
2017年のジャスティス・リーグから6年、フラッシュの単独映画が公開。
ネタバレありなので続きからどうぞ。
最初のイントロムービーが稲妻が走るDCロゴで気合の入れっぷりが違う。
スーパーマンやバットマンから始まるいつものムービーではないのがちょっと残念。
大きく分けて2部構成で、ジャスティス・リーグが活躍する前半とマルチバース絡みの後半。
自分は前半が楽しめてジャスティス・リーグの面々が人命救助するのは初じゃないかな。
フラッシュの高速移動演出が「バットマンVSスーパーマン」「ジャスティス・リーグ(スナイダーカット含む)」のような目がチカチカする演出でなくなり見易くなった。
赤ちゃんの電子レンジチンはどうかと思ったけど、高速移動だけで何億もかかってそうな映像美には見惚れるばかり。
あの倒壊したビルの人を全員助けたような演出だったけど女性が「何で開かないの!?」で外に助けを求めていたからまだ残っていたような・・・
助けた後「セラピーをおススメします」をエズラに言わせるのがブラックジョークよね。
ベン・アフレックのバットマンにもカッコいいシーンが用意されていて、ついに明るい昼間での戦闘!
バットモービルが突き進んで爆発共にコウモリのような羽を広げて滑空するシーンがカッコ良すぎ。
高速道路で叩きつけられても決して放さず、でも人命救助をする根性がまた素晴らしい。
サプライズとしてワンダーウーマン!シャザムに続いてのサプライズ登場。
あの音楽が流れてくるのはテンション上がる。
真実の投げ輪のせいでペラペラ喋り始めるベンアフバッツ好きw
まさかベンアフバッツのコメディシーン見れるなんてね。
ガル・ガドットも2作連続で出演なので、この頃はワンダーウーマン3に向けての準備だった面もあるのかな。
まだ続投かリキャストからは明言されていないけど、ガル・ガドットはやる気あるのにモヤモヤする。
過去を変えられるかもしれない、とバリーとブルースの会話シーンが凄くいい。
傷を負ったから今がある、と過去を受け止めるブルースが魅力的。
エズラ・ミラーとベン・アフレック最後の会話シーンと思うと切ないね。
中盤~後半はマルチバースの世界へ。
自分はアローバース版フラッシュを見ているからある程度知識あったけど、DCEUのフラッシュしか知らない人は「スピードフォース」「物質透過」はいきなり出てきたり取得していて意味不明だったんじゃないだろうか。
頻繁に出てくる円卓のシーンはフィギュア映えしそう。
フラッシュ初の単独作でありながらマルチバース系。
オリジンを描く余裕がないところをマルチバースのバリー(以下、若バリー)を登場させてオリジンを描く発想が天才的。
ハイテンションな自分を見ているからこそ「どれだけ恵まれているか気付いていない!」なんて台詞が出てくるし普段の自分もうるさいと気付く。
2人のバリーがいるし物事が深刻だから本物はクール、若バリーはコメディ寄りに近付いていて演じ分けが素晴らしい。
マイケル・キートン演じるバットマンが数十年ぶりに再登場。
最初こそ毛むくじゃらなお爺ちゃんだったけど、身なりを整えてからがカッコいい。
歴代のバットマンスーツが出てくるシーンや、経験を活かしたベテランなアクションが惹かれる。
それでいて昔の道具でソ連のセキュリティを突破しようとしたり、逃げる際にサイズ測ったり体重聞く面白い一面も。
ゴッサムが平和という台詞は耳を疑ったw
怪我して治療した時のキートンがちょっと嬉しそう。
「戦いこそが俺だ」
と言わんばかりの表情で名優・マイケルキートンの演技が光る。
サシャ・カル演じるスーパーガール(カーラ)がDCEU初参戦。
メリッサ・ブノワ演じるスーパーガールの衣装とは違いスカートが無く、スーパーマンのような全身タイツ。
日本では橋本愛が吹替えする事になり賛否あったけど、宣伝された割には出番が少なかったし、一般層へのアピールを考えたら芸能人枠を設けるのは妥当かも。
今のところは本作これっきりな出番が勿体ない。
メインヴィラン?がゾッド将軍。
実質DCEU最後の作品にDCEU最初の敵が舞い戻るのが熱い。
高速移動演出がマン・オブ・スティール(ザックスナイダー監督)みたいで再現度高い。
既に赤子だったスーパーマンのポッドを襲って亡き者にしたり、DNAはカーラだったりとMOSとは違う
ゾッド将軍出現によりバリーが解説始めるのが好き。
何も知らない若バリーを導く役目もあったね。
かなり細かく知っていたしジャスティス・リーグの面々から聞かされていたのかな。
驚くべきはマン・オブ・スティールの時点で既にバリーがヒーローに覚醒していた事。
アベンジャーズエンドゲームで実はエンシェント・ワンもNY決戦で戦っていた、みたいな舞台裏が大好きなのでこれは嬉しかった。
子供は救って父親の悲惨なところは見せないように手で覆ったりちゃんと配慮してるのも偉い。
実はワンダーウーマンも裏では戦っていたんだろうか。
スーパーガールが死んだあたりで(もしかして・・・?)と思ったらやはり敗北エンド。
新ヒーローのスーパーガールが何度もグサッ。
半ば神格化されているであろうキートンバッツの敗北を描き、挽回しないまま敗北エンドが思い切ってる。
1人で撃退したスーパーマンの強さが改めて分かった映画。
若バリーが何度も繰り返した結果、悲惨な姿になっているけどあれはズームかサビターかな?
