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特撮の軌跡

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ウルトラマンデッカー 第20話「らごんさま」 感想

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冒頭からウルトラQのBGMが流れる。
スフィアやアガムス関連の話ばかりなのでウルトラQな話は珍しい。
ワダツミシティは地方都市という設定だけどメインの行動範囲はほぼ田舎の集落。
それに怪獣がラゴンなのもあってギンガ(無印)を思い出す雰囲気。

イチカ&サワ副隊長の女性コンビ。
「30の坂はもっときついのよ」
とかイチカを心が綺麗と称する一方でサワ副隊長は見えなかったり、ちょっと前までアイドルだった人をおばさん扱いするのは攻めてる。

現代に現れたラゴンが山の上で咆哮する特撮が好き。
ガッツファルコンのCGも綺麗だしカーブミラーを交えた演出が見事。
「最初に光線撃てばいいじゃん」を定期的にやってくれる。
ヌルヌルで殴れないし、セルジェント光線撃っても倒せないあたり、元々強い怪獣なのかも。

2人を救ったミラクルタイプが名前に嘘偽りない万能振り。
突如ウルトラマンの手が出てくのはシンウルっぽい。
デッカーの存在がノイズになるほどウルトラQなお話で最強タイプ(ダイナミック)すら登場しないので今のウルトラマンでもこういう話が出来るのかと驚く。
ラストシーンはウルトラマンがいなかったら本当にウルトラQみたいな終わり方なので。
イチカは救う道を選んだしラストの2人のやり取りほのぼのするけど、老い先短いし自分ならそのまま行かせてあげたかも。

次回は本筋に戻り再びアガムス登場。
ディメンションカードセットでダイナも解禁されたしテレビシリーズで出てくるかも?






  1. 2022/12/04(日) 00:47:03|
  2. ウルトラマンデッカー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

アバン映像で悲鳴が主題歌が始まっても流れてるのは
「R/B」の愛染社長を思い出します

「らごんさま」っていうのいいですね。《羅厳》でも《羅権》でも
すわりの良い日本語っぽさがあって
これが「ぐるじおさま」だと「それはないわ」と思ってしまったし(笑)

ウルトラマンとホラーは相性がいいけれど
子供が怖がるからか最近はめっきり頻度が減っていたところに
かなり古典的なウルトラホラーを味わえた回でした
基地で留守番しているハネジローやリュウモンのセリフも
テンション気持ち抑え目なんですよね
淡々と不気味な真実が浮上してくる感じがいいです
有名な文献のあちこちがラゴンにコラされてるのは
ホラ話感MAXですが(笑)

地味な単発回かな、と思っていたけれど
物語的にも特撮演出的にも満足感があった良回でした



>ウルトラQな話は珍しい

怪獣単位でなら結構再登場してますが
ウルトラマン不在の「ウルトラQ」そのものを
お題に持ってくるのは難易度が高いんですね
ウルトラマンを出さなきゃ販促にならないけれど
出したら風情が壊れてしまう…と
この辺の呼吸は今回のパロディ元のクトゥルフ神話もそうで
本来はヒーローが出てきたらダメなお話に属します

アメノイワトとか日本神話のエッセンスもあるんですが
たぶん先にあったのはラゴン信仰の方で
後から知らない人が辻褄を合わせるために自分の知ってる
日本神話の要素をくっつけて
珍妙な異聞になってしまったのではないかと思われます



>「30の坂はもっときついのよ」

リサーチしてまわる2人の様子が本当にQっぽいですね
昭和から平成のはじめあたりだと
こういうデリカシーの無いセクハラまがいのセリフや場面は
息をするように普通に入ってきたんですよね

イチカの内面とか背景にこの話の叙情をシンクロさせるのは
いい塩梅だったと思います。空気というわけではないけれど
押しの強めな他のキャラに対して努めて一歩引いた位置で
緩衝役にとどまってる印象があったので補完には丁度いいなと

