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特撮の軌跡

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ULTRAMAN FINALシーズン 感想

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ネットフリックスが送るフルCGアニメ・ULTRAMANのファイナルシーズンの感想。
ネタバレありなので続きからどうぞ。



シーズン2は約2時間半の映画を6分割して配信したような形式だったけどファイナルシーズンはシーズン1同様に1クール分(13話)ある。
OPやEDのダンからをアメリカ受けを意識したのが見て取れる。


〇ストーリー
漫画版は読んでないけど既にオリジナル路線に入ったようで独自のストーリー。
シーズン2はタロウが主役だった感があるけど、ファイナルシーズンらしく主人公である進次郎ががっつりメインに。
進次郎の巨大化からのゼットン登場からスタートでいきなりクライマックス。
ゼットンに怯え光線乱射のシーンは見てられない。
タロウもドン引きするほどエイダシク星人への過剰な力を発揮したり、1話の時点で進次郎メインですよというのが伝わってくる。
戦いというより一方的暴力で人々に感謝されるはずのヒーローが忌み嫌われるのはちょっと仮面ライダーみを感じる。

・疫災の4人はスペシウム光線
・ゼットン戦に被害者がいた

とこれまでにはない新しい切り口のストーリー展開。
シーズン2で「6兄弟集結!」と銘打たれた後で4人に違和感を覚えたけど、マン・ゾフィー・マリー・ベムラーなのが納得の配役。
主人公・父・ヒロイン・元ウルトラマンなら文句無しの人選。

それゆえに残り4人はそれほど目立たず。
タロウは前作主役に近かったけど本作はその勢いは影を落とし、進次郎を信じる対バルキュア要員。

北斗の登場は6話からで意外と遅かった。
シーズン2もそこまで目立っていたわけではないし
ジャックに至っては9話から。実質の最終決戦要員に留まった。
キャラとしてはシーズン1から出ているけど「巨漢で気の良い兄ちゃん」の域は出なかったかと。


〇キャラ
これまであまり無かった父と子のような会話が2話であり
「2人で話さないか」
「母さんに怒られるよ」
「そうだな。母さんに怒られるのはごめんだ」

この普通らしさが好き。
田中さんのゾフィーは既に世代交代したので、ウルトラシリーズではこれで最後なのかもしれないと思うと寂しい。

始まりの敵であるはずのベムラーの出番は呆気ない。
自分は漫画未読でWIKIとかで「ベムラー=初代ウルトラマン」と知ってはいたけど、少なくともアニメ3シーズンでその事は触れていないはず。
見返せば伏線とかありそうだけど「そこまで地球人が好きになってしまったのだよ」の台詞は唐突すぎる。

ラスボスは無難に?エドに落ち着いた。
原作だと胡散臭さはありつつ味方のようだけど、これがファイナルとなるアニメではラスボスを選ばないといけないから止む無し。
色々なアレンジが施された怪獣が多い中、ゼットンはほぼ原点に近く迫力がある。


〇バトルシーン
全編に渡りバトルに次ぐバトル。
バルキュアを始めヌルヌル動く。
ザラブ相当の怪人も出てきてウルトラマン同士の対決。
シン・ウルトラマンでもザラブ(偽ウルトラマン)は出てきたしクリエイター側としては描きたくなるシチュエーションなのかな。
本物が攻撃して痛がるところもそっくりw

タロウはバルキュア相手に効かない炎を連発したり「またか」と思うシーンは多々。
展開自体も似たり寄ったりになり「毎回同じ手に見事に引っ掛かってくれるわね」はその通りです、はい。
その分6話でセブンが助けに入るシーンがカッコよすぎる。
シーズン1から一貫して株も格を落とさず強キャラであり続けた男。(逆に言うと深く描いていないとも言える)

ヒロインのレナはウルトラの母に相当するマリースーツを纏い戦場へ。
アイドルらしい踊るような戦い方。
近年(と言っても10年前)だとキョウリュウジャーの変身が馴染あるけど、常にステップ踏みながらのアイドルのような戦い方はウルトラシリーズでは初めてかも。
流石に防御(支援)特化だけど、巨大ゼットンを見ても怯みもせず戦い続けるのはメンタル強すぎる。
そもそもアイドル(芸能界)の時点でメンタルは普通ではないかもしれない。

エドのゼットンスーツがサプライズでカッコいい。
ゼットンには同じサイズで戦ってほしかったからシン・ゼットン戦で感じたモヤモヤが晴れた。
最期のウルトラマンはCタイプ相当かな?
S.I.Cのようなメカ系・アイアンマンアレンジからウルトラマンをそのまんまメカっぽくしたデザインに。
エピローグのブラザーズマント羽織った姿もカッコいしい、ULTRAMANに出てきたスーツで一番好きかも。


今シーズンも非常に面白く、最終回まで一気に再生するほど楽しめた。
バトルシーンが多く飽きも来ないし、フルCGバトルは見応えタップリ。
それでいてサプライズ要素もあるしあっという間の12話。

不満点としてはベムラー関連があっさりだった事やシーズン2に続き6兄弟が揃わなかったこと。
ハヤタ「新たな世代にすべてを託すしかない」
とあったように、ゾフィー(ハヤタ)のポジションにマリーが入って6兄妹になった感がある。

ファイナルと言いつつ、やろうと思えば続編を製作出来そうな終わり方だし反響次第かな。
外資系のネトフリ製作でシーズン3まで製作された時点で十分人気があったかと。
イベント用に本物のスーツ作ったし、グリッドマンユニバースと一緒にギャラファイ参戦もあり得るから今後に期待しています。





  1. 2023/05/16(火) 23:45:21|
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Author:飛翔
特撮ヒーローが好きな既婚者社会人のブログ。
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