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特撮の軌跡

ここは、特撮ヒーロー・実写アメコミ映画 の感想やフィギュアレビューを載せていくページです。

歴史秘話 仮面ライダーヒストリア 感想

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NHK BSプレミアムで仮面ライダー特集。
普段は日本や外国の歴史を紹介する番組なだけに、仮面ライダーが取り上げられたのが意外。他局かつ現行のリバイスまで登場してるし。
1号からリバイ・バイスまでが並んだパネルを見ると沢山いるなぁ、とファンながらに驚く。
CSMらしきタイフーンが大きくて迫力ある。

初代仮面ライダーからの紹介でほぼ全作品を網羅。
改めて一気に見ると仮面ライダーVS敵組織がハッキリしてるね。
GOD機関の「高度経済成長で成長した日本を危険視した大国が手を組んだ」は今だと出来そうにない設定。
そもそも日本もかつてほどの勢いはなくなっているし、今なら中国相手にGOD機関が生まれてそう。
昭和ライダーはゼクロス、ネオライダー意外は紹介。

平成からはかなり時間をかけていて、サリン事件や9.11で正義の価値観が変化。
それによってライダーVS敵組織ではなくなり敵の在り方も変わったことを紹介。
平成ライダーになるとシリアス化・おもちゃ販促・イケメンが挙げられる事が多いけど、実はライダー以上に怪人の方が変化ありそうと再発見。

・ゲーム感覚のグロンギ
・神の使い手であるアンノウン
・怪人になってしまったオルフェノク
・悪意や欲望と戦う平成2期
・そもそも人や怪人ですらない理由のない悪意

とかなり多様化してきてる。
敵(価値観)の在り方に関して、平成1期に限ればファイズでやりきってるね。
そこからはアンデッド~ファンガイアまでは微妙に設定を変えただけで大元は同じだから。
(ディケイドの作品紹介で敵表記がないのはクスリときました)

平成2期となり、ダブルやオーズで本当の人間を相手にしたのは画期的だったんだなと思う。
人間の悪意や欲望という形がなく目に見えないものを相手に戦うようになった。
怪人的にも動物が多かった特撮作品に現象を取り入れたドーパントが凄い。
鎧武に至っては現象であって人や怪人ですらないし。(実際にはサガラの意思はあったけれど)
インタビューで語られていたように令和のゼロワンからはさらにAIに踏み込んでバリエーションが増えてるめ。
機械の敵はいくらでもいるけど、これからの将来、人間との共存や未知の存在に対して受け入れる事が出来るのか?というアプローチはゼロワンからだし。
結果的にゼロワンはあんな事になったけど、この手の作品で取り上げる分には十分なポテンシャルがあるなと思った。
見た目も1号の現代版だしAIを取り入れた作品ということもあってテレビ受けは抜群の作品。

ひよりと笛木はとんでもないネタバレ喰らったような気がする。
白い魔法使いが仮面ライダーワイズマンになっているのが細かい。
個人的には龍騎の13人それぞれの正義がある、というのが今になって刺さった。
子供の頃は当然主役である真司と蓮しか応援していなかったけど、大人になった今で見ると「病を治す」「幸せになりたかっただけ」というのが痛いほど伝わってくる。
白倉Pの9.11を見て13人が戦う龍騎を作ろう!に至ったのが凄い。自分がPなら震災後のフォーゼのようにみんなが明るくなるような作品作る。

普段のバラエティだとイケメン俳優や携帯で変身などが取り上げられる事が多い中、今回は歴史的観点から正義の価値観の移り変わりを紹介する新しい切り口。
昭和ライダーの哀愁がどうとか面倒くさいのはカットしてイケメン(も扱ったけど)に時間割きすぎるような事もなく。











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人気投票も中間発表。
ドライブよりも高いマッハや役者人気かメテオの高さに驚く。
ゼロノス12位よりも14位のウィザードが意外だった。オーマジオウやジョーカーより上だし。
オタク人気の高い

ブラック・RX・ジョーカー・ゲンム・エボル・オーマジオウ

すらTOP10に入ってないから上位は激戦。
自分が入れた「クウガ・カブト・ガタック・ディケイド・バロン」はどこまで食い込んでいるのか気になる。
クウガ・電王・ダブル・オーズは鉄板だろうし残りが予想できそうで出来ない。
一度投票した人もまた投票できるようなので、既に投票した方もそうでない方ももう1度投票を。
BS加入してなくとも地上波で再放送するらしいので未見の方は是非。一見の価値ありの特集です。





