fc2ブログ

特撮の軌跡

ここは、特撮ヒーロー・実写アメコミ映画 の感想やフィギュアレビューを載せていくページです。

ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット  感想

210527-1.jpg
2017年に公開されたDCヒーロー集合映画ジャスティス・リーグ。
世界中のファンの要望に応え、「スナイダーカット」として復活。
ネタバレありの感想なので続きから。




IMAX上映を検討していたのか4:3の懐かしの画角。
全7章構成で約4時間の大ボリューム。
長いと言われるアベンジャーズ エンドゲームやタイタニックよりもさらに長い。
当初は映画か配信か検討していたみたいだけど、結果的に配信で正解かと。
エンドゲームの3時間すらトイレ行かないよう前日から気を使っていたのに4時間だったら絶対にトイレ行きたくなる。


まずは個人的に良かったと思える点。

ストーリーの大まかな流れは劇場公開版と同じだけど、キャラクターの掘り下げがしっかりと行われている。
今でこそアクアマンが単独公開されたし、公開版を機に自分は「ドラマ版フラッシュ」を見たから知識があったけど公開当時の感想としては

「アクアマン・フラッシュ・サイボーグって誰!?」
「MCUのように単独作をやってから集合映画やればいいのに」

と不満だったけどスナイダーカットではサイボーグ・フラッシュの2名は別物レベルで活躍。
特にサイボーグはオリジンが描かれたことでより悲しみや葛藤が分かるようになっている。
公開版では「そもそも誰?」な状態だから感情移入することはなかったし、演じるレイ・フィッシャーが起こるのも分かる気がする。
マン・オブ・スティールから続きスーパーマンのオリジン・死・復活を描いたある意味「スーパーマン3部作」である一方でサイボーグ主役とも取れる作品だから。

フラッシュもアイリスとの出会いや父親とのやり取りが濃く描かれている。
SVSBでフラッシュポイントらしきシーンが描かれたり既に単独映画への前振りはあったんだね。
フラッシュのワンダーウーマンって呼び方はDCEUの中で初めてかも。殆どダイアナ呼びだったから。

2人が良かった反面、アクアマンはそこまで大きく変わったわけでもないね。
撮影時には既にアクアマンの公開が1年後に決まっていたためか、そっちで詳しく掘り下げようと考えていたのかも。
メラは出てくるしアトランティス絡みの最低限の説明はあった。
バットマンがアクアマンに武器を渡して、アクアマンが頷くシーンが好き。。

ワンダーウーマンは冒頭の銀行強盗のシーンからして別物レベルでカッコいい。
当時はアメリカで銃乱射事件もあった影響か、「あなたにはヒーローがいます」というのが深く伝わってくるシーン。
最終決戦でバットマンが囮を買って出たけどみんなが駆けつけるシーンで一瞬スローになった5人(4人と1台)が映るのは正統派ヒーロー映画のワンショットでカッコいい。
ちょっとアベンジャーズAOU冒頭っぽいとは思ったけどw


公開版では中ボスレベルの強さしかなく、後にサノスと比べられ可哀想だったステッペン・ウルフは凶悪に描かれている。
ダークサイドというボスがいる手前、どうしても中間管理職っぽくはなったしスーパーマンにボコボコにされたのは変わらないけど公開版に比べれば大幅パワーアップ。
ダークサイドも強敵オーラが凄まじい。
順調にいけばシャザムらも加えた新ジャスティス・リーグとダークサイドとの戦いが描かれたはずだけど、それが実現することはないんだね…

公開版最大の突っ込みどころであった、スーパーマン復活後のマザーボックス奪取シーンも改変。
これは文句なしでスナイダーカットの方が良い。
スーパーマンにやられたバットマンの「うー痛いー」な言動もカット。










210527-2.jpg
完全新規と思われるのが荒廃した未来?別世界?での出来事。
デスストロークとメラが仲間に加わり、レトジョーカーも参戦!
ホアキン版ジョーカーが絶賛されたためか、それをかなり意識したデザイン。
元々撮影していたのならともかく、わざわざ新規でクリフハンガーを入れてきているのはこれが最後のベンアフバッツとレトジョーカーの絡みになるからかな。
ベン・アフレックがDCEU復帰したとはいえ、実質これが最後のだろうし。

