
TTFCやyoutubeチャンネルで配信された作品をいつくつか見たので感想を。
○ジャッカー電撃隊
栄光のスーパー戦隊2作目。
昔はカウントされていなかったんだね。
「〇〇戦隊」が当たり前な今の目で見ると電撃「隊」しかないし原作者的にも間に東映版スパイダーマン入って一旦途切れたのも相まってノーカウント扱いは分かるような。
それ言ったらバトルフィーバーも戦隊は入ってないけど。
ゴレンジャーのコミカルな作風から一転してシリアスに。
アウシュビッツやヒトラーって言葉が出てくるから凄い時代だ。
特撮オタク視点だとハードな作風のジャッカーの方が面白いけど自分が子供だったらゴレンジャーの方が好きになってそう。
そして問題の?ビッグワン参戦。
明らかにリーダー格が変わったりとスペードエースの人は屈辱だろうに。
正真正銘、スーパー戦隊初の追加戦士のはずだけどゴーカイジャーや199ではレギュラーメンバー扱い。
5人を超えない限り追加戦士としてカウントされないのか、アバレブラックのように遅れてきたレギュラーメンバーという扱いだろうか。
アバレキラーのように5人目だけど終盤だと追加戦士扱いとか。
ラスト2話は初期のハードさが戻ってきて五郎とカレンのまるでラブストーリーのような話。
変身後はビッグワンしか出ない回もあったね。
今ほど厳しくなく「スーパー戦隊」のブランドが出来上がる遥か前とはいえ集団ヒーロー物で1人しか出てこないなんて異例じゃないだろうか。
「貴様は操り人形だったのだ!」
「そうだったのか・・・くそぅ!」
「正義の怒りを受けてみよ!」
「ワシの怒りも受けてみよ!」
がテンポ良すぎてコントみたいw
真のラスボス・シャインはその正体を見せることなく退場。
悪の組織なのに光を連想させる名前。
昭和ライダーもだけど昔の作品って正体分からないまま終わることが多い印象。
調べてみたらジャッカー電撃隊VSゴレンジャーでも出ないまま終わったんだね。
199でも黒十字王(ゴレンジャー側)が拾われたからもう出てくることはないかも。

○バトルフィーバー
当時としてはバトルフィーバーが戦隊1作目だったとか。
今でこそスーパー戦隊だけど昔は超世紀戦隊。
バトルフィーバーはゴーカイジャーやバラエティで取り上げられてしまった交代エピソードしか知らず初見。
その交代劇になった27話女の子(ユキちゃん)が可哀想なエピソード
バラエティではネタにされていたけど実際は優しさからくる悲劇
ミスアメリカまで変わっていたのは初めて知った。
色々な理由はあれど、1年で2人もメンバー変わってるなんて恐ろしい戦隊だわ。
等身大戦とロボ戦を分ける手法(ゴーバスターズ)の大先輩といえる作品。
どれほどカッコいいロボが出てきても戦隊ロボ戦は蛇足やオマケ感が否めないし
40年以上前から盛り上げるポイントを2つに分け同時進行していたことに驚くばかり。
画面奥にロボット、手前にヒーローのような現代でも多様されるカットを駆使して巨大さを表現しているしまさに「特撮」。

○デンジマン
デンジ星からデンジマン、とアンパンくらいしか知識がなく初視聴。
電子だからか頭部は電子部品っぽいのがあって当時は最先端だったかな?
