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特撮の軌跡

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Vシネクスト 忍風戦隊ハリケンジャーでござる! シュシュッと20th Anniversary 感想

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戦隊初の10周年企画作品だったハリケンジャーがさらに10年経って20th Anniversaryとして復活。
映画館でハリケンジャーの映画を見たのは龍騎&ハリケン以来20年ぶり。
ネタバレありの感想なので続きからどうぞ。



舞台は約200年前で鷹介たちのご先祖が舞台。
現代のハリケンジャーが来るまでの約20分はご先祖の話。
同窓会の側面もある戦隊アニバーサリーで新キャラたちにここまで時間を割くのは異例。
でもご先祖様たちの対立ぶりは初期の鷹介たちを見ているようで懐かしくはあったし疾風流と迅雷流の邂逅を見れた。
空駆けや水面走りといった超忍法の原点を見れたのもテレビ放送時では描けなかった補完点として素晴らしい。
戦隊(というか東映作品)はタイムスリップで江戸村行くけど、ハリケンジャーは和風戦隊でありながらまだ江戸村で撮影した事無かったんだよね。
当時出来なかった、やり残した事をやれたようで見ているこっちも嬉しい。

石を巡るストーリーでインフィニティ・ストーンやカナエマストーンを彷彿させる。
現代のハリケンジャーたちも出てくるけど中盤に活躍して終盤はご先祖様たちに全てを託す展開。
本人変身やビクトリーガジェットといった見せ場は中盤でやっちゃう。
鷹介のジャイロを託すのではなく4つ目を作ってあったんだね。
大江戸ハリケンレッドは鷹介ではなくご先祖が変身するのが意外。
事前に変身シーン見せていたからポーズやこの時代にはなかった「チェンジ」という台詞が出てくるロジックも完璧。

敵はウラ七本槍のオイランダ、アウンジャ。
宇宙遊女らしく、江戸が暗くなるシーンは鬼滅見た後も相まって遊郭っぽいなと。
オイランダは人間態だけではなくマスク造形の怪人態もあったのにCGで巨大化したのにビックリ。
Vシネクストの予算でも巨大化出来るんだなと。
これは巨大な敵も倒せる大江戸ハリケンレッドの強さを見せる意味もあり、ロボ戦がない事へのお詫びにも受け取った。
またチュウボウズ(ハリケンVSガオ)、バット・ゼ・ルンバ(ハリケン10th)と過去に登場した敵をウラ七本槍設定にしたのが上手い。
単純に残り3人いるはずだし、ハリケンジャー30thへ持ち越し?

ハリケンジャーの中ではカブトライジャーの白川裕二郎さんが純烈で売れっ子だけど、普通に出番多くてびっくりした。
テン・ゴーカイジャーのジョーもだけど、売れても戦隊に返ってきてくれて変身シーン披露は嬉しい。
変身後だけのシーンもあったりして流石にスケジュール調整しているなとは思ったけど、ご先祖・本人を入れれば鷹介ら3人とほぼ変わらぬ出演時間。


ハリケンジャー10thの課題点として「復活作だからとにかくキャラを出す」「キャラではなく役者の10年後」「裏切ったのか!?→振りでした」があったと思う。
戦隊10th初めての作品だったし、当時としてはそれで良かったし正しい側面もあった。製作してくれただけで感謝なので。
問題は後年の10th作品まで似たり寄ったりになってしまったこと。
それをテン・ゴーカイジャーで断ち切って本作も改善されてる。
中でもシュリケンジャーを出さない事に反省と成長を感じられた。
テン・ゴーカイジャーのバスコもだけど、そっくりさんを出して匂わせる程度なのが素晴らしい。
松野さんが顔出し出演されて羽織を脱ぐシーンで十分過ぎるほどのファンサービス。


ご先祖様たちメインを受け入れるかどうかでこの作品の好感度が変わってくると思う。
「もっと鷹介たちの活躍を見たい!」「見たかったのはこんな作品じゃない」ってなるかも。
でもファンが見たい同窓会的な作風は10thの時に十分やってるんだよね。
ハリケンジャー自体が客演の多い戦隊だからファンサービスも他の戦隊より遥かに多いし、非常に恵まれた戦隊。
20周年という節目にこの意欲作は素直に評価点。
なんて偉そうな事を書いたけど自分は同窓会みたいな作品を見たかったです、はい。





