなく「一人の人間」として接してくれていたのが大きいのでしょうね。

>トーマス
本作では悪役のような立ち位置でしたがそれはあくまでアーサーたち貧困層から見たが故でもあるんですよね・・・。
富裕層であるが故の驕りがあったのは事実ですがトーマスなりにゴッサムを救おうとしていたのもまた事実。
アーサーへの態度は褒められませんが、元はと言えば彼の母親が原因でもあるので・・・。
トーマスと似たような立ち位置のマーレーに関してもまた然りで、アーサーを自らの番組で笑い者にしていたものの、楽屋に挨拶にいったり番組でもフォローしてあげたり、ちゃんと一出演者として扱ってくれていたことからして単なる傲慢な成功者ではないんですよね。
実際、コメディアンとしては笑い者のような扱いであっても、テレビに出ることで名を上げるチャンスを掴めますし、マーレーなりにアーサーに手を差し伸べているつもりではあったのではないかと・・・。
本当、「誰でも無意識に加害者になりうる」を体現した物語です。

>あの踊りがまた美しく惹かれてしまう。
特にラストで、歓声を上げる暴徒たちの前で踊るシーンは最高でしたね。
「紛れもない悪のカリスマがここに誕生した!」と先程、述べたような高揚感を感じてしまいましたよ。

>両親の死は描かれバットマンになる道は開かれた。
バットマンシリーズを知ってる観客にとっては、希望ともいえるシーンでしたね。
「ああ、ここから従来通りのバットマンの物語に続いていくんだ・・・。」とこちらは健全(?)で爽やかな気持ちに少しなれましたw

>ホアキンは続編に乗り気とかなんとか。
監督も「続編は全く考えてないけどホアキンが望むなら・・」という感じではあるようですねw
続編がでるなら結末はバットマンと邂逅する所までやって欲しいと個人的に思っています。
ジョーカーはバットマンという別ベクトルの狂人がいるからこそ、己の存在意義を確立できている所があるので、本作の彼もまたバットマンに出会うことで心身ともに救われるといいな、と。
・・・それもまた冒頭で述べた通り、倫理的にやばい願望かもしれませんが(オイ)。
  1. URL |
  2. 2019/10/11(金) 00:47:18 |
  3. ps #-
  4. [ 編集 ]

これまでのジョーカーと違って等身大の一般人が悪に堕ちていく様が魅力的でした。
大虐殺を行うのではなく嫌いな奴をピンポイントで殺していく様が倫理的にアウトと言えど心の中でちょっとスッとくるものがありましたね。
ロバートデニーロは殺されるんだろうなあと思ったら、やっぱり・・・と思いましたしw

>過去にジョーカーを演じた役者は何人もいたけどオリジンを描いたのは初かな。

ティムバートン監督のバットマン(1989)ではオリジンが描かれてるんですよ。
こっちは今回のと違ってマフィアの幹部でジョーカーになる前から悪人でした。
  1. URL |
  2. 2019/10/12(土) 09:54:33 |
  3. フレッチャー #-
  4. [ 編集 ]

>psさん
自分も見にいく前は不安だったのですが鑑賞して良かったと思える映画でしたよ。
日本人にはピンとこないかもしれませんがアメリカで異様な熱気が出ているのも分かるような・
ラストシーンがジョーク・妄想は流石に無いですよね。安心しましたw

>彼だけはアーサーを馬鹿にしたりも憐れんだりするわけでもなく「一人の人間」として接してくれていたのが大きいのでしょうね。
ヒヤヒヤしましたが生き残ってくれて安心しましたね。
仰るように1人の人間として見てくれたのが大きいかもしれません。

>富裕層であるが故の驕りがあったのは事実ですがトーマスなりにゴッサムを救おうとしていたのもまた事実。
>アーサーへの態度は褒められませんが、元はと言えば彼の母親が原因でもあるので・・・。
トーマスもマーレーも人前に出ない、1対1で話すととても善人なんですよね。
トーマス視点だと50代の男にいきなり「パパ!パパ!」なんて言われたら一発殴りたくもなりますよ(笑
マーレーとしても下に見ているような芸風に見えてそれを笑いに変えることを期待していたんでしょうか。

>「紛れもない悪のカリスマがここに誕生した!」と先程、述べたような高揚感を感じてしまいましたよ。
派手なアクションやCGがあるわけでもないのに高揚感を感じたのは初めてですよ。
回りのピエロたちが盛り上げるのも良いアクセントになってましたね。
絶望感漂う中、バットマンに続くシーンが描かれていたのが良かったです。
数十年後には希望が生まれている、はず。

>監督も「続編は全く考えてないけどホアキンが望むなら・・」という感じではあるようですねw
ここまでヒットしているのでスピンオフなり続編なり何かしら動きがある気がします。
監督らが乗り気じゃなかったとしても映画会社的には何がなんでもやりたいはずなので。
  1. URL |
  2. 2019/10/12(土) 16:10:20 |
  3. 飛翔 #pDDeufHo
  4. [ 編集 ]

>フレッチャーさん
>これまでのジョーカーと違って等身大の一般人が悪に堕ちていく様が魅力的でした。
これまでのジョーカーは最初からジョーカーという悪人としてバットマンの立ちはだかっていたのですが今作は一般人がジョーカーに堕ちていく様が美しかったですね。
ロバートデニーロ(マーレー)は殺されちゃいましたね。
鑑賞する前日夜、マイ・インターンが放送されたいたので不思議な気分でしたw

>ティムバートン監督のバットマン(1989)ではオリジンが描かれてるんですよ。
失礼しました
レンタルしてきて確認します
  1. URL |
  2. 2019/10/12(土) 16:12:55 |
  3. 飛翔 #pDDeufHo
  4. [ 編集 ]

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