ドラマ版アローを見ているとデスストロークがこのメンバーの中にいるのが不思議。
メラとバットマン・ジョーカーを入れた会話もユニバースならでは。
敵となったスーパーマン、全身アーマーのフラッシュ?など見所多数。
ホットトイズでは既に解禁されたバットマンもここのシーンだったのね。

マーシャン・マンハンター出てきたけど、アローバースにも出てきたあのキャラかな?
まだエルスワールドしか見てないけど似たようなキャラが出てきたような。


続いて不満点など。

好みの問題だけど、とにかく画面が暗い。
ザック・スナイダーの時点で分かっていたけど、ヒーローヒーローしている映画というよりは神話寄りのダークテイストな作風。
またスロー演出も多様しすぎていて、高速ヒーローのフラッシュですら物足りなさを感じてしまう。
スピードフォースを超えるような映像美は美しいけど、流石にスローシーンが多すぎて飽きてしまう。

また公開版では好きだったシーンがバッサリカットされていたのが悲しい。
正確な意味ではカットではないけれど。
以下、スナイダーカットにはなかった、演出の変わった公開版の好きなシーン。


・冒頭のスーパーマンと子供たち。
「曲がりくねった川のようだろ?流れは絶えない」

・序盤のバットマンVSパラデーモン
 貴重なバットマンの勝利シーンがない。スナイダーカットではさらにパラデーモン軍団に苦戦、しかし善戦・・・!
 「血は流れるのか?」など印象的なシーンまで公開版用に撮り下ろしたのが意外。

・「我々はバラバラだ!奴には倫理など通用しない!」
 スーパーマンを復活させるかどうかの問答がなし。
 対立→和解はチーム物の醍醐味と思っているので残念。
 スナイダーカットはスーパーマンを復活させることに関しては割とみんな納得している。

・「あなたの能力は?」
 「スーパーリッチ」
 もコミカルではなく真面目なシーンとして描かれている。
 「フォーク持った奴に言われたくない」などバットマンとアクアマンのコミカルシーンもなし。 

・「今夜、生き延びられたら」「子供ね。まるで大きな子供」
 ダイアナがブルースの関節を直したりビクターとの交流、など女性らしい優しさや母性を感じさせるステレオタイプ的なシーンは全カット。
 ブルースと2人で酒をグラスに注いで乾杯するシーン好きだから残念。
 またスーパーマンとサイボーグが怪我しながらも笑いあうシーン

・真実の投げ輪で本音を言うアクアマン
 豪快な見た目と言動とは裏腹に実は一人が寂しかったと親近感を覚えるシーンだったから残念。

・エピローグの「見上げればいいのだ」からのスーパーマンのスーツバシッ!やフラッシュとの競争もガッツリカット



公開版は公開版で突っ込みどころ満載だし、万人受けする作品では決してない。
けれど娯楽作品として2時間に纏めきった公開版の方が好き。
DCEUのMCU化と言われても無駄に暗かったMOS・SVSBよりもコミカル路線に舵を切った公開版以降の方がヒットしているわけだし。
「寂しがり屋の集まり」であのバットマンがリーダーとして動いていたのが魅力的だった。
スナイダーカットのバットマンは出番こそ多いけど、サイボーグやスーパーマンに押されてそんなに印象に残るカットはなく、「劇場版にあったシーンがない・・・?」という気持ちが強かった。

ジョス・ウェドン監督も後から色々問題出て着たり決して褒められたわけではないけど、ワーナーからの無茶難題を何とか形にして世に送り出せたと思う。
もちろんキャラの掘り下げに関してはスナイダーカット一択だけど、そりゃ4時間もあればね。
仮にスナイダーカットがそのまま上映に漕ぎつけたらどうだったんだろう。
まさか4時間そのまんまやるわけにはいかないし、スロー演出を短くしてある程度テンポよくすれば3時間くらいになったのかな。
不満の多い公開版があったからスナイダーカット期待への声も挙がっていたけど、仮にそのまま公開されていたらそれはそれで不満の声は挙がってそう。

