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特撮の軌跡

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ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀 Episode5 感想

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第2章配信の2回目。
今回は戦闘がほぼなくドラマパートに特化。

研究員時代のトレギアが描かれていてこの頃はまとも。タイガスパーク制作時の様子も描かれる。
闇落ちしそうと言われればしそうな顔だしクール系と言われればクール系に見える絶妙なデザイン。
ヒカリはこの頃からヒカリって呼ばれているし惑星アーブを救えなかった事からハンターナイトツルギになった瞬間も描かれてる。
まだハンターナイトツルギのスーツ残っていたことに関心したしヒカリサーガの裏側?でもあるね。
今思えばヒカリサーガって近年のサブスクの独占配信サービスの先駆けだったなと感じる。2006年頃だから当時としては画期的。










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トレギア物語と決定的に違うところはトレギア自身がそれを目撃したことで「ヒカリ長官でさえも・・・」と闇落ち原因が増したこと。
トレギア物語ではこのあたりから「ウルトラマンは図体が大きいだけで成熟していないのでは?」「力を持っていても光と闇の戦いは永遠に続くのでは?」と深く考え狂乱状態になりながらグリムドの力を得ることに。
上司の闇落ちを直接見たことでよりトレギア闇落ちの説得力も高まった。
第2章の時代がアブソリュートタルタロスの介入後でベリアルが反乱していないとしたらトレギアが最初の闇落ちになっちゃうね。

アブソリュートタルタロスが見せる未来はグルーブやレイガにやられたシーンは入っていない。
タロウの目の前でトレギアもまた裏切りの道へ。
トレギアはタロウと一緒に戦いたかったのにタロウは守るって言っていたから辛いね。
片やウルトラの父の元に生まれた超エリートで片や研究員。これは嫉妬してしまうのも分かる。
タロウは創作物の優等生タイプとしたらトレギアは割と現実にいそうなタイプ。
頑張ってはいるけど周りの人よりも劣ってしまい不安や劣等感を抱えながら、上司(ヒカリ)に励まされてなんとか生きている人。

多分次の章もそんなにバトルは無さそう。
ド派手な戦いは第3章に取っておいて第2章は箸休めのドラマ特化になりそう。
「トレギア物語」を一部映像化したのもあれば若干矛盾が生じたのもあるけど基本的には今回の映像優先で良いかと。
超全集のおまけ小説よりは映像化したものが正解にしないと細かい矛盾はキリがなくなっちゃうから。
1作目のニュージェネレーションヒーローズは3000万回生超えたしもう色々凄い。






  1. 2020/12/21(月) 00:27:24|
  2. ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

登場から退場まで一貫して独りよがりのしょうもない奴にしか見えなかったトレギアですが
多少はそうなったことに説得力を感じられる前日談がついた、という印象の回ですね
短い尺がかえってあれやこれやを取っ払ってシンプルな流れになっているのが好みです
タルタロスが干渉して堕ちるまでのプロセスが簡略化されたというのもあるでしょう
戦闘はほとんどないけれど、スーツのヒーローが画面に出ずっぱりだったので普通に充実感がありました


>研究員時代のトレギアが描かれていてこの頃はまとも
>闇落ちしそうと言われればしそうな顔だしクール系と言われればクール系に見える絶妙なデザイン

「光の巨人なのに陰キャ」というお題を見事にクリアしてますよね
私もあれは好きです。アーリーベリアルよりも練って考案されたデザインという気がします
一般的なブルー族が「青」+「銀」なのに対して「青」+「水色」なのと目がうっすらブルーなのが印象的
神経質で消極的、けれど悪とまでは言い切れない太陽(タロウ)に対する月のような雰囲気が感じられます



>ヒカリはこの頃からヒカリって呼ばれていr

「メビウス」劇中で成立していた諸設定が、いざウルトラシリーズ全体に還元すると邪魔臭くなってしまったという印象です
ヒカリの遍歴って地球人の時間感覚を持ったセリザワやリュウとの邂逅を挟んだり過去作とのリンクがあったりで
「よくできてはいるけれどゆとりが無い」んですよね。Aとも考えられるしBと言ってもおかしくない、という遊びの余地がないので
こういうウルトラ族を主体にした話に持ち込むには、強引にゆがめたり壊したりしないとならない部分が
出てきてしまうのかもしれません



