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特撮の軌跡

ここは、特撮ヒーロー・実写アメコミ映画 の感想やフィギュアレビューを載せていくページです。

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 感想

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前作から5年、ドクターストレンジの新作が公開。
マルチバース展開はもちろん、MCU映画では初めてディズニー+のドラマ(ワンダヴィジョン)との密接なリンクも始まり全作品視聴が前提に。
ネタバレありの感想なのでご注意を。



タイムラインはスパイダーマンNWH後。
ストレンジはスパイダーマンは覚えているけどピーターパーカーは忘れたような雰囲気だね。


○ストレンジ
ドクターストレンジ&ウォンVS謎の巨大生物。
新スーサイドスクワッドのラストに出てきたあれみたい。
ついついドクターストレンジを最強に持ち上げたくなるけど、元は生身の人間だしこれくらい苦戦した方が良いよね。
愛嬌のあるマントも健在でほほえま。
ウォンもやられた時は誰か助けに来るんじゃないかと思ったけど2人で乗り切ったのは流石。

今作のストレンジは全部で4人
・ファンが知ってるいつものストレンジ
・ディフェンダーストレンジ(亡骸)
・イルミナティのストレンジ
・闇堕ちストレンジ

亡骸を再び使う不謹慎な展開はなかなか思いつかない。
半分ゾンビ化したしホワットイフのゾンビ回を思い出した。
悪霊を翼のように纏うのがカッコいい。

イルミナティのストレンジはサノス軍と戦うために結局1つの宇宙を破壊してしまったから、いっそサノス(生命半分)を受け入れた方が楽だったのかも…
こちらのストレンジはタイムストーンを持っているから他の宇宙までは破壊せず済んだんだね。

闇堕ちストレンジこそホワットイフの実写化に思われたけど、あちらは世界が完全に消滅したのに対し、こちらは残っているから別人だね。
楽譜から音符が出てきたのはオシャレだな~と思ったけど楽譜対決はもう笑うしかない。
負けたからこの世界になった、みたいに言っていたけど理由は明かされず。

スパイダーマンがトビー・アンドリューと共闘したのに対し、ストレンジは誰とも共闘出来なかったのは傲慢で上からの目線の態度故か。
トニーの死(エンドゲーム)に関しては1万4千の未来を見てもあれしかなかったから「これしか道がない」に至ったから説得力はあるよね。
けれど医者かつ人の命を絶対に救うことが信条のストレンジがトニーの命を犠牲にしてしまったから「これしかない」は意固地になった一面もあるんじゃないかな。
なので心境を吐露するシーンや「これしか道はない」から行動を変えたりと変化も見られた。


○ワンダ スカーレット・ウィッチ
今作のヴィランはまさかのワンダ。
両親を亡くし、ピエトロを失くし、決死の覚悟でヴィジョンを破壊したと思ったら無かった事にされ、ウェストビューで自分の世界に閉じこもったらそれすら消滅。
何もかもを失いMCUトップクラスの悲惨すぎるキャラ。
改めてワンダヴィジョン最終回ラストシーンを見返すとこの頃からダークホールドの写本を持っていたんだよね。
どのタイミングでチャベスを知ったのかは分からないけど、かなり前から計画していたみたい。
白ヴィジョンは登場すらしなかった

地球に残ったアベンジャーズ最強メンバーということでスカウトに行ったけど一発で元凶を引き当ててしまうストレンジは人を見る目があるのか無いのか。
リンゴ畑が広がっていて魔法は使っていない、と思っていたら実際は使っていてカモフラージュは完璧。
ストレンジでも魔法使っている事に気が付かないし「戻ったところでワンダには勝てない」と力の差は認めてる。

既にスカーレットウィッチになったことを自覚しているし鬼人の強さを発揮している。
サンクタム襲撃シーンはマイティ・ソーのヘラ無双を思い出す。
戦士たちも単純計算で半分が指パッチン復活組で半分がサノス軍との激闘を生き残った猛者のはずだけど、それをも受け付けないワンダの強さ。
ワンダが王座といった場所に描かれてる壁面の女はワンダよりもインヒューマンズのメデューサに見えた。

監督はスパイダーマンシリーズで有名なサム・ライミ監督でヒーロー映画の印象が強いけど、元々はホラー畑の監督らしい。
ワンダ(エリザベス・オルセン)がやってくるなんて普通なら嬉しい展開もホラー演出でとにかく怖い。
思わずビクッとなるシーンもちらほら。
冒頭の敵も目を貫通して眼球が落ちるあたり、PG12?と疑ったけど全年齢対象だった。どんな基準だ。


○アメリカ・チャベス
今回登場の新キャラ。
チャベスの吹き替えは鬼滅の刃の禰豆子で有名な鬼頭あかり。
冒頭からアメリカチャベスとディフェンダーストレンジの冒険劇。
吐きそうになるような立体的な映像は健在。
どのアースでもチャベスは1人だけで、それは世界を超える力持った特別な存在だからかな。
渡った世界は72だからそれ以降の世界で存在する可能性は十分あるけれど。

ラストはストレンジの元で修行しているし、かつてエンシェントワンに弟子入りしたストレンジそのものだね。
マルチバース展開は続くだろうし今後のMCUに必要なキャラ。
モニカ・ケイト・チャベスと若い女の子続くしそろそろ少年ヒーローも見てみたい。


○イルミナティ
そして予告からも存在が示唆されていたイルミナティがついに登場!!

