
SSSS.GRIDMANとSSSS.DYNAZENONのクロスオーバー作品、グリッドマンユニバースの感想。
ネタバレありなので続きからどうぞ。
最初のわざと古くなったような注意書きは特撮版。
円谷ロゴの後にウルトラマンがいないから不思議な感覚になる。
アニメ最終回を踏まえて最初のグリッドマンが特撮版で出てくるのが熱い。
「裕太はこっちの方が~」でアニメ版を出す理由も上手い。
2作の共演であるものの、グリッドマンがメインのエピソード。ダイナゼノン組はお客さんだった。
最初の30分がグリッドマン組でそこから少しずつダイナゼノン組が合流。
新旧主人公&ヒロインが一緒に立つだけで嬉しいね。
蓬&夢芽は付き合っているけど先輩組?の裕太&立花より大人に見える。
カニに誘われて顔を赤くする夢芽が可愛い。お姉さん関連の問題も無くなり普通の女の子に見える。
新世紀中学生組はもちろんほぼオールキャスト。
どのキャラにも満遍なく見せ場がある見事な構成。
1シーン出てくれば御の字と思われたアカネとアレクシスもガッツリ登場。
善行をして死んだ?のにまた封印する宣言されてちょっと気の毒。
バイクに乗って助けてくれた人は多分直人がアフレコしたのかも。
野良怪獣が2体で両方とも強い。
初戦でグリッドマンの危機にダイナレックス駆けつけて2人で光線撃つのがもう素晴らしい。正しい共演作のお手本のようなバトル。
「なんとかビーム」も定着。
続く2戦目が並のラスボス級の強さでフルパワーグリッドマンら2体がかりでも大苦戦。
最初に普通のグリッドマンが向かっていったけどそりゃ勝てんわと。
ロボットらが横一列にズラーッと並んだシーンが壮観。
アンチ&2代目は幼い姿で登場。
ホラー演出は彼らのせいだった。風呂場の「バンッ!」は見ているこっちがビクッとするくらい怖かったよw
終盤のタメとはいえ逃げる展開が多く実力を発揮しきれず苦しい展開が続いたね。
蓬のインスタンスドミネーションは燃えた。
グリッドマンが悪役?な展開かと思ったけど黒幕がいて安心。
ダイナゼノン世界もグリッドマン世界の1つだからグリッドマンユニバース。
神(アカネ)によって作られた世界だけど、それでも彼らは生きている。
それで良いんだと受け入れている内海に好感しかなかった。
この辺りの設定はちょっと難しかったので2回目見ないと理解できないかも。
グリッドマンが新たな姿になるのは分かっていたけど、そこからさらに合体が続くサプライズのオンパレード。
フルパワーグリッドナイトまで出てくるし新形態多くて把握しきれなかった。
パンフレットにも乗っていないほどらしく、パンフ第2弾なり超全集的な資料の発売が待たれる。
インパーフェクト→UNION→uni-verseの怒涛の主題歌ラッシュが熱くて涙目になっちゃったよ。
uni-verseはエンドロールでしか流れないと思ったから戦闘シーンで流れてきて嬉しかった。良い曲だよね。
今作のクロスオーバーで一番価値があったのは主役組の交流やバトルシーンではなく、ラストのアカネとアンチの会話。
成長したアンチがアカネと会話するところをずっと見たかったから本当に嬉しかった。
アカネは実写でも出演。当時は物議を醸した実写演出だけど批判を恐れずにまた実写入れてきたのが偉い。
エンドロールはuni-verseから始まり特撮版のエンディングである「もっと君を知れば」のピアノバージョンへ。
「原作 グリッドマン」で締める完璧なラスト。
久しぶりのグリッドマンで凄く面白かった!
さらに新作を見たい気持ちが強まったけど、これで終わりと言われても後悔がないくらい詰め込んだ2時間のエンタメ映画。
予想を超えてやる事は全部やってくれたし大満足ですよ。
場をかき回す余計な新キャラもおらず既存キャラだけで回したのも見易かった一因かな。
マルチバース周りの設定が複雑だったので配信やレンタル始まったらもう一度鑑賞予定。
- 2023/03/26(日) 15:08:45|
- SSSS.DYNAZENON
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ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ 第9話「時空を超えた戦い〜イージス光る時〜」 感想>>
既に4回観に行ってるくらいに神作品でした!!!!!!!!