>今思えばヒカリサーガって近年のサブスクの独占配信サービスの先駆けだったなと感じる

当時としてはかなり珍しいコンテンツ提供スタイルでしたね。サブヒーローがきちんとタイトルの題字をもらって
主役を張るスピンオフ自体、あの時点での日本の特撮作品ではほとんど無かった気がします
そうした絶妙なマイナー感と「〇〇でしか見られない…」という触れこみには惹かれるものがありました



>トレギア物語と決定的に違うところ
>上司の闇落ちを直接見たことでよりトレギア闇落ちの説得力も高まった

これだとヒカリが元凶ということになってしまいますが、据わりは良くなったな…と
長年一緒に働いていた人格者の上司が目の前で発狂して変貌した上に刃物で斬りつけられたら
確かに人間の善性を信頼できなくなっても無理はないでしょう
個人的にあの顛末は「道成寺」のように強い情念に支配された無害な知人が目の前でメリメリ鬼や蛇に変わっていくのを
目撃するような恐怖感があって、恐ろしいけど物悲しい凄みを感じました。好きな場面です



>第2章の時代がアブソリュートタルタロスの介入後でベリアルが反乱していないとしたら~

今作で生じた面倒くさいパラドックスをどう解消するかは興味がありますね
タルタロスが嘘つきでないとしたら、トレギアには仮面=邪神の力を使わずに強くなってもらうということでしょうし
歴史が分岐してこの作品を基点に新たなシリーズをスタートさせるのか、全てが始まる過去の時代で
タルタロスを撃破することで正常な歴史に戻してしまうのか。賛否はわかれるでしょうが、前者の方が
後に遺せる物は多くなりそうです



>トレギアはタロウと一緒に戦いたかったのにタロウは守るって言っていたから辛い
>片やウルトラの父の元に生まれた超エリートで片や研究員。これは嫉妬してしまうのも分かる

タロウは相手の本心を勘繰る、ということがそもそもできないし
トレギアも内面を覗かれるのが恥ずかしくて心にもない社交辞令で取り繕ってしまうという感じで
どちらが悪いという類の問題ではないけれどまったく足並みの揃っていない関係でしたね。親友というには溝が深すぎる気がします

立派な研究成果を出せているのにそれを喜べないトレギアは「力」に対するコンプレックスもかなり強い印象を受けました
本当はもっと直接的に格闘技や超能力で悪者を派手にやっつけてヒーローになりたいという欲求があったんだと思います
ナイトファングとの戦いで、憧れのタロウのファイティングポーズをおっかなびっくりとるけれど
何もできないままやられてしまう場面がむちゃくちゃ刺さりました

善悪の是非のような理屈っぽい問題にはまってしまうのも非力な自分が安心できる陸地に
這い上がりたい一心がそうさせているとも言えますし
力が欲しいだろう?というタルタロスの誘惑も割と正鵠を射ていたかもしれません


>タロウは創作物の優等生タイプとしたらトレギアは割と現実にいそうなタイプ

さじ加減ひとつですよね、そういう現実への歩み寄りは
昨今、翳りやキズを持った側に同情的な描写を含めた話の方がウケが良くなるという傾向は確実にあると思うんですが
過剰にやられても卑屈なテイストになるし何より「何万年も犯罪者が出ていない平和で明るい光の国」という
旧シリーズの御本尊を「嘘くさい」みたいに受け取られるのは心外だというか、そっちの矮小なスケールに勝手に引っ張り下ろして
安心しようとするなという思いが強いので

今回も直接トレギアを愚弄したとかそういう幻滅するような仕打ちこそ何もしてないんですが
それでも「タロウがあっけらかんとした無神経な奴~」みたいに受け取る人も絶対いると思うんですよね
そこが本来無謬だった光の国に、わざわざ「人間臭い」影の要素を持ち込んだツケといえるんじゃないかと思います



>「トレギア物語」を一部映像化したのもあれば若干矛盾が生じたのもあるけど基本的には今回の映像優先で良いかと
>超全集のおまけ小説よりは映像化したものが正解にしないと細かい矛盾はキリがなくなっちゃうから

小説の方が情報量は細かいんですが、やはり本流の映像作品が根幹、という一線は引いておかないと
大きなシリーズの場合収拾がつかなくなりますからね
公式が声明を出す形で「本編」と「外典」を切り分けるのに大鉈を振るった「スター・ウォーズ」は一部が阿鼻叫喚でしたが
体勢を立て直すのに必要な決断だったのかもしれません
  1. URL |
  2. 2020/12/21(月) 08:48:43 |
  3. 1 #-
  4. [ 編集 ]