キャプテン・カーター! おお!
キャプテンマーベル!  おおおおお!!
ブラックボルト!!   うおおおおおおお!!
ファンタスティックフォー! うおおおおおおおお!
プロフェッサーX!       うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!






瞬 殺!!

え・・・?







え?


ホワットイフ(アニメ)から実写化を果たしたキャプテンカーターはスターウォーズ(アソーカ)のノウハウを感じた。
キャプテンマーベル2で登場予定のはずのモニカのキャプテン・マーベル先行登場は嬉しかった。
半ば黒歴史と思われたインヒューマンズからブラック・ボルト出演、しかも役者続投は感動した。
映像化はまだ先と思われたファンタスティックフォーは興奮した。
車イスに乗ったプロフェッサーXは叫びそうになった。

なのに瞬殺。
これはイルミナティが弱いのか、ワンダが強すぎるのか・・・
しかも事前に余裕ぶっこいていたから、過去に前例があって対処出来ているものとばかり。
けど身体能力上がっただけのカーターは粘っていた。「まだやれる!」は嬉しい。
モニカのキャプテンマーベルは石造に潰されて終わりって事はインフィニティ・ストーン由来の発現ではなさそう。
プロフェッサーXもまだマシな方かな。
一応はこのメンバーでサノス軍に勝てたらしい。
ロキやホワットイフでも触れられたようにどこの世界でもサノスは脅威。
原作イルミナティにはアイアンマンとネイモアがいるらしいけど登場せず。
ウルトロン計画成功してるし、こっちのトニーはサノス戦で死亡せず生きてそう。

モルドとはこのアースでも仲悪いのね。このアースのエンシェント・ワンも亡くなっているんだろうか。
そもそも元アースのモルドが出て来なくて今何をしているのかも分からない。
指パッチンは無事だったのか、最悪ローニンに消されたとしても驚かない。

○エンディング
1つ目はストレンジに第3の目が発現すること。私服のストレンジがただのカンバーバッチでカッコいい。
2つ目は謎の女性(クレア?)が現れて別の宇宙へ。3作目はこの目を巡る話と思っていたので既に受け入れているような雰囲気で意外。
3つ目がパンチばかりしていた男性が解放されること。
吹替えが江原さんでやけに豪華と思ったら、サムライミ監督が手掛けた死霊のはらわたIIに登場した役者さんだったみたい。
やけに存在感あると思ったらこのためか。
存在感といえばクリスティーンの結婚式にも参列していてストレンジに「彼女は手に入れられなかった」といったモブ男性も気になる。



以上、ドクターストレンジでした。
マルチバース要素は期待しすぎたし正直凡作。
過去作キャラ登場したけどNWHのように深く描くのではなく、サプライズ要員で終わったのは頂けない。
別アースのストレンジを映すことでファンが知っているストレンジを描いたのは良かったけどそれくらい。
エターナルズもそうだったけど、これほどの規模になって他のアベンジャーズメンバーが駆けつけないのは無理があるような。
来たところでどうしようもないけど、クリントのような大人に一喝された方が効きそう。
イルミナティ登場までは読めても瞬殺を読めたファンはいないんじゃないかな…
興奮はイルミナティ登場までで瞬殺で一気に冷めて冷静になってしまった。夢は最後まで見せてくれ…

ワンダに関してもかなり賛否分かれそう。
自分は否かな。ウォンが指摘したように他のアースの双子を選ぶということはその世界のワンダの幸せを奪うことになるわけだし。
(他のアースのワンダはヴィジョンではなく別の男性との間に双子を設けた?)
あれで死んだなら悲惨すぎるし、生きていても今更ヒーロー活動(アベンジャーズ入り)は難しそう。
サンクタムの戦士を虐殺した一方で一応闇の力に飲み込まれたって大義名分はあるし全宇宙のダークホールドを消す善行はあったけど、それが今後にどう響くか。