  1. 2021/10/03(日) 01:03:29|
  2. その他仮面ライダー
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コメント

表層的な流行り廃りではなく当時の時代背景を絡めてしっかり解説するのが
ブランドを感じさせる手堅い作りですね

特に正義と悪という線引きがあやふやになり、相次ぐテロ騒ぎで悪意のある秘密組織の暗躍が
シャレにならなくなってしまった平成以降の深刻な路線変更は触れてくれるのは有難いですね
「いのちをとるのはわるいこと」レベルに悪の定義を根幹まで引き下げたり
警察官や消防士のように己の仕事をプロとして全力で果たすことを「現代の正義」として定義づけたり
と工夫が生まれたのが平成ライダーの特徴だと思います

一方で「本当の悪はとりとめのないもの」という一面の真理をあんまり立ててしまって
現実同様にもやもやした終わり方に甘んじてどうするという白け方も個人的にはあって
たとえば「アマゾンズ」とか脚本は同じ人なのに「Season1」は大好きで
「Season2」はどこがおもしろいのかさっぱりわからないんですよね。映画も響かなかったし、そこがなんか面白いです

TV放送作品でも自力で進化を重ねて、ラストで所詮神様にどうこうなんてできないが
とにかくライダーキックをぶちこんで意志は伝えた「アギト」は正解で
基本パワーアップは棚からボタ餅で相手が現象だからって
インターフェース役のDJサガラに礼言って高飛びの「鎧武」は大失敗だと思ってます

所詮かっこつけても変身ヒーロードラマなんだから
根本的な解決にならなくても絵的にバーンとヤマを最後に持ってきてくれないとスッキリしないよ、という
ことなんですね、たぶん
  1. URL |
  2. 2021/10/03(日) 13:06:29 |
  3. 1 #-
  4. [ 編集 ]

当時の歴史から、リアルタイム視聴者が持つ危機感、恐怖というものが、どう作品に反映されていたのかを分析していて、平成から見始めた身としては勉強になる番組でした。
初代ゴジラとシン・ゴジラでも同様のことが言えそうなテーマでしたね。
ただし、こういう実際の事件と結びつけて論評をするような、アレなおじさんたちは昔からよくネットで見るので、まぁそういう世代の方々がNHKでも番組制作する立場になられてるんだろうなぁと、それはそれで良いとは思うんで、どんどんオタクっぽい番組が増えていくといいんですけどねw

>そもそも日本もかつてほどの勢いはなくなっているし、今なら中国相手にGOD機関が生まれてそう。
そもそもショッカーこそナチスの残党が組織したという話ですが、そこらへんはアンタッチャブルなのでスルーされましたね。
敵が宇宙人ではなく、戦争の面影がある組織なのは間違いないのがライダーなんですよね。(ナチスの財宝を奪い合ったりしてますし)

>昭和ライダーはゼクロス、ネオライダー意外は紹介。
ゼクロスも仮面ライダー史において悪のモチーフを語る上で重要なポイントで、人々が仮面ライダーを求めるのと同じく、悪の組織も姿を変えて存在し続けるという事を表しているセリフが差し込まれているんですが、紹介されませんでした。

>平成ライダーになるとシリアス化・おもちゃ販促・イケメンが挙げられる事が多いけど、実はライダー以上に怪人の方が変化ありそうと再発見。
ここらへんは本来平成ライダー初期作が向き合ってきたシリアスな側面ですよね。
正義とは何かを問うのなら、その正義が倒してもいい事になってしまう相手は何なのか、何と戦っているのかと。
ブラックとシャドームーンの戦いで、対組織ではなく、被害者同士の戦いに重きが置かれたように、少しずつスライドしてきたのだと思います。

>敵(価値観)の在り方に関して、平成1期に限ればファイズでやりきってるね。
当時の昼ドラブームと相まって、現実の人間のしょうもなさ、面倒くささをヒーロードラマに持ち込むとこうなりますよ、というモデルとしてはとても良く出来ていたと思います。
実際、価値観の違う相手の話を聞いているようで、実はバイアスがかかって全然理解していない人たちが沢山いるんだというのは、ネット上で特に可視化されてきています。

