fc2ブログ

特撮の軌跡

ここは、特撮ヒーロー・実写アメコミ映画 の感想やフィギュアレビューを載せていくページです。

Vシネクスト 爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ 感想

230901-1.jpeg
10thが製作されず、引退した役者さんもいるので制作は困難と思われたアバレンジャーのVシネマが奇跡の実現。
ネタバレありなので続きからどうぞ。



ブラキオのナレーションからスタート。
MCUサノス吹替えの銀河万丈さんと知ったのは割と最近だったりする。
当時のOPを流して登場人物が今の映像に切り替わるのは20年の変化を感じる。

凌駕と幸人・えみポンは全く変わってないね。
withドンブラを見た直後とはいえ、この雰囲気がもう懐かしい。
アスカは8人目の子供まで儲けて泣き虫なところもそのまま。
マホロ(ジャンヌ)を演じた桜井さんは引退したけれどキャラクターとしては絶賛子育て中。

デカレンVSアバレンやゴーカイジャーのように壬琴の復活をどう描くかが注目ポイントの一つ。
恐竜大決戦のようにそももそ出演しないという手法もあったけど、本作ではコピーとして復活。
1時間しかない都合上、改心が早すぎた気もするけどあの強烈なアバレぶりを見れただけで満足。
変身解除された後に「やるしかないだろ!」で誰よりも先にアバレンゲッコーに突っ込むのが熱い。

何よりも嬉しかったのがアバレイエロー・らんるを演じたいとうあいこさんの復帰。
10年以上前に芸能界を引退して普通の主婦だったのに本作のためだけに一時復帰。
メディア露出はなく映像出演のみだけど出演してくれた事に感謝。
中盤でらんるが来てから本当の意味でアバレンジャーの雰囲気が帰って来たよね。
さらには舞ちゃん役の坂野真弥さんも復帰。
あんなに小さかった舞ちゃんが綺麗な大人の女性に。

最後の最後に爆竜の声を担当した当時の声優陣も駆けつける。
緑川さんの声でまたトップゲイラーを聞けるのは感動したゲラ。
津久井教生さんのヤツデワニをまた聞ける日がくるなんて。


アバハラなんて言葉が出てきて妥当アバレンジャーに燃える本作の新キャラ・五百田葵と討論。
ああ言えばこう言うの応酬。
ドクハラや無関心ハラスメントといったように最近問題の?ハラスメントがテーマに。
SNS書き込みの「暴れるって敵がやることじゃないの?」だけは共感してしまったw

演じる大友花恋さんは今売り出し中の若手なので同窓会要素の強い戦隊〇thに出演してビックリ。
後の同級生と分かった葉月とのドラマも好き。この手の作品の新キャラ同士の絡みで上手くいった珍しい例。
片やぎこちなく、片やダンスの動きがキレキレ。
大友花恋さんは本人は謙遜しているけど回りの人曰く、本当は上手らしい。
葉月役の朝倉ふゆなさんは特技ダンスなので納得の動き。

トリノイド第24号アバレンゲッコーは万が一エヴォリアンが敗北した時の保険でコールドスリープで隠された存在。
この設定ならいくらでも新しい敵を出せそう。
間接的にアバレンwithドンブラでサルブラザーが原因に。
尿を催す攻撃は男性陣3人だから出来た技。
生物はおろか、海にも使えるから笑えるようで笑えない強力な技。

5人揃ったのは最期の変身シーンだけとか。
曇りなのが残念だけど直前まで雨でぎりぎり止んだらしい。
マスクオフ風変身からのアバレキラー名乗り妨害は笑ったw
ファンでは語り草の名乗り妨害だけど、それを20年越しにやり返すなんてw
それに5人揃った名乗りでアバレッドがセンターは初めて。(当時はアバレキラーがセンターだったので)











230901-2.jpg
(c)2023 東映ビデオ・バンダイ・東映 AG ・東映 (c) 東映

新たな姿として超(ちょう)アバレマックスが登場。
当時のアバレマックスはクールな雰囲気になったけど超アバレマックスは口調が江戸っ子というか軽いw
ロボ戦が出来ない苦肉の策とはいえ、爆竜たちのエフェクトが登場しているので本編以上に力を合わせている印象もあった。
ハリケン・アバレンと2作連続で敵が巨大化しているから「本当はロボ戦がやりたいんです!」という作り手の意思は伝わってくる。
個人的には等身大の戦いでアバレンゲッコーを圧倒して欲しかった気持ちもある。