スーツにデジタル要素あるのは後のメガレンジャーもだね。
PCやカメラが表示され時代遅れになるメガレンジャーとは違い、電子部品なら何十年後でも最先端を名乗れるし上手なチョイスかも。
メガレンジャーのモチーフで今でも最先端を名乗れるのは人工衛星くらいだしね。
戦隊メンバーで印象的だったの大葉さん演じた青梅大五郎。
199見た時はアンパンはキャラ付けじゃないかと疑っていたけど本編もアンパンしてた。桃井あきらも美人ね。
ジュウレンジャー世代なので曽我町子さん出演が嬉しい。
世代によってデンジマンかジュウレンジャー、マジレンジャーと別れる方だよね。
良い例が宮内さんでライダーやアオレンジャーのようなヒーロー世代か、オーレンジャーのような指揮官として見て育った世代か。(自分は後者)
印象的なのが最終回で覚悟を決めたヘドリアン女王とヘドラー将軍が見つめあうシーン。
「電子戦隊を倒すのは我らベータでなくてはなりません」
敵にも敵なりの美学があると2人の表情の演技がもう子供向け番組じゃない。
ヘドリアン女王はマイティ・ソーのヘラをモチーフにしていたみたいだね。
40年近く経ってヘラも映像作品として世に出たから面白いめぐり合わせ。
終盤でバンリキ魔王が登場して「お前さんたちも名乗っちゃくれないか?」で名乗り始めるのが好きw
ラストシーンで歩いてくるのはエンディングそのもので夕日が美しい。
曽我さんが出演されていたためか、敵ばかりに目がいってしまったのが反省点。ちゃんとヒーローを見れていなかったかも。

○サンバルカン
こちらも前知識なしで女の子無しの男3人でバルイーグル2代目がいることくらい。
後は「バルパンサーのポーズはこうだ」の漫画ネタやそもそも中の人がやばかったとか。
サンバルカン以降、女性ヒーローは必ずいるけど人間が変身しないという点ではゼンカイジャーが当てはまるかな。
7話の野球回で「君は3日に一回、ここにくるだけで王や長嶋を超えるスーパースターになれるのよ」って実在の人物の名前出していたのが時代だなと感じる。
未だと鎧武サッカーコラボ回やゼロワン大和田伸也本人役みたいじゃないと実名使えないだろうし。
飛んで最終回の土下座を迫るシーンは笑ってしまった。
土下座でいいじゃん、と思ったら見抜いている嵐山長官、流石である。
組体操にも見えるアクションの身体の柔らかさが特徴的。
バルシャークの頑張って浮いた状態を再現していたのが好き。
アイディアでなんとかするのは古き良き特撮。
ジュウレンジャ―好きとしてはヘドリアン女王(曽我町子さん)登場が嬉しい。
テレビシリーズで悪役が作品を跨いだレギュラー登場は現代の視点から見ても非常に稀。
本来はVSでやるような事をテレビシリーズでやっているから凄い。
劇中でもデンジマン関連に触れていたし5人が客演してもおかしくないけど実現せず勿体ない。

○バロム1
エースのように男女合体やキバレンジャーのように変身して大人の姿になるヒーローはあれど、子供2人が合体して大人の姿になるって見たことあるようでこれが初めて。
変身後は口調が私になったり秀才とガキ大将だったりと面白いね。
変身するずっこけ3人組(2人組?)のような作風。
バロムクロスの方法・シチュエーションが毎回違っていてるのも見どころ。
6話でバロムクロスのポーズ変えているのが頭良い。
最初はあれポーズ違う?と思ったら理由あって子供ならではの頭の軟らかさ。
ドルゲは全て本体の一部というオチ。
負けるたびに自分の一部を失うって結構なリスクね。
「やめろ!お前のエネルギーと俺のエネルギーがぶつかれば爆発する!」は命乞いにみえるw
怪人一覧は懐かしく昭和ライダーの怪人と大差ないように見えてよく見るとグロテスクなのが混じっていたりする。こんなデザインOKなのもまた時代。
ウィキ見たらさいとう・たかを作だったり結構な社会事件も起こってるんんだね。

○ウルトラマンレオ
レオがセブンの弟子ということは知っていたけど、防衛の中にセブンがいることも1話から変身していたことも知らなかったのでガチで驚く。
足をやられるセブンが痛そうだった。
今でも登場し続けるマグマ星人が出てきたりとなぜか感慨深さが出てくる。
「私はマックの隊長としてはレオなどに頼りたくはない」
「マックには私がいるんだ!なぜ私の命令が聞けない!」
「何かとあればすぐウルトラマンレオに変身するお前が許せない!」
は厳しく胸に響く台詞で
「男まで女の子とままごとしていてどうする!」
は今では言えそうにない台詞。