クロスオーバーなのにごちゃつきが一切なく登場キャラ全てに見せ場がありSグリ、ダイナゼノンで決着付けられなかった部分を描写されててとても感動しました
「人間だけが虚構を信じることが出来る存在」の下りはSグリの「限りある命」ダイナゼノンの「他社との繋がり」に続いてとても素敵な視聴者へのメッセージと感じました
サプライズもこれでもかと詰め込まれてとても興奮しました
新条アカネに関しては六花と絡ませないことでSグリ最終回の六花の願いが尊重されててよかったですね
個人的にラストのアカネとナイト君のやり取りでグッと来ちゃいました・・・
令和のこの世に長谷川さんの素晴らしい脚本のクロスオーバー作品が見られてとても満足です
デッカー最終章、シン仮面ライダー、本作ととても充実した1カ月でした
- URL |
- 2023/03/27(月) 00:05:31 |
- キングフォームRSF #-
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キングフォームRSFさん
公開から3日で4回は凄すぎますよw
「人間だけが虚構を信じることが出来る存在」は印象的な台詞でもありメッセージ性を感じる台詞でもありましたね。
またアカネと立花があえて会わなかった事、それも良しとした立花の反応も良かったです。
>個人的にラストのアカネとナイト君のやり取りでグッと来ちゃいました・・・
サプライズ連続のバトルも良かったしですが自分が一番良いと思ったのがここですね。
ダイナゼノンからのモヤモヤがやっと晴れました。
>デッカー最終章、シン仮面ライダー、本作ととても充実した1カ月でした
本当に怒涛の一ヶ月でしたよね。どれも面白く大満足でした。
4月からもULTRAMAN(アニメ)やガメラもあるので楽しみです。
- URL |
- 2023/03/27(月) 00:44:42 |
- 飛翔 #pDDeufHo
- [ 編集 ]
公開前の期待感と注目度は完全に
シン仮面>>>>グリッドマン
だったんですが
いざ自らどっちも見てきた今となっては
すっかり満足度もハマった感も
逆転したのが、まずは心から一番の予想外でした
予想外にライダーがマニアックなノリのみで進む作品だったのと
グリッドマンが既存の人へのファンムービーとして満点レベルだったのの
両者の違いが大きく出た気がしました
今となっては庵野監督のシンシリーズの新作よりも
SSSSアニメの新作の方がはるかに待ち遠しいですね(笑)
- URL |
- 2023/03/27(月) 20:25:19 |
- 0712 #-
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>0712さん
>逆転したのが、まずは心から一番の予想外でした
実は自分も全く同じです。
グリッドマンは新規開拓の必要性が低い完全なるファンムービーだからこそ、悪く言えば媚びた展開が出来たわけですがそれが自分には嬉しく大興奮の映画でした。
対するシン・仮面ライダーは一般向けで人気を得ないといけないのに一部のファンにしか刺さらず、苦しいスタートになってしまいましたね。
自分は好きな作品ですが全国ロードショーの映画としては万人受けするとは言い難く、人を選ぶ作品だったかと。
- URL |
- 2023/03/27(月) 22:34:15 |
- 飛翔 #-
- [ 編集 ]
ダイナゼノン未見だったので履修してきましたけどグリッドマンさえ抑えとければ話の本筋は理解できますねこれ
無論ガウマの再会や姫との関係性理解する為にも見た方が良いのは間違いないんですけど
てかダイナゼノンの女性陣リコリコの主役二人でちょっとびっくり
絶賛の感想だらけなだけあって楽しめたのは楽しめたけど劇場出た後また裕太や蓬たちと会いたい気持ちとこれ以上描くことあるか?こんな完璧な作品作った後にまた続編やるのは蛇足なのでは?と複雑な感情になっちゃいましたね
セカイ系作品って終わっちゃうと喪失感強くて引きずってしまう
まあ新作or続編やるのかやらないにしろヒーロー映画として100点満点出してくれた製作に感謝の意味も込めてもう一回鑑賞してこようかな
op&新形態ラッシュもう一回みたいし
- URL |
- 2023/04/01(土) 22:07:08 |
- 1941 #dEc.uiHI
- [ 編集 ]
>1941さん
ダイナゼノン組はゲスト出演に近かったのでグリッドマンさえ見ていればなんとかなりますね。
お時間ある時はダイナゼノンも是非!