230901-3.jpg
直近のハリケン20thが今一つだったけど本作は同窓会的な要素を強めにしながらもエンタメらしさがあり面白かった。
デズモゾーリャやマシロ・リジェといったように無理矢理な参戦もなく、既存メンバーと新キャラ・怪人が調和している。
えみポンのアバレピンクは割とやりつくしたためか、本作ではピンクのカーディガンを羽織るのに留まっているのも好印象。

パンフレットを読むと10周年の時点で企画は動いていたけど頓挫したみたい。
ファン人気の高く実際にアニバーサリーが制作されたハリケン・デカレンに比べると人気で劣るのは否めないし、今のように戦隊アニバーサリー企画やVシネクスト枠が根付く前の話。
戦隊VSがあったくらいでライダーでも鎧武外伝から続くVシネ展開が無かったころ。
それもあって実現は難しかったのかも。

(パンフレットは製作陣のアバレンジャーへの熱い想いが伝わってくるので是非購入してみてください!特にアスカ役の阿部薫さん提案による台詞変更はグッときます。)

その10年の間でさらに引退した役者は増えたけどカムバックもあり20周年の現在でようやく実現したから凄い。
ただその役者復帰を当たり前だと捉えたら駄目だよね。
オタク心理としては「ボウケンやゲキレン20thいけるかも!?」「キングオージャーのキョウリュウ客演にピンクがくる?」とか考えたいところだけど、引退したヒーローたちはもう一般人。
その人たちのご厚意で復帰されて制作されているわけなので。





  1. 2023/09/02(土) 01:06:04|
  2. その他スーパー戦隊
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
<<ウルトラマンブレーザー 第8話「虹が出た 後編」 感想 | ホーム | アソーカ 第3話「飛び立つ時」 感想>>

コメント

10thが頓挫した代わりにシャリバンNGにアバレンジャーのキャストが出演してるのがその名残って渡洋史さんが言ってましたね
その時のお礼+元々木村組常連+監督がシャリバンのファンということで出演したとか  

BLACKSUNやシン仮面ライダー同様特撮ヒーロー未経験の監督が撮った作品になるけど今作が一番バランス良かった
メインライター始め監督以外は特撮常連のスタッフが作ったのも大きいけど渡米ヒロシの下りやアバレイエローと勘違いする所とか自身の色も出しつつも作品を尊重してアバレンジャーの空気感を優先していたのはファン目線で作れてるなと感心

パンフは荒川さんがクウガ2ネタに言及して驚いた
日笠Pや荒川さんも随分前にクウガは別に意識したことないってツイートしてしたし
結局あれは当時のHPの文責担当者が勝手に書いただけなんだっけ

普段はアニバーサリー作品には興味ないからハリケン10th以来の鑑賞だったけどファンアイテムとして文句なしの出来
変にシリアス混ぜちゃう所よりコメディに寄った方が面白いな、と再確認したけどその歪さ含めアバレンジャーという作品だしそういった意味で集大成といっていいかな
アバレンジャー=一度聴いたら忘れられないEDのイメージが強いのは万場一致だろうしそこを軸にストーリー作ったのもとっつきやすくてそこも評価点

あとみんな歳とってもキャラクターが変わってなくても良いキャラ造形だったのも続編作成のハードル低くしてくれてたんだろうなと思った
例上げるとゴーカイジャーのガオレッドみたいに変わりすぎたらあんた誰だしRT龍騎の真司の様に見た目はアラフォーなのに喋り方は当時のままで変なギャップ感じたり若さありきのキャラ付けは後年の客演続編で違和感感じてしまうこと多いので
  1. URL |
  2. 2023/09/02(土) 19:58:04 |
  3. 1941 #oXpYwCr.
  4. [ 編集 ]

>1941さん
シャリバンNGはそのような経緯があったんですね。
10周年企画があった事も驚きですしアバレンジャー関連のインタビューは思わぬ発見が多いです。
ご存じかもしれませんが最近のブルー&ブラックインタビューで「恐竜大決戦のイエローアフレコは本人」と10年越しに判明しましたね。