アストラ登場は意外と遅いんだね。
赤い玉のクオリティがなんともいえない
ギンガやエックスにも登場したアクマニヤ星人がレオが原典。
昔ウルトラマンのガシャポン(確かHGシリーズ)を回した時、アクマニヤ星人が当たりまくってしまったから、自分の中ではインパクトのある怪獣。
ウルトラマンキングも初登場。
ジード最終回のファン感想で「初めて父とキングが会話した」というのをSNS上で見たことあって、そんなバカな思ったら本当に会話していなかった。
マント外したキングの光線とシュワッチ飛びとか今では中々見られないシーンもチラホラ。
当時よりも映像技術の発達した現代のキングの方が超人らしさは出ているかも。
ジャックは帰ってきたウルトラマンと呼ばれたり新マンと呼ばれたりなかなか呼び名が安定していない時期だったんだね。
円盤生物で隊員全滅とは聞いたことあったけど本当だった・・・

○ウルトラマン80
テレビシリーズの昭和ウルトラマンとしてはラスト。
アクションシーンに力入っているとは聞いていたけど確かだった。
近年だとギャラファイTACのドロップキックが印象深いけど、40年近く前からやっていたとは。
教師だったのは序盤だけで中盤からはいつものウルトラマン。
清々しいまでに教師要素無くなったけど、子役ゲストがいたあたり、申し訳なさややり残した未練があったのかな。
メビウスで生徒たちが出てきたのも「80といえば学園物!」「25年前やり残したのを今度こそ!」ってリベンジからきてそうだし。
9話で正体知られても変身することを覚悟するシーンが好き。
結果的に炎に隠れて見えなかったからセーフだけどまだ前半なのにお別れのような雰囲気。
43話でエミ隊員退場はびっくりした。
意外とユリアンの登場遅いくて変身シーンが49話とほぼ最終章。
前評判で「教師編は前半」「中盤からいつものウルトラマン」という評判だったから、ユリアンは中盤から変身するものとばかり。
エースの件もあったしウルトラウーマンを出すのはかなり挑戦的だったのではないだろうか。
だらこそ批判が来ても大丈夫なように最後の最後に出したのかな。
今でいう玩具販促の縛りが緩くなる時期に無茶ができるようなものだし。
最終回なのにタイトルが「あっ! キリンも象も氷になった!!」って酷い。
最終回で正体バレだけどあんな場所であっさりとw
「地球はやはり、地球人の手で守らなければ」が良い台詞だけど、そこからメビウスまで25年もの間、宇宙人・怪獣がやってこないから台詞の証明が出来てないのよね。
劇中的にはほぼ1年間の間ひっきりなしに敵が攻めてきたのに25年間出てこなかったのは何でだろう?
これで昭和ウルトラマンテレビシリーズは完走しました。
セブンXのような深夜版やアニメ版・海外版・映画・OVA・円盤化されていない列伝とか入れればまだまだだけど、ウルトラQ~ゼットまでは完走ということで。
初めてメビウスを見たのはまだ学生の頃で「昭和ウルトラマン全部見てから見返すと感動するんだろうな」と考えていてやっとそのスタートラインに立てた。
改めてメビウス見返してみます。
- 2021/09/29(水) 00:52:06|
- その他特撮
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>電子部品なら何十年後でも最先端を名乗れるし上手なチョイスかも。
デンジ星というファンタジー要素でエンタメを補っているので、どのあたりが電子戦隊なのかはよくわからないw
- URL |
- 2021/09/29(水) 11:55:15 |
- ドロー #-
- [ 編集 ]
そいえば今度仮面ライダー大投票というものがNHKでやりますが投票されましたか?
カブト好きなのでカブト関連に入れてきました(^^)
- URL |
- 2021/09/29(水) 16:19:27 |
- デウス #Tj1r2rQU
- [ 編集 ]
>ドローさん
それを言ったらおしまいですよw
今の目線で見てもテクノロジー+ファンタジーは珍しいかもしれません。
- URL |
- 2021/09/29(水) 23:38:18 |
- 飛翔 #-
- [ 編集 ]
>デウスさん
作品:クウガ、ブレイド、鎧武
ライダー:クウガ、カブト、ガタック、ディケイド、バロン
曲:青空になる、乱舞エスカレーション、YOUR SONG
に投票しました!
カブトカッコいいですよね!デザインもアクションもカッコいいので迷うことなく投票しましたよ!