マルチバースと謡われるだけあって取り扱い作品が一気に増えたね。
ワンダヴィジョン、X-MEN、ファンタスティックフォー、ホワットイフ、インヒューマンズ、エージェントオブシールドS4(ダークホールド)
が見ておいた方がいい作品かな。
ワンダヴィジョンは必須だね。
劇場版ワンダヴィジョンともいえるしエンドゲームで終わってる人からするとクリントと肩寄せ合っていたのに急に闇落ちしたように見えるから。
X-MENらに関してはキャラさえ知っていれば全作見なくてもいいのが救い。
今のところ、ディズニー+以外の作品まで深堀する気はなさそう。












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次のMCU映画はソー ラブ&サンダー
アメコミ実写映画ではバットマンやスーパーマンに次ぐ4作目。
こちらはエンタメに徹した映画になっているだろうし不安なく楽しめそう。






  1. 2022/05/05(木) 02:16:24|
  2. マーベル・シネマティック・ユニバース
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

更新お疲れ様です。

原作勢からするとイルミナティが倒されるのは割と予想できました、他アースからのヒーローチームは噛ませまでが大体セットなので。むしろ他作品からの本人役がお約束の為に豪華な前座を務めてくれた点ではもう最高でした。なんならスパイダーマンも超えた位の面白さだったので、国内では賛否だったのが意外でした。

それと実はワンダってコミックスでは強くなる前にヴィランに倒されてる世界線が多いキャラなので、今回の無双はむしろスカッとする位でした。同時にこれは中々扱いが大変なキャラだなぁと思いましたがw何はともあれ別アースのヒーロー対決から、やはり自分達が一番観てる世界線のヒーローでないと事態は解決できないという所を実写化されて今作はとてもよかったです。
  1. URL |
  2. 2022/05/05(木) 22:26:10 |
  3. 名無しの読者 #-
  4. [ 編集 ]

>名無しの読者さん
>原作勢からするとイルミナティが倒されるのは割と予想できました
原作アメコミも目を通されているんですね。凄いです。
MCU映画しか見てない自分からすると最高に豪華なメンバーが瞬殺?としか覚えず口開けて茫然としちゃいました💦
他のファンの方の感想見てると
・イルミナティ瞬殺
・マルチバースに期待しすぎた
・ワンダが報われなさすぎ。ウェストビューから反省してない。
が見られますね。
今日から本国アメリカでも公開なのであちらの反応の気になります。

>それと実はワンダってコミックスでは強くなる前にヴィランに倒されてる世界線が多いキャラなので、今回の無双はむしろスカッとする位でした。同時にこれは中々扱いが大変なキャラだなぁと思いましたがw
原作アメコミはトンデモ能力のキャラと聞きますし、いざ実写に映しこむと難しいですよね。
今回のワンダ無双も「ワンダ強い!怖い!」と感じる一方で、少し間違えるとギャグですし。

  1. URL |
  2. 2022/05/06(金) 00:37:05 |
  3. 飛翔 #-
  4. [ 編集 ]

今更ですが劇場で見るタイミングを逃していてようやく視聴しました。
スパイダーマンに比べると、マルチバースはドクター・ストレンジじゃないと対処できない問題というだけで、前作のドクター・ストレンジ、ワンダヴィジョンの続編としての意味合いが強かったかなと。
どちらかというと、自分としてはロキや前回のスパイダーマンを見ていたからこそ、面白い点が多かったのかなと。
本当に子を持つワンダの母性に触れるワンダや、別の世界のクリスティーンを愛するストレンジと、マルチバースだからこそ描かれる人生2周目、3周目とも言えるような、要は自分との戦いですよね。
それでいて、禁書を扱うだけの責任感を持ったストレンジの、他の宇宙とは違う唯一無二のヒーロー性も素晴らしく、そういう一つ一つの点は真面目で真っ当だったかと思います。
前作同様に地味な印象もありますが、自己啓発っぽさが薄れていてエンタメ性はまだ改善されたほうかと笑

プロフェッサーXが相変わらず良い人すぎて最高でした。
  1. URL |
  2. 2022/07/15(金) 00:40:27 |
  3. ドロー #-
  4. [ 編集 ]

>ドローさん
実質劇場版ワンダヴィジョンでしたね。
ディズニー+ドラマと初めて連携した作品なのにこんなにガッツリ絡んできてかなり責めてるなと。

>マルチバースだからこそ描かれる人生2周目、3周目とも言えるような、要は自分との戦いですよね。
お祭り的大集合のマルチバースはNWHに任せており、MOMのマルチバースは舞台装置であって実際はストレンジの内面や弱さと向き合った作品でした。
おかげでお祭り的なマルチバースを期待するとイルミナティで絶望しちゃいますw
一緒に見に行った奥さん曰く、スパイダーマンNWHの方が面白かったそうです。


  1. URL |
  2. 2022/07/16(土) 01:10:29 |
  3. 飛翔 #-
  4. [ 編集 ]

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