若バリー視点に経つと平凡に過ごしていたはずが未来の自分がやってきて何もかもを壊したから同情はする。
ヒーローとしての経験値が若バリーは圧倒的に足りず、バリーも指導者としてはまだ弱いし、母の事しか見えていなかったのが悲劇。
最終的には母親を諦める事に。
最後まで諦めないのがヒーローだけど、諦める事も大切という教え。
自らの手でトマト缶を戻し、間接的に母を見殺しにする展開。
ハグのシーンは感動して泣いちゃったよ。
母も大人になったバリーを見てなんとなく察してるんだよね。
とても胸に響いたし凄く良かった、感動した。
改変された世界では存在しないはずの証拠ビデオ(父親が顔を挙げる)があったり、バットマンが別人に変わったり。
この人が次のバットマン?アクアマン2にベンアフレック出てくるのでは??
このあたりは初見では良く分からず頭の中が「???」に。
最後にジェイソン・モモア演じるアクアマンが出てきて彼は続投なのが分かる。
以上、ザ・フラッシュでした。
公開前から物凄く楽しみにしていた映画で、実際に見てからも非常に楽しめました。
特にジャスティス・リーグが活躍する前半が好きで「これが見たかった!」と言わんばかりのシーンの数々。
ワーナー的にジャスティス・リーグは失敗なはずなのに、台詞として何度も出てきたのが嬉しかった。
スピードフォースのシーンでヘンリー・カヴィル出てきたり、台詞でサイボーグが出てきたりフォローはあり。
後半からのマルチバース展開も楽しめはしたけどモヤるところも多々。
クリストファーリーブやニコラスケイジを始めとしたスーパーマンは驚いたけど、そこはダクリスチャンベールやアローバースの面々、ロバート・パティンソンも映してほしかった。
日本語予告では福山さんがナレーションしていたし「クライシス・オン・インフィットアース」ではアローバースに出張していたから、グラント・ガスティンのフラッシュは出てくると信じて疑わなかったよ・・・
あの予告はワーナージャパンなりのファンサービスだったのかも。
DC作品のクロスオーバーとしては「クライシス・オン・インフィットアース(アローバース)」の方が遥かに上じゃないだろうか
ストーリーも切ない終わり方だったけど母殺しの犯人(リバース・フラッシュ)は名前すら出てこない、
アイリス・ウェストも急に出てきて急に良い感じに。(JL当時、撮影に参加はしていたらしい)
キートンバッツたちも負けて終わり、大人の事情による世界改変と気持ちよく終われないというか煮え切らないというか。
DCEUとして続くわけでもスナイダーカットに繋がるわけでもなく、全く新しい世界を構築道を選んだわけだし。
それでもグダグダだったDCEUとしては最高傑作の部類かと。
ジャスティス・リーグの興行不振の後、MCUみたいな明るさを取り入れたけど本作は明るさとダークさのバランスがとても良い作品だった。
色々やらかしたエズラを死守したワーナーの気持ちも分かる。
次のDCEUはブルービートルって事になっているけど、日本では公開日のアナウンスなし。
遅れて公開か最悪それすらない・・・?
- 2023/06/17(土) 14:59:17|
- DCエクステンデッド・ユニバース
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