本作が面白かったのは脚本や出演者のみなさんの力はもちろんですが、ファンだったという木村監督の力も大きいかもしれませんね。
自分もBLACK SUNやシン・仮面ライダーといった外部監督の中では一番バランス取れていたと実感しています。
下手に大人向け仮面ライダーとかやるよりは、こういった同窓会アニバーサリー系で外部監督に来ていただいた方が成功しやすいのかもしれません。

>アバレンジャー=一度聴いたら忘れられないEDのイメージが強いのは万場一致だろうしそこを軸にストーリー作ったのもとっつきやすくてそこも評価点
作品良く覚えていない人でも「アバアバアバアバアバレンジャー!」は覚えているでしょうし、そこをメインストーリーににしたのは正解でした。
アバレンジャーというとコメディ寄りな印象ですが本編は結構シリアスな要素もあるので今回はその要素をアバハラにあてて再現していたように感じます。

>例上げるとゴーカイジャーのガオレッドみたいに変わりすぎたらあんた誰だしRT龍騎の真司の様に見た目はアラフォーなのに喋り方は当時のままで変なギャップ感じたり若さありきのキャラ付けは後年の客演続編で違和感感じてしまうこと多いので
ここがアニバーサリー系の難しいところですよね。
10年、20年経ったら外見や言動に変化があって当たり前で当時そのまんまなんてありえない話なんですよ。
でもファンが見たいのは何年経っても変わらない当時のキャラクターなんですよね。
ガオレッドに関しても公式がそれに気づいたからか、ゴーカイジャーでは達観した性格だったのにスーパー戦隊最強バトルでは「やる気満々だぜー!」をやってくれました。
(公式というより坂本監督の配慮かもしれません)

  1. URL |
  2. 2023/09/03(日) 01:14:11 |
  3. 飛翔 #-
  4. [ 編集 ]

どうしても見たかったので、初日は無理でしたが翌日朝一で観てきました。
飛翔さんも書かれていたようにマシロやリジェ絡みで本編はシリアスな印象もあったのですが今回はコミカルなシーンが多かったですね。
ですが決して本編の雰囲気を壊すことなく、ギャグのテンポも良くて見やすかったのはキャストの皆さんとアバレンファンだったという木村監督の尽力に尽きると思います。

まずOPがあったのが嬉しかったです。10周年ものはロゴとイントロだけ流してカットされてしまうのが個人的にとても残念で、毎回「OP聞かせてくれ~!」と思っていたので…。キャストの顔が20年前⇒現在に変わる演出もあり(こうして比較されても改めて雰囲気が変わらないことに驚き)、開幕からダイノガッツが溢れてきました。

キャスト再集結が熱いのはもちろん、出演できないレギュラーメンバーへのフォローも素晴らしく、スケさんの写真のシーンは、「作品の中でキャラクターは生き続ける」ことを伝えてくれていてアスカ同様ほろりと来ちゃいました。
またヤツデンワニも大好きだったので、津久井さんの声で「らんるちゃ~ん!」が聞けて本当に嬉しかったです。

ストーリーもアバレンジャーの代名詞ともいえるEDダンスをメインにしたのもわかりやすくて良かったと思います。葵がアバレンジャーを否定する理由がアバレンダンスを笑われたというのも、一見すると「そんなことで?」と思われてしまうようなことでも本人にとってはトラウマになるし、逆にそれを笑わず見ていて、勇気をもらった人もいるという我々も経験しうることを主軸に置いていて、そこにヒーロー(アバレンジャー)が手を差し伸べてくれるという王道かつ勇気のもらえる展開が素晴らしかったです。ネットの書き込みやハラスメントなど、アバレンの雰囲気はそのままに社会問題を令和にアップデートしているのも見事だなと思いました。

アクションに関しては、ロボ戦はやはり大人の事情を感じましたが、魂だけの状態でも爆竜が戻って来てくれて超アバレマックスと共に戦ってくれたのは熱かったです。声だけとはいえ、やはり爆竜たちも含めてアバレンジャーだと思っているので。