- URL |
- 2021/09/29(水) 23:38:48 |
- 飛翔 #-
- [ 編集 ]
基本4クールやる時代の作品群、結構なボリュームになりますね。感想お疲れ様でした
時代の趨勢として古い作品を「そもそも知らない世代」がいよいよ主になる時候かと思いますが
同時に今の世代は「見ようと思えば古い作品をいくらでも鑑賞できる」世代でもあるんですよね
高画質で一旦停止や巻き戻し、当時の世相や裏話を首っ引きで視聴したり
円盤ならオーディオコメンタリーだってついてくる
これは「録画なんかできなくてTVにかじりついて正座で番組を見た」記憶を
適当に美化して脳内再生している「下手な古い世代」よりよほど作品を多角的かつ正確に扱える立場ともいえます
無論その気にならないとそこまでは活用できないし、最強のオタクは美しい思い出を大切にしながら
現行の作品チェックや旧作品群のマルチメディア化も抑えて認識をアップデートするものですが…
○ジャッカー電撃隊
たとえば戦隊の総仕上げ的な「ゴーカイジャー」の後に新機軸っぽい要素を強調した「ゴーバスターズ」は
「前の作品ありきの逆張り」「わざと」だから個人的には「新しい事をしている・挑戦している」という方向性では
評価に値しないんですよね
戦隊が定番化するというレールがまだ確立していない時期に、ゴレンジャーの次にこれみたいなものにこそ
新しい物を創ろうという胎動・産みの苦しみみたいなものを強く感じます
一方で「こういうのはもうライダーがあるだろ…」「何のために差別化したんだ?」という
暗くハードな路線に対する疑問もあって、上手く行ったかというと結局ゴレンジャーを母体としたスーパー戦隊が
一番据わりが良いことを証明してしまった徒花という印象もあります
ある意味「ゴレンジャーの次の戦隊」というよりは
「ゴレンジャーとはまた別の原点が次の年にスタートした」、とも言えるんじゃないかと個人的には思っています
私は「世界忍者戦ジライヤをメタルヒーローに入れるのはヘンじゃないか?」
「あれは番組枠が共有されているのでメタルヒーローというカテゴリに挟まって呑み込まれてしまった作品」
という認識があるんですが、ジャッカーもスーパー戦隊の歴史に巻き込まれた別のヒーローチームではないかなとも
○バトルフィーバーJ
複眼系マスクの戦隊、というこれまた試行錯誤感のあるビジュアルが魅力的です
「光戦隊マスクマン」の時にいったん先祖帰りした複眼デザインにしようという動きがあったようですが
流石に初期メンバーで全員複眼はハードルが高かったようですね
型破りなメンバー構成に見えるキュウレンジャーやゼンカイジャーも主役格がゴーグル系という部分は譲ってません
あとミスアメリカ=金髪美人(変身後)という直球のビジュアルはもう空前絶後ですね
戦闘スタイルはダンスがモチーフというのは突飛な気がしますが、最近の戦隊はEDで踊ってばっかりだし
変身する時に唐突にサンバのリズムで踊り出す「キョウリュウジャー」や
セルフで歌まで歌うツーカイザーみたいなのもいるので実は現代の戦隊シリーズに
巨大ロボットと同じくらい受け継がれている要素なのでは?と思ったりしました
ロボと言えば、変形合体の呪縛から解き放たれたBFロボは本当にかっこいいです
得物がまんまサイズアップした日本刀というのもCOOL…
○電子戦隊デンジマン
ここで「揃いの五色・ゴーグル系のマスク・巨大ロボット」という要素を満たした原型ができた感がありますね
メカモチーフ戦隊の系譜について、仰る通り後の「メガレンジャー」はデンジマンを洗練させたような雰囲気です
洗練させすぎてちょっと無個性というくらいすっきりさせてしまったデザインが好きです
個人的にこの路線、「デンジマン」→「バイオマン」→「メガレンジャー」→「タイムレンジャー」と
世代を跨ぎながら続いている気がします
ただ、昨今は動物とか恐竜とか生き物モチーフを介さないと商売にならない側面もあるので
今後純粋にメカ系のデザインで新戦隊が出るかは結構微妙なところがあるとも思います
話がサイバー系というなら「ゴーバスターズ」もそうですが、あれはマスクだけなら完全に動物モチーフだったので…
○太陽戦隊サンバルカン
宙明サウンド前回の主題歌が好きです。男臭い、野郎3人組のヒーローチーム!