と言う訳で自分はスナイダーカットよりも公開版の方が好き。
「公開版が正史」というワーナーや監督のスタンスはありがたいけど、世界中のファン的にはスナイダーカットが正史になるのかな。
それにフラッシュポイントで繋がるかもしれないし。
公開から4年、「映像がある・無い」の問答・疑惑を繰り返していたなかでの制作発表。
ワーナーのような超大企業が一度は白紙にした企画を再び世に出すのは並大抵の事じゃない。
一度は埋もれてしまった作品を再び作り上げてくれたワーナー、スナイダー監督、世界中のファンにはただただ感謝。


日本での2021年大作スーパーヒーロー映画としては今作が初。
次は延期してしまった「ゴジラVSコング」や配信も視野に入れた「ブラック・ウィドウ」などが楽しみ。
DCEUとしては夏のスーサイドスクワッドだね。







  1. 2021/05/28(金) 01:02:25|
  2. DCエクステンデッド・ユニバース
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<バッド・バッチ 第5話「猛獣」 感想 | ホーム | ゴジラ S.P <シンギュラポイント>第10話「りきがくのげんり」 感想>>

コメント

待望のディレクターズカット版

公開版から4年の時を得て、やっとディレクターズカット版こと、スナイダーカットが世に出ました。
自分は、公開版を劇場で鑑賞し、アメコミヒーローとしてはそこそこ良かったが、当時のDCEUを振り返ると、ちょっとイマイチな印象だった記憶がありました。
今回は未公開・新規シーンなどを加え4時間の大作で、アメコミヒーロー最長。
劇場ではなく配信(7部構成)にしたのは正解でした。画角が4:3だったのが意外で、ある意味貴重な経験。
公開版で大幅に修正・改変した点があり、各キャラクターの掘り下げがあったのが良かったです。

改善があった一方、やっぱり公開版にあったシーンが尺・ペースなどの都合でカットされたのも、悔やまれる所があります。
個人的に、真実の投げ輪で本音を言うアクアマンがカットされたのが、一番惜しまれます(苦笑)。

ネタ扱いされた、ステッペン・ウルフも凶悪化し、更に新たに登場したダークサイドもラスボス感が半端ない。
今後の展開次第では、サノス以上の脅威が描かれてたかも。
続編が出ないのが悔やまれますが、『マン・オブ・スティール』、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』、に続いて今作で、とりあえず「スナイダー(スーパーマン)トリロジー」の〆としては、一様有終の美を飾ったと解釈します。

個人的に、今作はディレクターズカット版よりも、かなりの大幅な変更により、ほぼ全くの別作品とした感じでした。
ここまでの改変されたアメコミヒーロー映画は、『X-MEN: フューチャー&パスト ローグ・エディション』以来かな。
一様、『バットマン vs スーパーマン』も「アルティメット・エディション」がありますが、あちらより更に改変されてるし。
10年以上の歴史があるMCUですら、ディレクターズカット版が存在しないのに、まさに快挙。
因みに、アベンジャーズAOUでは、3時間カットの噂が流れてますが、そちらも何時か世にでて欲しいです。
飛翔さんとは対照的に、自分は公開版よりもスナイダーカット派かな。
一様、公開版同様、それ並みの問題・ツッコミがあったものの、こちらの方が盛り上がりが勝り、面白かったですし。
BDも購入予定(因みにこれまでのDCEU作品は購入済み(大半が中古ですが))。
本当に、スナイダー監督に感謝します。

因みに、現時点の個人的なDCEUランキングは以下になります:
シャザム!>ワンダーウーマン(WW)>アクアマン>(JL・スナイダーカット)>ハーレイ・クイン>スーサイド・スクワッド>ジャスティス・リーグ(JL)>WW84>マン・オブ・スティール>バットマン vs スーパーマン