>鎧武に至っては現象であって人や怪人ですらないし。(実際にはサガラの意思はあったけれど)
サガラの意思というのも、結局は舞が紘汰を選んだからというオチだったので、ジオウがジオウⅡの力を前借りしてるのとあんまり変わらないと思います。
サガラとウォズは同じような役割だったと思いますね。

>機械の敵はいくらでもいるけど、これからの将来、人間との共存や未知の存在に対して受け入れる事が出来るのか?というアプローチはゼロワンからだし。
ヒューマギアとの共存だけじゃなくて、ヒューマギアが学習するこの社会そのものの問題を扱い、人間同士の共存も達成しないと行けないので、普通に目的が二倍なんですよね。
人間の自由と平和を描く上で、多様性、多種多様な価値観が登場し、しかもゼロワンの場合は、近未来の特異な時代に生きる人々の価値観が視聴者との間で乖離があるので、すごくややこしい事に。
普通は主人公は視聴者と同じ視点に立つのですが、ゼロワンはほとんどそんな事はやってないので……。
よくイズが天津の不正を録画してるはずだ!っていう話になるんですけど、弁護士対決の時のように、もう既にフェイクニュースを始めとして動画の捏造もだんだんできるようになっていくんだろうなとも思いますし、賄賂の件もリアルで発生しちゃってしかも実刑判決がなされたということで……。
ストロンガーの紹介の際の石ノ森先生の言葉から、滅がラーニングした情報から、「環境破壊している人類は滅ぼすべき悪だ!」と言い訳がましく言っていたのを思い出しました。

自分的には、龍騎とファイズがすごく画期的だったんですよね。
価値観の多様性をバトロワという舞台で劇場型でドラマチックに描いた龍騎と、ただ現実社会にオルフェノクの力が解き放たれ混乱する人々を描いたファイズで、ものすごく差があると思うんですね。

ゼロワンは、求められていたし、やろうと思えばできたのが龍騎的な、きれいな悲劇で、実際には扱ったテーマの持つ負の側面に引っ張られて風呂敷を広げすぎたファイズ的なグダグダで終わったのがバルカン&バルキリーのラストだったのかなと感じています。
ここを簡略化しようと天津に全部の罪をなすりつけるかのような展開でお茶を濁そうとしてやっぱやめた(違かった)って感じっぽいグダグダも含めて、現実でもなんか、よくあるなぁっていう……w

この前のシン・仮面ライダーで池松さんが「ヒーロー化しすぎたキャラを少し人間的に戻し~」という言葉を使われていましたが、ヒーロー物にある程度ドラマをもたせると、必ずこの問題にぶつかると思います。
ここに飲み込まれると憂鬱な展開でグダグダしちゃうんですけど、そりゃそうだと自分は思いますけどね。
現実ってそういうもんなんだから……っていう。

>ゼロノス12位よりも14位のウィザードが意外だった。オーマジオウやジョーカーより上だし。
ウィザードはウィザードで、意外と他のライダーとは違う雰囲気なので、似たような好みの人が集中しやすいのかもしれませんね。
どうしてもほとんどの平成・令和ライダーは白倉Pと武部P、塚田Pと大森Pの大きく2つに分けることができちゃいますので、戦隊で安定した人気をもつ宇都宮Pと香村さんが主に手掛けていたウィザードは平成ライダーの中でも特異な作品になりつつある気がします。
  1. URL |
  2. 2021/10/03(日) 13:38:08 |
  3. ドロー #dKZO1wvI
  4. [ 編集 ]

>1さん
>警察官や消防士のように己の仕事をプロとして全力で果たすことを「現代の正義」として定義づけたり
職業=仮面ライダーがそのまま現代の正義に昇華され始めましたね。
己の役割をこなすことでキャラと立場を確立させ正義に繋がっています。
ドライブあたりまでは「○○するのが仮面ライダーだ!」とヒーローの定義を口にする流れが多かったのですが今思えば良い路線だったのかもしれません。

>たとえば「アマゾンズ」とか脚本は同じ人なのに「Season1」は大好きで
>「Season2」はどこがおもしろいのかさっぱりわからないんですよね。映画も響かなかったし、そこがなんか面白いです
それ分かります。
自分はシーズン2はまだ面白いと思いましたがグロすぎて2度と見返したくないですw
映画は脚本家まで変わってしまい特に胸に響きませんでした・・・