…実の所戦隊以外でやるならそっちの方が自然では?ってパターンでもありますね
ライダーでも味方が3人みたいな構成になる作品は昨今でもよくありますし
陸海空…という要素も合わせると「ゲッターロボ」っぽさも感じます
でも女の子が混じって遊べる〇〇ピンクの要素が結構大きかったようで、以降はこの形式の戦隊も出てきませんね
最近は海外展開も含めてポリコレでいろいろ面倒なのかな?とも思います
あと役者の事情、とはいえいくらなんでも戦隊で赤を途中で変えるのはありえんだろ!?と
こういうワイルドなトラブルを頻発させていたからこそ、現代は契約をきちっと明文化しているんですね
曽我さんことヘドリアン女王は続投&同役というのが凄いんですよね
ジャッカー電撃隊もゴレンジャーと共闘する映画があって、その映画では仮面ライダーやキカイダーが
同じ世界観に共存していて、世界各地で平和の為に戦っているという凄まじいクロスオーバーが描かれたのですが
TV放送で前後の世界観が地続きであることが公になっているのはこれが初
こういう下地が後の世界観全合体のアニバーサリー作品を支えてきたのかもと考えると浪漫があります
- URL |
- 2021/09/30(木) 20:34:14 |
- 1 #-
- [ 編集 ]
○超人バロム1
マニアックだけど割とタイトルの知名度だけはある、というシブめの逸品
怪人が異常に気持ち悪い造形だとか水木一郎が熱唱する主題歌の感情が迸り過ぎて意味不明な歌詞とか
やたらとエネルギッシュなネタ要素も完備していて、特撮ファンとしてはネタだけでも押さえておきたい…(不真面目)
正反対の良さを持つ二人の主人公が合体したヒーロー、という点では「仮面ライダーW」が発表された時に
「バロム1みたいだな」という感想がたくさんあちこちで見受けられたように思います
創作上は完全に子供を主人公にするのは縛りも多くて大変だったりするのですが
視聴者の子供たちには共感性を持って受け入れてもらえたか興味がありますね
よく「ヒーローの脇に子供をちょろちょろさせて人気取りのつもりなんだけど視聴者の子供はああいうウザいガキは嫌い!」って
見も蓋も無いリアル話を聴きますが、こっちは賑やかしの脇役ではなくド真ん中の主役ヒーローなので
違いが出るのでは?とも思います
○ウルトラマンレオ
やりたいことははっきりしていて、その点にブレはないんですが
厳しすぎて視聴者までドン引きしてしまい、なおかつ慢性的な資金難に泣いてきた作品です
カンフー大好き坂本監督の
露骨な依怙贔屓重用で今や押しも押されぬ
肉弾戦のエキスパートにしてベテランウルトラ戦士として最前線で暴れまくっていますが
一時期はかなりマイナー&不人気扱いされていたこともありますね。レンタル統計で最下位とか…
己の弱さと逼迫した状況とに追われて狂気の特訓に臨むゲン=レオは「必死さ」というものを体現したヒーローですし
ダン=セブンもできることなら自分がやっていることを弟子に託すしかない焦りから凄まじい人物に変貌しているのは本当に印象的でした
仰る通り「今の時代こんなのヤバいだろ」とつっこみながらも、それを自然に受け入れさせてしまう説得力が
作品全体にたちこめていて、それは終末観全開の主題歌の歌詞だったり
何を考えてるのかわからん殺人鬼みたいなキモい宇宙人どもだったりするんですが
それらをひっくるめて好きな作品ですね。厳しさを玩具にしていないまっすぐさに胸を打たれます
○ウルトラマン80
タイトルの「80」は80年=最新の、という意味で半分メタ的な表現ですね
ある意味後年の「ティガ」とか「メビウス」のような新時代の復刻作品的な位置づけなのかもしれませんが
実際は昭和ウルトラはここで終了して以降は長い冬眠期に入ってしまったのが惜しいです