…あと郷土史家のおばあさんが語る思い出が
まんま「仮面ライダーBLACK」のEDテーマで爆笑しました



>現代に現れたラゴンが山の上で咆哮する

遥か先の山にラゴンがいて
手前に電線が映ってると言うのが特撮スピリッツ感じますね
変に大写しにされるよりはるかに
「何か巨大で異様な存在が日常に出てきた」
という雰囲気が出てました

この展開に持って来るまでの緩急が好きです
郷土愛ゆえにらごんさまに扮して工事の妨害をしていた
浦澤さん、正体見たり枯尾花かとしんみりしたところで
本物が出現する…王道ですね



>カーブミラーを交えた演出が見事

地味な怪獣だしバトルはそこそこかな…と思っていたら
演出の臨場感が凄かったです。低い位置のカメラで
転がって取っ組み合うシーンも迫力がありました
あとラゴンの吐く水流が単なる飛び道具というか
「奔り抜けた先の地下の圧力を狂わせてそこに地盤沈下を起こし
相手を深淵に沈める」という表現がかっこいいと思いました

…たぶん単に地下水にドボンというのとも違うんですよ
あそこに沈んだら、二度と帰ってこれなくなる場所で



>ヌルヌルで殴れない

最初から「なんだかぬるぬるした怪生物」という
記号は強調してましたね。それですぐ顔触ってくるとか…(笑)
SEも徹底してヌチョ!グチャ!って入ってましたし



>元々強い怪獣なのかも

そこがQっぽいというか
きっと本来のラゴンは大したことないんですよ

このお話に出てくるのはラゴン…っぽいんだけれど
明らかに従来シリーズで登場した個体とは格が違うナニカ
…でもそれが具体的になんなのかはよくわからない
「らごんさま」でしかなかったんだろうな…的な



>2人を救ったミラクルタイプ
>突如ウルトラマンの手が出てくのはシンウルっぽい

イワトの先にある水の異界が綺麗な空間で
気持ち悪さや恐怖感がないんですよね
そこに飛び込んだら浦澤さんが幼い姿になっているとか
神秘性が絵に宿っていて見応えがありました
そこで現実に掬い上げる手がある、というのが
ウルトラマンならでは…といっても、古い頃だと
普通に見送って終わりだったんじゃないかとも思います
「今だから」というフォローですね



>自分ならそのまま行かせてあげたかも

わかります。あの流れは互いに納得しているところに割り込んで
一般論的な正論を押し付けているだけでもあるんですよ

黙って見送るヒーローも中にはいるんじゃないかという気はするし
そこに救いをもたらすのは「自分から手を振ってくれたらごんさま」
だと思っています。向こうからこちらの都合を尊重してくれたということで
「ありがたい」とはこういうことだという実感がありましたね
  1. URL |
  2. 2022/12/17(土) 13:53:20 |
  3. 1 #-
  4. [ 編集 ]

>1さん
漢字表記ではなくひらがなと言うのが昔話っぽさや絵本らしさが増していた好きです。
仰るようにウルトラマンとホラーは相性良いですが最近はサッパリですね。
50年前のような怪奇性のあるSFホラー物よりはウルトラマンの活躍を描くヒロイックな作風が受けてますね。
ギャラファイヒットが良い例です。
自分も今のウルトラマンの作風の方が好きですが、たまに今回のようなウルトラQな話が来るとお?と興味を惹かれます。

>手前に電線が映ってると言うのが特撮スピリッツ感じますね
昭和のゴジラやラドンあたりにありそうな特撮で懐かしかったです。
ロケ地も山奥だったり最新技術で昭和特撮を製作するのが凝っていましたね。

>黙って見送るヒーローも中にはいるんじゃないかという気はするし
作中人物で見てもリュウモンと隊長はそのまま見送りそうな気がします。
イチカだからあそこで飛び込めたのではないでしょうか。
  1. URL |
  2. 2022/12/20(火) 00:34:57 |
  3. 飛翔 #-
  4. [ 編集 ]

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