>とにかくライダーキックをぶちこんで意志は伝えた「アギト」は正解で
>インターフェース役のDJサガラに礼言って高飛びの「鎧武」は大失敗だと思ってます
そうそうまずはヒーロー作品なんだから絵的に派手なのを持ってこないとですね。
ドラマでどれほど捻くったような理屈を口にしてもアギトみたいにライダーキック使ってくれないと。
  1. URL |
  2. 2021/10/03(日) 22:51:03 |
  3. 飛翔 #-
  4. [ 編集 ]

>ドローさん
>どんどんオタクっぽい番組が増えていくといいんですけどねw
地上波バラエティのノリもいいのですが、今回のような歴史的観点から見ていくのは流石NHKといったところです。
確かに昔から理屈っぽいアレなおじさん達はいましたね。
こんなブログで長々書き綴ってるお前が言うな、ってところですけど自分としては実際の事件や歴史観点からの考察を考えるのはそんなに重き置いてないですね。
ヒーローの活躍見て「うおおおおおお!」ってなりたい派なので小難しいシーンよりもカッコいいところを見られればそれでいいです。

>ゼクロスも仮面ライダー史において悪のモチーフを語る上で重要なポイントで、人々が仮面ライダーを求めるのと同じく、悪の組織も姿を変えて存在し続けるという事を表しているセリフが差し込まれているんですが、紹介されませんでした。
丁寧に説明していたのでちょっともったいなかったですね。
せめて2時間あれば・・・
映画ですが「仮面ライダー1号(ゴースト)」のノバショッカーは経済を支配するというリアリティのありそうな組織だったので紹介して欲しかったです。

>ブラックとシャドームーンの戦いで、対組織ではなく、被害者同士の戦いに重きが置かれたように、少しずつスライドしてきたのだと思います。
昭和の対組織

ブラックの被害者同士の戦い

平成初期の価値観が違う者同士の戦い

平成2期の本来守るべき人間が怪人になる

と敵もまた時代と共に変わっているんですよね。
令和の時代だとゼロワンのヒューマノイド(AI)が新しい敵として登場したのでさらに変わっていくんでしょうね。
ライダー・怪人共に変化に終わりはありません。

>近未来の特異な時代に生きる人々の価値観が視聴者との間で乖離があるので、すごくややこしい事に。
>普通は主人公は視聴者と同じ視点に立つのですが、ゼロワンはほとんどそんな事はやってないので……。
感情移入させることに失敗したのは或人が良い例ですよね。
「父親がヒューマギアだったから」と分かりやすい理由がある一方で、ヒューマギアのためにあれだけ身体張って時には人間よりもヒューマギア優先に見えた言動に視聴者がついていけなかったので。

>よくイズが天津の不正を録画してるはずだ!っていう話になるんですけど、弁護士対決の時のように、もう既にフェイクニュースを始めとして動画の捏造もだんだんできるようになっていくんだろうなとも思いますし、賄賂の件もリアルで発生しちゃってしかも実刑判決がなされたということで……。
UFO心霊番組が激減した一つに「素人すら動画編集が簡単になったから」というのがあるらしく、ゼロワン世界はその発展版ですよね。
「動画が絶対的証拠」と考える視聴者の価値観と「動画すら簡単に捏造できる」というゼロワン世界で決定的な齟齬がありますし。

>ここを簡略化しようと天津に全部の罪をなすりつけるかのような展開でお茶を濁そうとしてやっぱやめた(違かった)って感じっぽいグダグダも含めて、現実でもなんか、よくあるなぁっていう……w
コロナという大義名分があるとはいえ、従来通りに製作出来たら今の反応と違ったか?と言われるとそうではありませんしね。
自分は天津垓に罪を擦り付けなかったのは役者へのフォローと救済と考えています。
もし本作が映像作品ではない小説だったらそのまま天津垓のせいになっていたのかなと。

>ここに飲み込まれると憂鬱な展開でグダグダしちゃうんですけど、そりゃそうだと自分は思いますけどね。
人間的要素にしろ現実に合った事件を取り入れるせよ、どこで線引きするかですね。
ヒーロー作品かつ創作作品なのでどこかで必ず「嘘」は入れる必要があるので。
身も蓋もない話をする怪人が出てきておもちゃのベルト巻いてポーズ取って身体が変わる時点で嘘の塊ですから。