>1さん
>登場から退場まで一貫して独りよがりのしょうもない奴にしか見えなかったトレギアですが
>多少はそうなったことに説得力を感じられる前日談がついた、という印象の回ですね
劇場版ルーブやタイガ本編だけなら同情のしようがない嫌な奴でしたが、アーリースタイル時が映像で描かれたことでキャラクター性が増しましたね。
励ましてくれて信頼していた上司が目の前で闇落ちしたらああなるのも分かるなと。
アーリースタイルのデザインも以前まではトレギアの仮面と高速具が外れただけの状態と考えていたので完全に違っていたのが驚きです。

>ヒカリはこの頃からヒカリって呼ばれていr
すみません。記事が誤字脱字になっていましたね。修正しました。

>「メビウス」劇中で成立していた諸設定が、いざウルトラシリーズ全体に還元すると邪魔臭くなってしまったという印象です
メビウスの時点でも細かく考えられはしていたと思いますが後のマルチバース設定や続々と生まれる新ウルトラマンたちとの整合性を考えると仕方ない点なんでしょうね。
おそらく今後も「○○ではこうだったのに新作では変わってる」という現象も出てくるかと。
それもシリーズが続いたことで生まれる嬉しい矛盾?と前向きにとらえた方が良いかもしれません。

>当時としてはかなり珍しいコンテンツ提供スタイルでしたね。サブヒーローがきちんとタイトルの題字をもらって
>主役を張るスピンオフ自体、あの時点での日本の特撮作品ではほとんど無かった気がします
今でこそネトフリやHulu、TTFCでの独占配信は当たり前ですが14年前の当時からすると異例でしたね。
仰るように特撮ヒーローのサブキャラがスピンオフ主役ということ自体がありませんでしたし、制作側にもそのような概念は殆どなかったのではないでしょうか。
同時期のヒーロー番組だとカリスが最強フォーム級にパワーアップしたりガタックがカブト(主役)と設定上は同格とかそれくらいだったと思います。
ライダーもVシネでサブライダーが主役になるのは珍しくなくなってきましたがそれを最初にやったアクセル・エターナルは本当に画期的だったかと。
特にエターナルは敵ライダーかつ映画限定というハードルの高さを乗り越えての製作だったので。

>今作で生じた面倒くさいパラドックスをどう解消するかは興味がありますね
シャイニングウルトラマンゼロで全て巻き戻すのが手っ取り早いですがそれだと安易すぎますよね。
商業的な話になるとトレギアはあの仮面を纏わずにアーリースタイルのままパワーアップした方が売れるグッズが増えて良いのかなと思ったり。
ウルトラアクションフィギュアもフィギュアーツ(限定)も既に市場から消えていてすぐ遊べる状態ではないので。

>どちらが悪いという類の問題ではないけれどまったく足並みの揃っていない関係でしたね。親友というには溝が深すぎる気がします
>ナイトファングとの戦いで、憧れのタロウのファイティングポーズをおっかなびっくりとるけれど何もできないままやられてしまう場面がむちゃくちゃ刺さりました
全くの正反対なタイプでありながら、お互いに無いものを持っているから無意識に惹かれ合ったんでしょうね。
子どもたちも元気な子ばかりのグループの中に大人しい子が入っていたりもしますし。
ファイティングポーズのシーンは刺さりましたね。あの人間臭さ、現実にいそうな感じがまた今回のトレギアのキャラクター性を掘り下げています。
そこに漬け込むタルタロスの誘惑が嫌らしいですが正確でもどかしい。

>それでも「タロウがあっけらかんとした無神経な奴~」みたいに受け取る人も絶対いると思うんですよね
自分らファンの価値観基準だとそう捉えるのも分かりはしますが光の国基準だとまた違ってきますしね。
トレギアの「そうやってお前たちは物事を片方の局面からしか見ようとしない」という台詞がびっくりするくらいピッタリです。
本編でもショーでも嫌らしい言動はありますが冷静になると考えさせられるのも多いですし。