EDダンス映像が当時を再現していて楽しかったのはもちろん、Cパートに尺を残してEDに入る前にティラノのナレーションパートを作ったのも「わかってる~!!」と嬉しくなっちゃいました。ここまで含めて、最初から最後までアバレンジャーを堪能することができて最高のファンムービーでした。

パンフレット読みましたが、凌駕役の西さんはじめ、キャストの方のアバレン愛が熱くて感動しました。ハリケン、デカレンとVシネがあってアバレンだけ無かったのでてっきりキャスト再集結は厳しいのかと思ってたんですがむしろ逆で、キャストの方から提案して10周年も作ろうと動いてくれてたんですね。何かしらの事情でその話が立ち消えてしまったわけですが、そのおかげで木村監督に再オファーしてこの20thが作れたわけですし、それが知れただけでも嬉しかったです。
アスカ役の阿部さんの台詞変更や演出の提案も、キャストかつアバレンに本気で向き合ってくれているからこそそこまで考えてくれているんだなと思うと、いちファンとして感謝しかないです。インタビューにあったダイノブレスの展開もあったらさらに熱かったなと思いました。

アバレンは子供心に特に楽しんで観ていたのですが、その思い出を裏切ることなく楽しいアバレンジャーが見られて幸せな一時間でした。
帰ってからアバレンジャーOPとEDのリピートが止まりません(笑)
  1. URL |
  2. 2023/09/03(日) 11:30:26 |
  3. SUBARUX #-
  4. [ 編集 ]

>SUBARUXさん
OPは嬉しかったですよね!
一気にテンション上がりましたよ。
欲を言えばもう少し画質を上げてほしかったですが、低画質も含めて当時らしさということでしょうか。

>スケさんの写真のシーンは、「作品の中でキャラクターは生き続ける」ことを伝えてくれていてアスカ同様ほろりと来ちゃいました。
役者の事情はあるけれど「キャラクターは生き続けている」が強調された作品でしたね。
確かにあの世界にアバレン登場のキャラたちが生きているんだと分かって嬉しかったです。
写真1枚や台詞1つといった細かなところですが繊細で丁寧な配慮がされていました。

>一見すると「そんなことで?」と思われてしまうようなことでも本人にとってはトラウマになるし
その点は幸人の台詞にもあった「40になってもトラウマ」という台詞でカバーされてましたね。
やった側は忘れていても当人からすれば月日で癒される事もなく苦しみ続けるので。
そのトラウマをアバレダンスとして劇中に組み込んできたのが本当に上手でした。
アバレンジャーといえば?と聞かれたら真っ先に思い出すのがあのダンスなくらい印象に残っています

Cパートに入るED前のティラノは「おお!」と声出しそうになっちゃいましたよ。
OP・EDもちゃんとあったので戦隊〇thでここまで当時を再現したのは初めてではないでしょうか。
最初から最後まで当時の思い出に浸れる同窓会のような構成です。

パンフレットですが一番グッときたのはアスカ役の阿部さんの台詞変更ですね。
これで3人の元気・本気・勇気が揃ったと知った時は本当にアバレンジャーを知り尽くした人たちの作品なんだと実感しました。
各種インタビューや舞台挨拶を見ても役者陣の作品に対する理解度の高さが伺えます。

>キャストの方から提案して10周年も作ろうと動いてくれてたんですね
過去のアニバーサリー系は殆ど役者持ち込み企画なんですよね。
役者仲間同士でその情報が伝わっていたから西さんたちも持ち込んだのかもしれません。
過去作と比べて出演者的なハードルは高かったと思いますが実現してくれた事には感謝しかありません。