  1. 2023/06/17(土) 02:17:03|
  2. その他スーパー戦隊
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

江戸時代の5人が出るって聞いてただけで特にネタバレとか見ないで視聴
なおドンブラザーズVSゼンカイジャーと同じく旅行先で見ました
プロ野球観戦のために春は仙台、今回は東京に遠征してたんですが他の目的がほとんどないので、余った時間が暇になるんですよね
そして今年の春と今回は偶然にも日程と上映開始日が被ってたので旅行先で見ることに。パンフレットの分の荷物は増えますが

余談ですが、「なみ」のこと、エンディング見るまでずっと「なおみ」だと思ってました

視聴前。アクリルスタンドとかが売ってたんですけどレッド、ブルー、カブト、クワガは完売
イエローと大江戸レッドは売れ残ってました
キャラ人気の差が露骨に出ている……

冒頭のハリケンジャー(先祖)がゴウライジャー(先祖)に出し抜かれるところまでは
タイトルコールの後に現代に場面が移って、そこからタイムスリップの話になって……だろうなと思ってましたが
そのまま江戸時代の話が続いたので、今回はこれメインかあと察しました
まあよく考えれば、本編終了後の現代の話は10thとかでも既にやってるし、今更なんですよね
だから今回はご先祖5人のドラマを中心に描いたと。現代のハリケンジャーたちはただのお助けキャラ。大江戸ハリケンレッドがご先祖様なのはびっくり
「シノビチェンジ!」は見てたから分かったのはいいとして、「ハリケンレッド」の名前は聞いてなかったよね?(名乗りも全体名乗りだけで個人名乗りはしてなかったし)
変身したら脳内に名前や超忍法とかがインストールされた感じかな?

※この作品の評価を下げるつもりはありませんが僕が見たかったのはご先祖様メインの話じゃありません
ゴーカイジャーの話題の時にもたぶん言いましたがVSや帰ってきたや10thに求めるのは、「もう一度あの世界に浸れる」ことで、
客演して変身しなくてもあの世界のあのキャラが今もあの世界でちゃんと生きてるんだなあというのが分かれば満足なので
今回は別の作品にお助けキャラとして客演した感じなので、「あの世界で」の部分が無いんですよね。春映画の本人客演みたいな感じかな

裏七本槍の三の槍!ってのを聞いて、「そうか、隣のクモのやつが二の槍で、こいつら倒すとラスボスの一の槍が出てくるんだな」と思いましたが
四の槍だったのでどゆこと?となり、チュウボウズとバットゼルンバの名前が出て「そう繋げるのか!」となりました
まあ今後新作があるかは分かりませんが、もし機会があればやりやすいように設定を作ったってことですね

「いつ現代に戻るか分からないから変身したままに」
ああ、予算少ないから合成の手間を省いてるんだなあ、と思いました
「現代でも負荷が大きいからまだ変身したままに」
ああ、スケジュールの都合なんだろうなあ、と思いました
(オイランダと鷹之介たちの会話シーンもほとんどが別日撮影つまり誰もいない所で演技してそれを繋いでたらしいです)
因みに純烈の白川さんのスケジュールを取れたのは、ハリケンイエローの山本さんが純烈リーダー(ガオブラック)の酒井さんと交流があり(ハリケンVSガオの繋がり)、
ハリケン20thで何かやろうとしてるかもと酒井さんが察して山本さんに聞いて、京都ロケ行けるスケジュール確保しといてくれた……ということらしいです

石を持って逃げるところ、そもそも石を壊すのが目的なんだから、さっさと壊せばいいのにって思いました。バズーカとか持ってるのに
しかも康太郎の時なんて折角隠れることに成功したのに次の人に渡しちゃうからまた追いかけられてたし
(なおスケジュールの都合で実際あの石を順番に持って逃げるアクションシーンは3人と2人でそれぞれ別の日に撮影したらしいです)

ハリケンジャーって伝説の後継者なので現代であの3人がハリケンジャーになる前から存在してたはずですが、
もしかして今作で江戸時代にハリケンジャーのシステムを送ったから、それを元に武器やスーツが開発されて最終的に現代のハリケンジャーの形になったなんてことはあるんでしょうか
消えちゃったから研究のしようがないけど、あの5人は実際に武器(なんでドライガンなかったんだろう)を手に取ったり変身したりしてるので、彼らの話をもとに開発が進んだとかでタイムパラドックスになりそう
ただ今回で疾風と雷、手を取り合ったように見えたのに200年したらまた溝ができちゃったんかなあ……