…ふざけたサブタイで有名な最終回が「凍結」を表しているのがなんとも皮肉と言いますか…(笑)
宇宙人を「エイリアン」と呼んだり当時の流行センスを思わせる
古い作品だけど、それ以前の世代の作品群よりはちょっと新しめな感じが面白いです
怪獣も地球土着のもの、異星から来たもの、科学の産物から妖怪・怨霊のようなものと
コンセプトやデザインが凄くバラエティに富んでいて好きです
人の心のよくない部分が怪獣を形作るというのは非常にベンリな設定で
別にウルトラマンでなくても以降のあれやこれやで王道の設定として定着していった気がしますね
技術の向上で着ぐるみの造形や各種合成も非常に進歩していて
軽快なアクションで毎回個性的な怪獣と丁々発止の戦いを繰り広げる
ウルトラマンのバトルシーンはとにかく推せます
今の予算不足で似たような面子をやりくりしている時代から見返すとこの辺は直球で羨ましいです
一方で教師篇は当時大ヒットの「金八先生」人気にあやかろうと手を出してしまった要素で
言ってしまえば「真剣ではなかった」んですよね。だから不振と見ればすぐやめてしまった。その程度の重さでしかなかったと
私も「思い出の先生」はその贖罪であり浄化という見方をしていますし
心機一転始めた新作で「防衛チームの新人に収まって怪事件を負うのがウルトラのテンプレ」という
やる気の無い惰性を優先するために「ウルトラマン先生」という個性をあっさりなかったことにしてしまった
当時の製作陣のスタンスはハッキリと不満に思っています
…むしろチャンスだったんですよね。「組織に属さず、個人として地球防衛に携わるウルトラマン」という形式を生み出すには…
実際はそういうタイプは「ガイア」の藤宮だとか「ネクサス」のデュナミストたち、「オーブ」のガイのような
かなり時間が経ってからできた作品でようやく日の目を見ることになるのですが
「風来坊ウルトラマン、人気あるよ」という情報を聴くたびに「見る目無かったよなあ、80製作陣!」と無念さを蒸し返しています(笑)
- URL |
- 2021/09/30(木) 21:12:02 |
- 1 #-
- [ 編集 ]
>1さん
>同時に今の世代は「見ようと思えば古い作品をいくらでも鑑賞できる」世代でもあるんですよね
昔はビデオが高価でレンタルも一泊500円とか高い時代でしたもんね。
今ならサブスクで月1000円も払えば多くの名作を見れるので良い時代になりましたよ。
東映特撮もTTFCならパッケージ化されていない作品を見る事が出来ますし。
>これは「録画なんかできなくてTVにかじりついて正座で番組を見た」記憶を適当に美化して脳内再生している「下手な古い世代」よりよほど作品を多角的かつ正確に扱える立場ともいえます
一番はリアルタイムで放送を楽しむことですが、作品を批評する冷静な立場になることを考える構成の世代の方が向ているんですよね。
仰るようにアップデートするのが良いのかもしれませんが、リアルタイム世代はどうしたって思い出補正が入りますし、100%公平な目で見るのは難しいので。
>ジャッカー電撃隊
個人的にはジャッカーの方が楽しめましたが万人受けするのはゴレンジャーの方ですね。
それは45年続いていることが証明しているので。
どのシリーズも作品が続けば良くも悪くも「変わった作品」は出てくるものですし。
ティガ後のダイナ、クウガ後のアギトが地味なことを考えればジャッカーは地味というかハード路線で中々独特な感じはしますけれど。
>バトルフィーバーJ
複眼は戦隊というより仮面ライダーの印象が強いんですよね。
後年の作品に複眼こそ続きませんでしたが、口造形が初めて取り入れられた作品なんですよね。