>ウィザードはウィザードで、意外と他のライダーとは違う雰囲気なので、似たような好みの人が集中しやすいのかもしれませんね。
放送当時はあれほど「薄味」「どこかで見た事あるような展開ばかり」と好意的意見は少なかったので順位の高さに驚きました。
絶望から救う、というストレートなヒーローなのでそういった要素も受けているんでしょうか。
ファンには申し訳ありませんが、平成ライダーだと下から数えた方が早そうな順位だったので意外なポジションでした。

  1. URL |
  2. 2021/10/03(日) 22:51:28 |
  3. 飛翔 #-
  4. [ 編集 ]

すみませんが少しだけ。

>「動画が絶対的証拠」と考える視聴者の価値観と「動画すら簡単に捏造できる」というゼロワン世界で決定的な齟齬がありますし。
滅亡迅雷の敵と味方を何度も行き来するというのも、人間からすれば、所詮ヒューマギアだからなんですよね。
データというのは簡単に改ざんできてしまう、だから一方から見れば、ヒューマギアを信じる、共存というのはありえないと。
そのネガティブな見方とは逆にREALTIMEでは彼らと協力して人間が起こしたテロに対処することができた。
だけれども、ヒューマギアの持つ悪意が人間の悪意と同じように、人間だって分析すればコントロールできるようになって、機械と変わらないじゃないか、というのが脳チップの話でもあり、不破さんが滅亡迅雷に理解を示す動機にもなる点であったと思うんですね。
ここらへん、もう少し丁寧に掘り下げる余裕があれば、中盤やバルカン&バルキリーもまた違ったのではないかなと思いますね。
ヒューマギアの否定は、近未来では発達した人類への否定にも繋がりかねないわけで。
新しいテクノロジーに適応していく上で、そういう混乱はこれからも起き続けていくでしょうからね。

>ヒーローの活躍見て「うおおおおおお!」ってなりたい派なので小難しいシーンよりもカッコいいところを見られればそれでいいです。
>人間的要素にしろ現実に合った事件を取り入れるせよ、どこで線引きするかですね。
自分の中で、何がそんなに平成ライダーにハマったのかなと思い返した時に、やっぱりクウガ~響鬼あたりの、実際にリアルだったかは別として、ヒーロー性を失うかいなか、ライダーかライダーじゃないかギリギリを攻める異様なまでのリアリティの追求だったなぁと思っているので、ここは飛翔さんとは真逆かもしれません。
庵野さんのいう「皆がやってよかったなと思える作品」というのを、自分の勝手な考えという矛盾は抱える主張になってしまいますが、予め倒すべき相手がいて、肯定されるべき正義があって、皆が望む快楽だけを与えていれば良いというビジネス的に正しい作品というのは、壮大な集団的なマスターベーションなんじゃないのかって思ってしまうんですね。
それをヒット作とか言っちゃうのは、違うんじゃないのかなっていう。
本来は面白いと思ってやっているんでしょうけど、クウガ~響鬼の「その展開、本当に面白いの?」という人が出るような、変なこだわりとか、紆余曲折によって、何か新しい物を生み出そうともがいている姿そのものが、ヒーローの戦いと重なって見えて、そういう挑戦みたいなものの、自分は中毒に陥ってしまっているのかもしれないです笑
  1. URL |
  2. 2021/10/03(日) 23:46:28 |
  3. ドロー #dKZO1wvI
  4. [ 編集 ]

>ドローさん
追記ありがとうございます。とても勉強になる考察です。
ゼロワン放送開始時から考えていたのですが、恐らくスタッフは「人間と機械との共存や矛盾」についての答えを出すつもりはなかったんでしょうね。
「作品を通して将来こういう問題が出てきます。考えましょう」というスタンスが強かったように見えます。
本編最終回やリアルタイムでの或人の言動もあくまで正解の1つなので。
実際問題、意思を持ったAIとの共存がどうなるかなんてスタッフも分かるはずがないので、視聴者の想像に委ねるという事になったのかもです。