途中でイエローがレッドの口を押さえてましたが、キラメイジャーとかと違って肉体変化ではなく強化スーツ着用のはず(特にハリケンジャーのスーツは顔が出せるし)なので
あれで黙らせられるのが不思議w

ところでおぼろさんの助手の女の子、あれ何なんですかね……いる意味全くないキャラでしたし
大人の事情的な事を考えると、東映が目をつけた若手有望株をとりあえず起用した+withドンブラザーズでおぼろさん出演できないから代わりのキャラ用意したとかかな
こういう作品でああいうキャラがいると、実は黒幕と繋がっていた……というのが定番ですが、本当に何もなかった……
僕は役者の顔見てもメイクとかが違うと分からないので、もしかしてハリケンジャーと縁のある人なのかな?と思ったけど、違いましたし
(松野さんは声ですぐ分かりました。最後のも大逆転フェイスチェンジだとすぐ分かりました。台詞もファイヤーモードっぽかったし)
(アバレンジャーの予告流れたんですがヤツデンワニの声が最近ニコニコで聞いてた声と全然違うな……と思いました)
松野さん出演についてはやはり本編の結末を尊重したい、それはそれとして松野さんにも声をかけたいということだったそうで
ゴーカイは奇跡で説明つくとして、VSでは特に理由もなく生き返り、10thでは別人が変身し、ニンニンジャーでは何故か普通に登場しましたが、
ハリケンジャーとしてはあれが正史ということですね。松野さんは今作でシュリケンジャーの秘密が明かされると勝手に思ってたらしいですが
でもそうなるとハムスター館長は人間に戻ったのが正史ではなくハムスターで生きてるのが正史なのかな

ところで(その2)、オイランダさんや。私の記憶が正しければタウ・ザンドはハリケンジャーとはほとんど戦ってなくて、恨むべきはサンダールだと思いますよ

  1. URL |
  2. 2023/06/18(日) 00:45:45 |
  3. ライト #1zy/x5P2
  4. [ 編集 ]

>ライトさん
旅行お疲れさまでした!
ヒーロー系以外にも趣味あるのは良いですね。
プライベートや旅行の楽しみも増えます^^

>キャラ人気の差が露骨に出ている……
レッド、ヒロイン、純烈が人気出るのは分かりますがクワガライジャーはちょっと意外です。
イエローはまぁ・・・

>「もう一度あの世界に浸れる」
自分もこの考えです。
10thの時にやっていたとしても、それはそれ。これはこれです。
何度でもあの頃のノスタルジーやぬるま湯に浸りたいので。

>ハリケン20thで何かやろうとしてるかもと酒井さんが察して山本さんに聞いて、京都ロケ行けるスケジュール確保しといてくれた……ということらしいです
この辺りの配慮は戦隊経験者であり、今でも純烈ジャーなどを展開している酒井さんの配慮あってこそですね。


>しかも康太郎の時なんて折角隠れることに成功したのに次の人に渡しちゃうからまた追いかけられてたし
バズーカはあれで弾が尽きたとか?
素手じゃ壊せないくらい固くてとりあえず逃げることを選んだと解釈しています。
でも突っ込みどころのある流れだなとは感じました。

>彼らの話をもとに開発が進んだとかでタイムパラドックスになりそう
この辺りは気になりました。
ハリケンジャーは称号であってスーツではないのか、とか考えちゃいましたよ。

>なんでドライガンなかったんだろう
最期の大江戸ハリケンレッドが長刀(長い武器)だったので、ハヤテマルを持たせたのかも。

>ところでおぼろさんの助手の女の子、あれ何なんですかね……いる意味全くないキャラでしたし
今後もハリケンジャーの展開を続けるなら出てきそうですが、おぼろさんがいるなら別にいらないんですよね。
見たいのは当時のメンバーが活躍する話で合って新キャラではないので。
仰るようにおぼろさんの代わりや売り出したい女優さんかと。

  1. URL |
  2. 2023/06/18(日) 13:39:18 |
  3. 飛翔 #-
  4. [ 編集 ]

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Author:飛翔
特撮ヒーローが好きな既婚者社会人のブログ。
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