口造形は生々しいとかで不快に思われるファンもいるようですが自分は好きです。
ミスアメリカは直球ですよねw
踊ることに関しても戦隊のダンスEDやキョウリュウジャーもあるので、そこまで違和感はありませんでした。
むしろ戦隊の原点とも取れるので当時としてはスーパー戦隊1作目だったことはあるなと。
>電子戦隊デンジマン
ハイテク機器をモチーフに取り入れた最初の戦隊ですね。
メガレンジャー世代の自分としては大先輩な作品にあたります。
コメント頂いて気づきましたが確かに昨今は純粋なメカ系戦隊ってないですね。
例に挙げられたゴーバスターズも動物が取り入れられているので。
おもちゃ売る関係上、変身アイテムや武器が既にメカなのでモチーフは動物等を取り入れているんでしょうね。
>サンバルカン
男しかいないので唯一無二ですね。
確かに本気で勝ちにいくなら男だけで構成した方が色々便利そうではありますが、女の子層に支持得られなかったりとかあったんでしょうね。
最近はポリコレもあるので絶対に無理ですけれど。
マンが付くのもギンガマンが最後ですし。
>こういうワイルドなトラブルを頻発させていたからこそ、現代は契約をきちっと明文化しているんですね
おかげで主役交代もなくなりましたしね。
イエローフォーやレッドルのように稀な例は出てきますが基本的には続いていますし。
>TV放送で前後の世界観が地続きであることが公になっているのはこれが初
>こういう下地が後の世界観全合体のアニバーサリー作品を支えてきたのかもと考えると浪漫があります
今も昔も公式もファンも「映画はお祭りだから共演OK!」が染みついていそうですがテレビシリーズとなるとまた話は別ですしね。
ディケイドやジオウ・ゴーカイ・ゼンカイもその作品から見たら過去ヒーローと同じ世界だけど、厳密には続きじゃない。
という前提がありますが今回は本当に繋がっていますし。
ヒーローや敵がテレビで次の作品にも登場する、という要素は戦隊やライダーよりもメタルヒーローに受け継がれましたね。
宇宙刑事やレスキューポリスなど。
>超人バロム1
自分もタイトルだけは聞いたことがあって子供たち反応が気になります。
キバレンジャーのように回りが大人の中、子供が大人サイズに変身ではなく、バロム1は周りも子供の中で大人サイズに変身ですから。
比較になると大人キャラがいない分、大人サイズに変身する2人が魅力的に映るのでしょうか。
>ウルトラマンレオ
今でこそ肉弾戦が映えてゼロの師匠として好意的ですが、多分リアルタイムはそんなんでも無かったんだろうな、というのは伝わってきました。
ウルトラマンなんだからストレートに光線を出してほしかったです。
今ではそれがアイデンティティでもありますが、RXのようにリボルケインという必殺技がありつつライダーキックは使える、という設定は上手なんだなと実感させられます。
とはいえ作品の説得力は強かったですね。
映像に重みがあるというか全体的に今のままでは無理だなというのが伝わってきます。
>ウルトラマン80
番組タイトルはそういう意味だったんですね。初めて知りまいs多。
「凍結」はまさにその通りですね。
ここからティガまでテレビシリーズがなく冬の時代を迎えてしまうわけですから。
>宇宙人を「エイリアン」と呼んだり当時の流行センスを思わせる
>人の心のよくない部分が怪獣を形作るというのは非常にベンリな設定で別にウルトラマンでなくても以降のあれやこれやで王道の設定として定着していった気がしますね
当時の流行を知れるのも映像作品の面白いところですね。
今になって学園要素を取り入れた80を製作すれば現代の雰囲気や流れを汲んだ作品になりそうです。(それがハイスクールヒーローズ・・・?)