>絶賛の感想だらけなだけあって楽しめたのは楽しめたけど劇場出た後また裕太や蓬たちと会いたい気持ちとこれ以上描くことあるか?こんな完璧な作品作った後にまた続編やるのは蛇足なのでは?と複雑な感情になっちゃいましたね
この映画でシリーズ終了と言われても信じるくらいやりきっちゃいましたしね。
テレビシリーズの新作がない状態でまたグリッドマン・ダイナゼノン組だけで新作やるなら別の侵略がやってきて~と似たり寄ったりの展開になりそうではあります。
監督も続編?に前向きらしいのでまずは3作目のテレビシリーズが現実的でしょうか。
- URL |
- 2023/04/02(日) 02:15:37 |
- 飛翔 #-
- [ 編集 ]
ようやっと見てきました
原典のいかにも子供向けっぽいドラマに当時のPC好き・そうじゃない人たちの時代感やインターネットを主軸にしたSF設定と、ヒーロー・怪獣設定を放り込んだカオスな世界観を2シリーズを経た上でもう一度見つめ直したような、どうしても借り物なので二次創作みの強い本質的には保守的でありつつも、次の世代に向けてしっかりブラッシュアップされた完成度の高い作品でした。
シン・シリーズは、明らかに内海のように、恋愛ドラマよりもヒーロードラマで泣いちゃう変態向けなのですが笑、グリッドマンはそれだけでは終わらず、普通の明るい子供たち(武史も含めて笑)が何故か戦闘の最前線にいるっていうところがポイントで、
前半でしっかり青春ドラマを静寂やモノローグをたっぷり使って世界観を作り上げたところから、一気にヒーロー・怪獣ものに切り替わり、その過程で答えを見つけ出す、というのはこれまでSSSSがやってきた事ですが、記憶を失う事の意味を1つのテーマとして扱うことで、改めて、何でグリッドマンに協力するのか、どうしてグリッドマンや怪獣達は子どもたちの世界に現れるのか、それを作り出すアカネ(そして映画を作ったり見ている現実の自分たち)という所まで波及して全ての要素をまな板の上に全部出していく一連の流れが綺麗にまとまっていました。
クロスオーバーものだと特に必要になる最強の敵を考えてると、ビッグバンの逆転現象が起きたら世の中って終わっちゃうよね、という妄想が個人的にずっと立っていたので、そこが触れられて嬉しいというのと、実際にはバグみたいな、予測不可能な問題が悪さしてたりするよね、というリアリティのある敵と問題設定なのがまず良かったです。
前作のダイナゼノンのちょっと設定とか描写が甘い気がする理由は、グリッドマンという存在を元に拡張した世界だったからっていうことなんですかね?笑(今回も一瞬だけミスリード的な登場の怪獣優生思想や、姫の時代の設定が掘り下げ足りてないあたりの……)
これだったら優生思想の4人も味方に最後だけでも出してほしかったなあというのが唯一の残念ポイントですね。
ただそこらへんもガウマ目線だと納得というか、今回新世紀中学生レックスに改名ということで、もともと恐竜の化石だったのがずいぶんとリメイクされたな笑という所までやっとたどり着いて考えが整理されました。
オリジナルのグリッドマンと直人たちの役割とSSSSを横並びで考えることができるというか、グリッドマンのシリーズである以上、ダイナゼノンの物語であっても、ガウマは所詮新世紀中学生レックス(ダイナゼノン)と、蓬たちという区分けでなんだなと。
もしかしたらキャリバー達にもそんな世界があったのかも、という含みにもなっていて、良くも悪くも、ここはグリッドマンとは何なのかという点で外せないポイントな気がします。
非戦闘員のキャラクターもヒーローになれるけど、本質的にはやっぱり違うんじゃないか、という所を映像化しているのがグリッドマンであり、SSSSシリーズなのかなと。
暦が最後に使ってやってくださいよと言って、ガウマに断られるのがこれらを端的に表したシーンじゃないかと思います。
アンチくんが一番好きなキャラクターなのですが、5年経ってみても、やっぱりアカネが毒親というべきか、悪い女というか笑