>公式が声明を出す形で「本編」と「外典」を切り分けるのに大鉈を振るった「スター・ウォーズ」は一部が阿鼻叫喚でしたが体勢を立て直すのに必要な決断だったのかもしれません
シリーズが長く続く、再スタートには必要な決断ですね。
スターウォーズもカノン(本編)・レジェンズ(外典)と分けましたが映像作品しか追っていない自分は正直助かっています。
いくらスターウォーズ好きでもあの莫大な小説たちを生きている間に全て追いかけるのは不可能ですし。
聞いた話によるとスターウォーズには本編・外典を分けて精査している部署があるようで世界的大作シリーズになると大変だなとしみじみ思います。
それに比べればまだウルトラマンはマシな方かもしれません。

  1. URL |
  2. 2020/12/22(火) 01:00:44 |
  3. 飛翔 #pDDeufHo
  4. [ 編集 ]

今回はタルタロスの介入でベリアル関連が変化したのも相まってヒカリやトレギアの闇落ち過程も正史とはやや異なるルートを辿った感じがしますね。

トレギア物語を読んだ時点では「トレギアが悩んでいる時、タロウは激務だったからなぁ。側にいてくれたらまた違ったのかな?」と思ったものでしたが今回でその予想は外れましたね(苦笑)。
側にいたらいたで「タロウは私の気持ちを理解してくれない・・・」と拗らせてましたし。
ただ、タロウ視点ならトレギアに「大隊長の息子でありナンバーシックスともてはやされている君には分らない」と言われた時はショックだったと思うんですよね、
トレギアは今までの友人達とは違って初めて自分自身を見てくれた存在だったのに。
タイガのようにもっとコンプレックス持ちだったら「結局、君もそんな風に思ってたんだ・・・。」となってた所だったかと。

「光の使者を気取って・・・。」と言われた時「え・・?」となってたのは本当に聞き逃したというよりはトレギアがまさかそんなことを言うとは信じたくなかった感じだったな、と。
まぁ、トレギアもそんな彼だからこそいままではっきりと思いを口にできずため込んじゃったのかもしれませんが(汗)

>トレギアはタロウと一緒に戦いたかったのにタロウは守るって言っていたから辛いね。
タロウとしては見下していたつもりはなくあくまで「分野こそ違えど対等な存在」としてトレギアを見ていたと思うと余計にすれ違いが辛いですね・・・。
惑星デスターに彼を同行させたのも「君の力が必要なんだよ」と元気づける意味合いもあったでしょうし。
・・タルタロスのせいで裏目にでましたが。
タルタロスに見せられた未来でタイガ1話冒頭でのバトルの顛末が明かされましたが、そこでも息子を目の前で爆散させられたにも関わらずトレギアを説得してたのを見ると、本当にタロウにとっては彼もまた大切な存在だったんですね。
タイガスパークの件から既に伺えてはいましたが、実際に見るとなかなか来るものがあります。
  1. URL |
  2. 2020/12/22(火) 16:26:13 |
  3. ps #-
  4. [ 編集 ]

>psさん
>側にいたらいたで「タロウは私の気持ちを理解してくれない・・・」と拗らせてましたし。
いてもいなくとも堕ちるべくして堕ちたのかもしれません。
中でもヒカリ闇落ちはかなりショッキングで闇落ちを加速させたのかも。

>ただ、タロウ視点ならトレギアに「大隊長の息子でありナンバーシックスともてはやされている君には分らない」と言われた時はショックだったと思うんですよね、
今回はトレギア視点ばかりで進んでいましたがタロウ視点に立つと可哀想ですね。
タロウ本人に悪気はなくトレギアを思っての事でしょうし。
タロウとしては一緒に戦うトレギアよりも科学者として立派な成果を挙げていることを見ていたはずなので。

>タルタロスに見せられた未来でタイガ1話冒頭でのバトルの顛末が明かされましたが、そこでも息子を目の前で爆散させられたにも関わらずトレギアを説得してたのを見ると、本当にタロウにとっては彼もまた大切な存在だったんですね。
確かにそう考えるとトレギアへの信頼や想いも強いんですね。
普通なら息子とその仲間をやられて激高しそうなところですがまだトレギアのことを考えていたわけですから。
次週のギャラファイ2章が終わった後、タイガのトレギア関連を振り返れば違う感想を抱くかもしれません。
  1. URL |
  2. 2020/12/23(水) 00:45:40 |
  3. 飛翔 #pDDeufHo
  4. [ 編集 ]

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