  1. URL |
  2. 2023/09/04(月) 00:06:43 |
  3. 飛翔 #-
  4. [ 編集 ]

遅れましたが見てきました、入場特典でらんる狙いだったので……(無事引けました)
まだドンブラを見れてないので、後で見てきます……

まず今の時代の象徴として、ハラスメントをテーマに掲げているのがアバレンジャーを的確に表していてびっくりしました。
今の時代ならアウトだろう、というスレスレのキャラクターが連続しているので笑
仲代先生なんかも、よくある強敵が味方に、みたいになってますけど、トップゲイラーの設定含めて(パンフレットにしれっと書いてあるけど凄いアバレてる奴じゃん)、浅倉が味方になるような、アスカが言うようなそんなまさに「泥沼の戦い」でしたからね。
面白ければなんでも良いという、倫理観のかけらもないけど、すごく才能があるので出来てしまうし、おまけにアバレキラーの能力自体が強すぎて、完全に味方になると今度は基本アバレンジャー側が負けようがないレベルになるのが、振り切った作りになってますし。
ヤツデンワニもそうですけど、今回完全にスルーされている要素含め、こういった時代の移り変わりの中で、ハリケンジャーのように、あの頃の世界に戻ってきた、とはならないところがアバレンジャーそのものだなと思います。

>凌駕と幸人・えみポンは全く変わってないね。
ちゃんと彼らが変わっていないからこそ、今の時代にあっていないんじゃないか?という話に説得力があるんですよね。
完全にこいつは仕方ないなという感じのあるヤツデンワニはともかく笑、自衛隊出動しろとか、ツッコミを一身に背負いながらも、皆のために戦うヒーローの姿に、父性というか、パターナリズムに近い姿を感じて、20年経っても明るいヒーローで居るということがどういう事なのかをよりリアルに世俗的に描いていて、それでいて、ハラスメントスレスレのような、でもちゃんと健全な展開が、等身大の私人ヒーローらしくてよかったです。
人間のどうしようもなさとか、そういう負の連鎖みたいなのを、どうやったら解決の糸口を見つけられるのか、幸人が同級生を訪ねて回ったのが場合によっては余計にハラスメント的な嫌がらせめいた行為になりかねないあたりも含めて、不器用でも、ちゃんと問題解決のために向き合うんだという覚悟を感じて、まずはそこからだよね、そして、アバレンジャーはきっとそれもわかってるよ、というのは一貫していたのかなと。

>生物はおろか、海にも使えるから笑えるようで笑えない強力な技。
力が増せばモチーフに拡大解釈をし続ける概念系の怪人はかなり異常ですね笑
ルールがあるようでないようで、こういう外伝だからと、映画規模の敵を用意しているけれども、等身大のしょぼい能力を使ってくるバランス感覚も絶妙で、ここもテレビシリーズと地続きの印象を与えている点ですね。
あとかなり賢くてコールドスリープから目覚めてるのにSNSを悪用する作戦を考えているのもアバレンジャーモチーフを利用した能力で最高です。
ずっとふざけているだけの、意思疎通不可能な怪物、ではなくて、それを演じておどけているだけな(楽しんでも居る)キャラクターが手強さを演出していて、ここままじゃ倒さないといけないよねという訴求力もちゃんと兼ね備えていました。

>個人的には等身大の戦いでアバレンゲッコーを圧倒して欲しかった気持ちもある。
ここはロボが喋る戦隊の場合、彼らの出番は必ず必要になるわけなので、考えられた展開だなと思いました。
別にアバレンオーの技を使っても良いのに、使わなかったのは、これができちゃうと爆竜の必要性が薄れ過ぎちゃうからというバランスもありそうですし。
それよりも個人的には5人で変身した時にオープニングを流してほしかったです。

アニバーサリー作品史上一番ファン向けに作成された作品だなと感じました。
シン仮面ライダーは、本当にこういうフォーマットにしたかっただろうなと、でも無理でしょうし。
普通の映画規模だとこういう作りには出来ないという、逆手に取った作りで、なおかつハラスメントという一歩間違えばアウトなテーマというか、そもそもアバンレジャー自体がそういうチャレンジングなものであり、そこらへんの、求められている要素をいかにアップデートするかという問題そのものを表でやってしまうという離れ業で、うまくまとめ上げた作品でした。
  1. URL |
  2. 2023/09/09(土) 23:21:27 |
  3. ドロー #dKZO1wvI
  4. [ 編集 ]

>ドローさん
お目当ての特典ゲット、おめでとうございます!
1/2とはいえ開けるまでドキドキしますよね。
自分はアバレッドでした。

ストーリーは一見アウトなハラスメントがテーマでしたが上手に現代風にアップデートしていましたね。
一歩間違えれば大炎上しそうですが面白い作品に仕上がっていました。
「自衛隊出動しろ!」はちょっとヒヤヒヤしました。
ヒーロー作品で警察出てくるのはいいですが軍隊はやりすぎだろうと思っちゃうタイプなので。(実際クウガも自衛隊は避けてました)