六花に対してももうちょっと普通にコミュニケーションとれねーのかこいつと思ってしまいました笑
髪の毛モシャモシャと、自分の髪の毛ペタペタがナルシストすぎて笑
神様ですから、言ってしまったら大体お前のせいじゃんっていう立ち位置なので、何も申し開きすることもないんでしょうけど。
そこらへんの描写も含めて、原典のメタ設定の鋭さをここまで尊重した設定になっているのも好きです。
同じようなことを何回も書いてるだけになってきましたが
ヒーローアニメで、ここまでリアルな日常感を表現して、ヒーローが守る世界とはどんな素晴らしくてくだらなくて愛おしくそして、守る側はそれを享受するわけではなく、永遠に守り続ける側に終わってしまうかもしれない、でも兵士も市民も同じ世界に生きているんだという非日常と日常が入り混じった感覚は、たぶんもう他にはないクオリティになっていました。
散々描いてきた物語の世界を、ただのプログラムの一部というか、箱庭として描く事をオチに配置するのは、大喜利的などんでん返しに終わってしまうところですが、SSSSは真正面からぶつかっていく内容で(平ジェネフォーエーバーもそういうテーマでした)、誠実にグリッドマンの世界を再現していてすごい賢いなあと感服です。
- URL |
- 2023/04/16(日) 14:52:29 |
- ドロー #dKZO1wvI
- [ 編集 ]
>ドローさん
>時代感やインターネットを主軸にしたSF設定と、ヒーロー・怪獣設定を放り込んだカオスな世界観を2シリーズを経た上でもう一度見つめ直したような、
放送当時は世間のパソコンやインターネットへの知名度・浸透度が薄かったと思われますが
時代と共に世間に馴染んできたので見る側の準備・土俵が整ったともいえます。
>前作のダイナゼノンのちょっと設定とか描写が甘い気がする理由は、グリッドマンという存在を元に拡張した世界だったからっていうことなんですかね?笑
作り手の力量な気もw
アカネのデザインに怪獣優生思想が盛り込まれているようですが、彼らのファンはちょっと割喰った気もします。
作品としてはSSSS.GRIDMANの方が好きですが、SSSS.DYNAZENONは地に足着いたリアリティさ+エンタメとしてはキャシアン・アンドーっぽさもありました。
自分の中では最近盛り返してきた作品です。主題歌ラッシュも先にSSSS.DYNAZENONから流れてきて嬉しかったので。
ンチくんが一番好きなキャラクターなのですが、5年経ってみても、やっぱりアカネが毒親というべきか、悪い女というか笑
>もしかしたらキャリバー達にもそんな世界があったのかも、という含みにもなっていて、良くも悪くも、ここはグリッドマンとは何なのかという点で外せないポイントな気がします。
全く調べていない状態でコメントしますが、SSSS.GRIDMAN関連ってノベライズ含めてかなり展開されてますがキャリバーたちの過去って明かされて無さそうですね。
これだけ人気シリーズなのに意外です。
>アンチくんが一番好きなキャラクターなのですが、5年経ってみても、やっぱりアカネが毒親というべきか、悪い女というか笑
この2人が好きなので最後の会話は感動しましたよ。
大人になったアンチでもアカネの前に立つと少年のように見えました。
正直どんなバトルシーンよりもこの2人の会話をやった事に意味があると考えています。
>誠実にグリッドマンの世界を再現していてすごい賢いなあと感服です。
SSSS.DYNAZENONもSSSS.GRIDMANユニバースとして内包し、最初から最後までグリッドマンであり続けたのが凄いんですよね。
アニメだけではなく実写の細かいネタも拾って30年前の単発作品からすると信じられないほど展開されています。
これで終わりでも文句は言えませんが、まだまだこの世界感に浸っていたい気持ちもあります。
- URL |
- 2023/04/17(月) 01:50:02 |
- 飛翔 #-
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