>やっぱりクウガ~響鬼あたりの、実際にリアルだったかは別として、ヒーロー性を失うかいなか、ライダーかライダーじゃないかギリギリを攻める異様なまでのリアリティの追求だったなぁと思っているので、ここは飛翔さんとは真逆かもしれません。
自分もその世代なのでリアリティの追及は大好きです!
平成1期は今の作風と比べると分かりやすいヒーロー感は薄いですが、好きな戦いは今でも好きで「うおおおお!」って感じで燃え上がります。
ただ1期でも2期以降でも作品によってはドラマが変に理屈っぽくなったりキャストが再登場が出来ない事情もあってヒーロー的熱さが削がれる作品やシーンもあります。
キャスト再登場はディケイドやジオウがそうですね。出てくれても(当たり前ですが)ディケイド・ジオウ販促が最優先なので。

>壮大な集団的なマスターベーションなんじゃないのかって思ってしまうんですね。それをヒット作とか言っちゃうのは、違うんじゃないのかなっていう。
仰ることは分かりますが現実としてはそれがヒット作扱いされるかと・・・
どれほど素晴らしい作品を制作しても万人に受けなければマニアの間で面白い作品だったよね、で終わるだけなので。
牙狼が良い例でパチンコ化して大衆に知られる前は一部の特撮オタクしか見ていないようなシリーズでした。
それが一般の人にも知られるようになって作品も評価され(パチンコマネーですが)続編や映画が次々決まりました。
ゴーカイジャーのハリケンジャー客演回やジオウ中盤の本人VSアナザーが実現した時は「こういうのでいいんだよ!」で溢れかえり名エピソードとなり高い人気を得ていますしね。
ファンの中には「自分の予想や願望を映像化してくれた」「売れた役者が戻ってきてくれた」「予告にないサプライズがあった」を無意識のうちに評価基準にしている方は多いのではないでしょうか。ある種の答え合わせでもあるんですよね。

  1. URL |
  2. 2021/10/04(月) 01:38:58 |
  3. 飛翔 #-
  4. [ 編集 ]

NHKだからCMも無いし、スポンサーに配慮して人気取りのためにいつものお決まりパターンになるということがなかったのかな
今までも仮面ライダーを扱った番組はありましたがかなり独特な切り口でしたね

たまたま父が隣で見てたんですが、Wやフォーゼあたりの時に「人をコロすのはNGだからこういう形にしたのか、よくできてるなあ」と感心してました。鎧武の時に僕は黙ってました
ウィザードも重大なネタバレしてましたが、あのネタバレ、実は半分なんですよね。「敵のボスが人間だった」「娘をよみがえらせるために動いていた」だけでは。まあ全部説明するとネタバレがすぎるし尺もかかるしでああいう紹介になったのでしょう。「悪の組織のボスが怪人ではなく人間で、しかも娘を生き返らせるという個人的な目的のために動いていた」ってのがあの流れのキモでしょうし

ところで僕が気になったのは、アギトの時に、メインの3ライダーの紹介があったんですが、アギト・賀集さん、G3・要さんはあったのにギルスだけ変身後の紹介しかありませんでした
流石のNHKもそこは無理でしたか……いやまあ無理に紹介する必要もないので危険な橋は渡らないのが普通なんですけどね
純烈、ガオブラック大丈夫かなあ……
  1. URL |
  2. 2021/10/06(水) 23:36:08 |
  3. ライト #1zy/x5P2
  4. [ 編集 ]

>ライトさん
CM無いのがNHKの強みですよね。
あっという間の1時間で面白かったです。

>たまたま父が隣で見てたんですが、Wやフォーゼあたりの時に「人をコロすのはNGだからこういう形にしたのか、よくできてるなあ」と感心してました。
これも時代の変化ですよね。
フォーゼあたりは震災あったから特にですね。
それでいて守るべき人間が怪人となり倒す、という矛盾が生まれたのが面白かったです。

>ところで僕が気になったのは、アギトの時に、メインの3ライダーの紹介があったんですが、アギト・賀集さん、G3・要さんはあったのにギルスだけ変身後の紹介しかありませんでした
響鬼も変身後だけでしたしね。
フォーゼのユウキは出演してたので今一つ基準が分かりませんが、色々事情があるんでしょうね。
ガオブラックも一瞬話題になりましたが最近は騒がれなくなりましたし、沈静化したのでしょうか。
中の人が男であってもそういう脚本だったとしても、ハッシュタグ付けて投稿するのはどうかと思いました・・・
  1. URL |
  2. 2021/10/07(木) 00:26:04 |
  3. 飛翔 #-
  4. [ 編集 ]

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特撮ヒーローが好きな既婚者社会人のブログ。
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