>軽快なアクションで毎回個性的な怪獣と丁々発止の戦いを繰り広げるウルトラマンのバトルシーンはとにかく推せます
アナログ特撮の最高峰と言われるだけはありました。
アクション主体のレオよりも派手なシーンがあったりしましたね。
>言ってしまえば「真剣ではなかった」んですよね。だから不振と見ればすぐやめてしまった。その程度の重さでしかなかったと
流行りがあればすぐ取り入れる節操のなさは今の東映みたいだなと思いました。
東映と違って不信であればすぐ切り上げる速さは不誠実に見える一方、アメリカ作品のように切り替えがは合いとも取れますし一長一短に捉えることができます。
>かなり時間が経ってからできた作品でようやく日の目を見ることになるのですが
>「風来坊ウルトラマン、人気あるよ」という情報を聴くたびに「見る目無かったよなあ、80製作陣!」と無念さを蒸し返しています(笑)
当時は「ウルトラマン=正体を隠して防衛隊」という概念が強く、防衛隊に属していないウルトラマンというのが無かったのかもしれません。
そういう発想があっても会議の場で反対されて流れてしまったとか。
いずれにせよ、現代になって様々な創作作品が生まれたからこそ、組織に属していない・防衛隊が存在しないなどの作品が生まれた一面もあるかもしれません。
- URL |
- 2021/10/01(金) 00:31:17 |
- 飛翔 #-
- [ 編集 ]
・戦隊
黎明期はシリーズ化は考えてないわけですから試行錯誤というか子供に受けた要素を継続していくというかそんな感じで今の戦隊フォーマットからはズレてますよね。特に3人戦隊は今後もおそらく無いでしょう。
・バロム1
色落ちの激しい素材なのかコロコロ色が変わってますよねww
さいとう先生は新時代のバロム1を描きたがってたんですけど多忙なのでそれも叶わず・・・
ものの本によると好評だったようですよ(特撮ニュータイプだったか東映MAXだったかそれとも他の雑誌だったか覚えてない)。ウルトラマンAとの比較で「バロム1はごっこ遊びができるが、Aは男女合体なのでごっご遊びが出来ないのがダメだった」みたいなことも書かれてました。
・レオ
大人になった今でこそ普通に見れますけど、セブンの骨折などトラウマシーンの宝庫で子供のころはまともに見れませんでした。
オーブの時も書きましたけど、円盤生物編の悲劇を知ってるとオーブのブラック指令に複雑な気分。
キングは後年の作品で盛られまくってますね。今のキングからするとアストラの鎖を外せないのが変になってきますし。
・80
教師ウルトラマンの企画自体は学園ドラマブームより前からあったそうなんですけど先をこされてブームの後追いぽくなってしまったという悲劇。
不評とはいっても主に現場からですね。学校を借りての撮影なので時間がタイトだったり、30分で学園ドラマやって防衛隊も出してウルトラマンが怪獣と戦うのは無理があるという・・・。
- URL |
- 2021/10/01(金) 21:17:45 |
- U戯O #-
- [ 編集 ]
>U戯Oさん
男だけの3人戦隊はもうないでしょうね。
仏の3人戦隊すらゴーバスターズが最後ですし。
せいぜいリュウソウジャーのように最初だけ3人スタートくらいでしょうか。
>・バロム1
先日の一件は残念でした。
自分はゴルゴよりもサバイバルという漫画で知ったので。
作品が好評なのは嬉しいですね。
確かにエースだとごっこ遊びできなくなりますし。
ダブル・リバイスと男だけの組み合わせになっているのも納得です。
>レオ
キングが盛られて神格化されているのは割と近年なんですかね。
劇中映像だけ見たらそこまでには見えなかったので。
アストラの鎖はあえて外さないとかなんとかファン考察は見た事あります。
>80
企画はその前からあったんですか。
ブームに乗り遅れてしまったのが寂しいですね。
また実際の学校を借りるのはハードル高いですよね。
今思えば30分前後編でやっていたフォーゼは頑張っていたんだなと実感します。
1時間あればハイスクールヒーローズみたいな余裕も生まれるんでしょうけど30分では難しいですね。
- URL |
- 2021/10/01(金) 21:59:22 |
- 飛翔 #-
- [ 編集 ]
キングで明らかに設定変更があるのはレオに登場するまで「誰も姿を見たことが無かった」ですね。
ベリアル捕まえてるんで当時から生きてるウルトラの星の住民はみんな知ってる存在という。
>フォーゼは頑張っていたんだなと実感します
フォーゼスタッフの頑張りも有るんでしょうけど、80の時代って土曜も授業が有るんで学校借りられるの日曜だけなんですよ・・・私も「撮影に使えるのは日曜だけ」というフレーズを一瞬疑問に思っちゃいました。
- URL |
- 2021/10/02(土) 20:32:47 |
- U戯O #-
- [ 編集 ]
>U戯Oさん
>フォーゼスタッフの頑張りも有るんでしょうけど、80の時代って土曜も授業が有るんで学校借りられるの日曜だけなんですよ・・・私も「撮影に使えるのは日曜だけ」というフレーズを一瞬疑問に思っちゃいました。
あーなるほど!そうえいば昔は土曜も授業がありましたね。
自分が小学校低学年の時は隔週で土曜休みで高学年になった頃には完全に休みでした。
そんな状況の中での撮影は確かに大変かも…
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- 2021/10/02(土) 22:48:41 |
- 飛翔 #-
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