問題解決のために幼少にトラウマを持った幸人が1人1人訪ねていくのも好印象でした。
それこそ今の時代に風にするならリモートで話を聞く事も出来たはずです。
それを泥臭さも感じる年配刑事のように足を使って証拠(証言)集めをして「40になった今でもトラウマだ」と告白する姿にグッときました。


>別にアバレンオーの技を使っても良いのに、使わなかったのは、これができちゃうと爆竜の必要性が薄れ過ぎちゃうからというバランスもありそうですし。
個々の能力を使えるけど合体ロボの技まで使えると「ロボいらないじゃん」になるので絶妙なバランスでしたね。
同じく10thのテン・ゴーカイジャーもゴーカイオーのような武装になりながらも「ガレオンいらないじゃん」とはならなかったので。
思えばキョウリュウレッドカーニバルはかなり踏み込んだ

>アニバーサリー作品史上一番ファン向けに作成された作品だなと感じました。
今回は満足度高かったです!
自分の中では ゴーカイ、アバレン、ゴーオン ですね。
いずれもお祭り感あり、同窓会らしさありで満足です。
シン・仮面ライダーもこんなフォーマットならもうちょっと一般人気出たかもしれません。まぁ今となってはですが・・・

  1. URL |
  2. 2023/09/11(月) 00:41:00 |
  3. 飛翔 #-
  4. [ 編集 ]

結局映画館でみてきました(忙しくてコメントは遅くなりましたが……

やっぱり楽しみだし感動したいので、大きな画面で見たいです。あと配信だと自分の都合で止めたり巻き戻したりできちゃうので、もちろん聞き取れなかった台詞をもう一度……とかで映画館でも巻き戻したくなる時は多いのですが、最初からそういうことができると分かってる状態だと僕自身が視聴に100%集中できなくなってしまうので……
「初見は何も知らない状態で見たい」って気持ちと似た感覚だと思いますが、感動するなら100%全力で感動したいっていう……表現難しいな……



こういう作品だと、クロスオーバーや客演が時系列としてどこに入るか、そもそも存在しているかは気になるところ
今回の変身がとても久しぶりであるような発言(ちゃんとアバレイザーある!とか)をしていたので、最終回以降1度も変身してないってことなんですかね
つまりデカレンジャーVSやゴーカイジャーやキョウリュウジャーは無し、と
ボウケンジャーはアスカしか出てないしその時に凌駕たちに会ってないからアスカも特に触れなかったという解釈はできますが
あとフィッシャーズの人が「昔見てました」って言ったり、EDのダンスや「暴れた数だけ強くなれる、優しくなれる」ってワードが当時の子供たちの間で出たりしたことから、
この世界では「アバレンジャーの戦いは現実で起きてることで、なおかつ番組としてのアバレンジャーも存在していた(現実のアバレンジャーの戦いを放送していた)」って事なんすかね

このへんはハリケンジャー20thではしっかりと、チュウボーズやバットゼルンバが台詞に登場してたので、
VSガオレンジャーや10thは史実であることが確定。一方サタラクラジュニア等は裏七本槍に入ってなかったので
アバレンジャーVSやゴーカイジャーはハリケンジャーの作品ではないからハリケンジャーの史実にも無い、という可能性が高い


OP良かったですね
しかし当時のOPや本編の映像が何回か入りましたが、画面が大きい事もあって、CGが粗いw
ED前の爆竜の寸劇から、ED後にCパートという流れも本編と同じ
これは監督が、当時の製作陣出身ではなく、ファン出身だからできたことですかね。できるだけ当時の思い出を村長しようという
本編がEDのダンスから来てることもあり、見た人が「懐かしい!そうそう、これがアバレンジャーだよ!」ってなる、良作品
もちろん当時の雰囲気を再現しつつも令和の作品となっているのもポイント高い