未だにマイナーなシャザムが一位なの驚きですし、作品数はMCUより少ないとは言えど、アンチヒーロー兼ヴィランであるハーレイ・クインを含めば、女性主役が4作あるのは意外です。前述のとおり、スナイダーカットを区分すると、まさかのトップにランクインとは驚き。
  1. URL |
  2. 2021/06/01(火) 13:58:48 |
  3. ひろし #-
  4. [ 編集 ]

>ひろしさん
>公開版から4年の時を得て、やっとディレクターズカット版こと、スナイダーカットが世に出ました。
ファンの#タグ活動から始まりここまで長かったですね。
要望に応えてくれたワーナー、スナイダー監督に感謝です。

>改善があった一方、やっぱり公開版にあったシーンが尺・ペースなどの都合でカットされたのも、悔やまれる所があります。
>個人的に、真実の投げ輪で本音を言うアクアマンがカットされたのが、一番惜しまれます(苦笑)。
ここのシーンカットされたのは勿体ないですよね。
アーサーの独白のおかげで実は寂しがり屋だと分かり一気に好きになったシーンなので。
ステッペンウルフも超強化されてようやくヒーロー集合作品に相応しいヴィランになったのではないでしょうか。
公開版が好きと書いたものの、ステッペンウルフやサイボーグ・フラッシュ回りは完全にスナイダーカットの圧勝です。

>10年以上の歴史があるMCUですら、ディレクターズカット版が存在しないのに、まさに快挙。
MCUでもカットされたシーンはあれど、ディレクターズカット版がないので異例中の異例ですね。
東映ヒーローになれているとDC版の存在は身近ですが洋画だとあまり聞きません。
試写会でカットされたバージョンがある、くらいでしょうか。


>飛翔さんとは対照的に、自分は公開版よりもスナイダーカット派かな。
SNS見てもスナイダーカットが圧倒的人気なので自分が少数派なだけでした。
そんな中でも「公開版にはあったシーンがカットされて残念」という声を見るだけで仲間意識持ったりしています。

>一様、公開版同様、それ並みの問題・ツッコミがあったものの、こちらの方が盛り上がりが勝り、面白かったですし。
>BDも購入予定(因みにこれまでのDCEU作品は購入済み(大半が中古ですが))。
CDEU作品全て購入されているとは凄い!
自分は発売されたらレンタルで見て後は配信されるまで待っているタイプなので
バーズオブプレイはやけに配信開始が早くて助かりました。


>因みに、現時点の個人的なDCEUランキングは以下になります:
やっぱり下位はMOSやBVSSになりますよね。
シャザム上位は納得です。これまでのDCEUとは一番雰囲気が違う作品ですし。
自分は

・ジャスティス・リーグ(公開版)
・ワンダーウーマン1984、バーズオブプレイ
・シャザム!
・アクアマン
・スーサイドスクワッド
・ワンダーウーマン
・マンオブスティール
・バッドマンVSスーパーマン

順位付けると自分はMCUのような明るい作風が好みなのかなと。
スナイダー監督の作品は肌に合わないかもしれません。


  1. URL |
  2. 2021/06/02(水) 00:32:54 |
  3. 飛翔 #pDDeufHo
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tokusatunokiseki.com/tb.php/5219-90b52f90
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

飛翔

Author:飛翔
特撮ヒーローが好きな既婚者社会人のブログ。
ライダー、戦隊、ウルトラ、牙狼、アメコミと実写系ヒーローの感想を取り扱っています。
お気軽にコメント頂けると嬉しいです。




このブログについて
フィギュアレビューまとめ
メールフォーム
お問い合わせ

広告

最新記事

ソフビ グリッタートリガーエタニティ レビュー
仮面ライダーリバイス 第8話「家族の休息、天国と地獄!?」 感想
機界戦隊ゼンカイジャー 第33話「グレートティーチャー鬼使い!」 感想
ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA 第14話「黄金の脅威」 感想
仮面ライダーセイバー ファイナルステージ&番組キャストトークショー 感想

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

ツイッター

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する