クウガ小説版やテン・ゴーカイジャーといい、荒川さんはこういう、社会情勢とヒーローを組み合わせるのが好きなんですかね
そしてそれらの作品と同じく、根本的な解決はあんまりしていない。今回も葵のダンスに元気づけられた子がいたから良かったものの、
「苦手だしやりたくないのにそれが正しい事なんだと無理矢理推しつけられる姿」というのは変わらないわけで、
葉月がいなかったら、もしくはいてもそれだけじゃ負の感情を抑えるほどにはならない人だったら、もうどうしようもなかった

亡くなったとかで出演できない役者がいても、作品の世界では元気に生きてることにできるのは、いいことですよね
リュウソウジャーの映画の時もやるとは思ってたけど本当にやってくれたし(※僕は本編あんまり見てない人ですが)


らんる登場時の「少し老けたな」は、ごめんなさい、僕もそう思いました。他のメンバーがあんまり変わってないから余計に
流石に現役で役者やってる人と、引退して主婦やってる人を比べたら失礼ですが
らんるが所属してるらしいメカニックのチーム?に、あの「20年後にノーベル物理学賞を取る少年」がいるとかが台詞で示唆されないかなと思ったけど、特に言及は無かった
当時は20年後にこんなことになるなんて絶対思ってなかっただろうけど、10thではなく20thをやったんだからめっちゃ運命的だろうに

因みに僕は10thの企画はあったけど頓挫した、ということは知ってました
まあ、らんるが難しかったんだろうなと。子育て大変な時期でしょうし
逆にキョウリュウジャーの映画でらんる本人ってのは知りませんでした。キャンデリラって噂は聞いた事ありましたが
そういえばキョウリュウジャーの映画でも凌駕は「三条さん」呼びでしたが、最終的に「幸人さん」呼びに変わってたような……でも今作でも三条さん呼びだったなあ……


アバレキラー復活
アバレンゲッコーがあの方を復活させるとか言ってたので、デカレンジャーVSと同じパターンだとファンならすぐ分かりましたよね
仲代先生が年取ってるのは設定上おかしいけど
アバレキラー登場時、「首が!黒い!」って思いました。ドンブラザーズに登場したアバターチェンジ版アバレキラーは首が白かったので違和感バリバリだったので……
そしてエヴォリアンのボスやってた時期のキラーを復活させたとのこと(なおさら老けてるのがおかしい)
改心した理由は説明は無かったけど描写的に、凌駕のダイノガッツが仲代先生に流れ込んで、凌駕の知ってる仲代先生にアップデートされた……と解釈してます
あのオレンジの光はダイノガッツとしか思えなかった。なんでか知らないけどこの映画、ダイノガッツに全く触れてなかったような気がしますが……
終盤の超アバレマックスの時もこの時代の人々のダイノガッツを集めたのかと思ったらそこでも触れませんでしたし

その、ダイノガッツを集めた(仮定)時のアバレキラー、突然「トキメキーング!」とか言い出して、キャラ崩壊してら
脚本家繋がりでキラメイジャーのネタを拾ったのかな?にしても唐突だったけど
ブラキオは当時、東映の他作品のOPやEDの歌詞を台詞に入れてる事が多かったので、何か来るかな?と思いながらこのあたりは見てました
ゼンカイジャーのOPっぽい事は言ってた気がする


ロボ戦。ハリケンジャーも動物型ですがあれは完全なメカ
アバレンジャーは単なるロボットではなく相棒なので、出さない訳にはいかないんですよね。しかも喋るし
戦隊って基地やロボのコックピットのセットは終わったら壊しちゃうんですが、昔のVSはコックピットが残ってる状態でやれてたんですよね
今はVSでも前年戦隊のロボは登場しないからなあ
キョウリュウジャーの時はコックピットないのにロボ戦やって、真っ白だけど丸いアレ(名称不明)があるかのようにそこに手をかざしてた
セットが無いという事情や、尺を取るという事情もあるし、10thや20thではまずやれないですよね
尺が無いのは、ギンガマンとかが顕著でしたがノルマでロボ戦はやるけどワンパターンで単調であっさり終わる事が多かったですし



ところで
「キングオージャーのキョウリュウ客演にピンクがくる?」って、この時点でキョウリュウ客演判明してたんですか?
私は積極的にネタバレは探さないけど入ってくる情報は拒否しないスタンスなのですが、
キョウリュウジャー客演が判明したのはキングオージャーの先週の予告の時点だと思ってたので、
この感想記事はアバレンジャー20th見た日に読んだのですが、その時は「キングオージャーのキョウリュウ客演にピンクがくる?」には全くピンと来てませんでした
  1. URL |
  2. 2023/10/10(火) 00:07:12 |
  3. ライト #1zy/x5P2
  4. [ 編集 ]

>ライトさん
配信を進めた手前言い訳がましいですが、映画は映画館で見るのが一番ですね!
ながら見せず画面に集中できるしネタバレを知らずに鑑賞出来て最高です。

>こういう作品だと、クロスオーバーや客演が時系列としてどこに入るか、そもそも存在しているかは気になるところ
基本的にゴーカイジャーはノーカウントで良いと思いますよ。
カウントしたとしても緩く浅く繋がっている程度の認識にしないと本気で整合性を考えると面倒な事になるので。
自分としてはどの戦隊映画も「VSが正史。ゴーカイはパラレル」と割り切っています。

>しかし当時のOPや本編の映像が何回か入りましたが、画面が大きい事もあって、CGが粗いw
当時を懐かしく気持ちよりも粗さの方が気になってしまいました。
近年はすっかり発売しなくなった戦隊リマスターですが、映画のためにOPの1分半くらいはリマスター出来なかったのかな?と

>そしてそれらの作品と同じく、根本的な解決はあんまりしていない。今回も葵のダンスに元気づけられた子がいたから良かったものの、
最近の荒川脚本はそんな感じです。
雰囲気で解決したような気はしますがよーく考えるとそんな事はないような。
今回は葉月という解決できる人物がいてそのままEDダンスを織り交ぜたのでよく出来ていたかと。

>因みに僕は10thの企画はあったけど頓挫した、ということは知ってました
自分とは逆ですね。10th企画ある事すら知りませんでした…
恐竜大決戦に関しては本人説・声優説など色々あったのが懐かしいです。

アバレキラー復活!
見た目の変化はもう仕方ないですよw
どれほど設定で理詰めしても同窓会やっている事に変わりはないので。
改心した理由?はそれで良いと思いますよ。

>アバレンジャーは単なるロボットではなく相棒なので、出さない訳にはいかないんですよね。しかも喋るし
ゴーオンジャーしかり、相棒物では欠かせないので出すのが必須なんですよね。
ゴーオンジャーの時はまだロボ戦が出来ましたが、あの時より厳しくなったのか今回は台詞だけでした。
それでも出ないよりは出た方が良いですし、本編以上に人間と爆竜が一緒に戦っている感は出せていたと思います。

>「キングオージャーのキョウリュウ客演にピンクがくる?」って、この時点でキョウリュウ客演判明してたんですか?
8月下旬時点でキングオージャー公式から新章に突入する事と新ポスターが発表されてそこにキングキョウリュウレッドが映ったいんたですよ。
元々リークか何かでキョウリュウジャー参戦が噂されていたのがファンの間で出演決定と確信に変わった瞬間です。
と言ってもこの時は他のメンバーまで出るかは分からず、売れたり引退した役者さんも多かったので(変身後だけでは?)という予想もまた多かったのです。
  1. URL |
  2. 2023/10/10(火) 01:22:00 |
  3. 飛翔 #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tokusatunokiseki.com/tb.php/5907-696c5899
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

飛翔

Author:飛翔
特撮ヒーローが好きな既婚者社会人のブログ。
ライダー、戦隊、ウルトラ、牙狼、アメコミと実写系ヒーローの感想を取り扱っています。
お気軽にコメント頂けると嬉しいです。




このブログについて
フィギュアレビューまとめ
メールフォーム
お問い合わせ

広告

最新記事

ウルトラマンブレーザー 第20話「虫の音の夜」 感想
タイタンズ シーズン3 感想
ブラックライトニング サードシーズン 感想
仮面ライダーガッチャード VS 仮面ライダーレジェンド EPISODE 2 感想
仮面ライダーガッチャード 第12話「暴走ライナー!暗黒ライダー!」 感想

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

ツイッター

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する