
ニジカガチ戦の後半。
暗闇空間にいるゲントから始まってブレーザーが対話をしたいように思えた。
アースガロンの新装備「Mod.2」導入が検討された時に
「しかし!実戦投入は全然!」
(一同の支線)
「・・・分かりました」
やるしかない、引き返せない雰囲気に飲まれてしまうのがリアル。
特筆すべきはこの後の教授に関するやり取り。
「最悪の場合、教授の命を奪う事になる。君にそれができるか?」
「あなたになら出来るんですか?」
この問答が子供番組を超えてて好き。
特に人の命を奪う作戦を主人公自ら提案し、実行しようとするのはウルトラシリーズでも稀じゃないだろうか。
大抵は悪そうな上層部が無理矢理命令してるので。
テルアキが教授に言っている事の殆どは先週のゲントと同じ。
違うのは「あなたの話がつまらないと感じたのは初めてです」で会話をやめたゲントに対して「僕はこの世界でもっと生きたい!」とさらに会話を続けたこと。
多分この違いが教授の中での違いになってもう悪さはしないであろうラストシーンに繋がるんじゃないかな。
個人的にもテルアキの考えが好きで人間以外の生態系にも影響が出る事を指摘しているのがゲントとは違う一歩踏み込んだ視点。
一昔前の意識高い系の作品は大抵環境問題を取り入れていて「自然環境を壊す人間は悪!滅びなければ!」みたいなのが多かったけど、それで終わっていてアンサーも弱かった印象。
生物、生態系は必ず連鎖しているわけで人間が滅べば他の生命体全てに良い結果が訪れるわけではない。
そしてニジカガチへのリベンジでアースガロンMod2出動。
一発目は思いっきり外したのに二発目で当てて三発目で四つん這いになって反動を固定してさらに直撃させるヤスノブ凄い。
とはいえせっかくパワーアップしても単独勝利は出来ず。
過去のキングジョーSCやナースデッセイ号・テラフェイサーに比べて圧倒的に強いわけではなく、サポート枠の域を出ない。
ブレーザー1人では勝てず2人なら勝てる絶妙なリアリティバランスに設定されてる。
3発目を機にブレーザーへの反撃に繋がる訳で封印していたはずのインナースペースがついに登場。
放送前からインナースペース無しと言われていたけど新商品の販促都合かな。
ギャラファイのように背景にアイテム浮かべて装填が理想だけど、おもちゃ売る立場からしたら主役に装填させるシーンは必須だろうし。
むしろこれまでインナースペース無しでよく頑張った。
レインボー光輪はカッコよかったし従来の光線技に近いから安心感がある。
その一方で独自技であるスパイラルバレードはやらなかったしインナースペースも含めて一気に「いつものニュージェネ」になった感は否めず。
これまで培ってきた独自性を捨てたとは言わないけど、例年の雰囲気に近付いたことは確か。
インナースペースが入ったことで変身中もゲントの意思で行動していることが分かったのは収穫かも。
これまではどちらの人格主導なのか良く分からなかったので。
いつかの一本釣りもいよいよゲントの趣味説が現実味を増してきた。
教授は無罪放免。証拠がないからどうしようもんかう。
人間が作った発電所前で釣りをしてるしあの表情からして悪事に手を染めることはなさそう。
テルアキの実家がもう出てきて驚いた。もうちょっと後かと。
農家に釣りと隊長と副隊長のやり取り好き。大人のドラマだよね。
次回はガラモン登場。
実はウルトラ戦士とは初の対決だとか。
- 2023/09/04(月) 00:37:07|
- ウルトラマンブレーザー
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| コメント:2
今回だけでなくブレーザーのサブタイトルの影絵は「怪獣+人間」の絵作りが好きです
ニジカガチは鎧の展開の有無で大きくイメージが異なるので前後篇にぴったりですね
しかしあんな離れた山の中でぶっ倒れていたゲントをどう見つけて
何が起こったと解釈したのだろう…アンリとか見捨てられたと誤解してもおかしくないのに(笑)
>大抵は悪そうな上層部が無理矢理命令してる
これが単なる侵略宇宙人がコントロールしている怪獣なら
両面作戦で巨大怪獣はウルトラマン、宇宙人は等身大の隊員がやっつける
アクション篇になって終わりなんですが、地球人になるとこじれる部分があるんですよね
その辺を解消するために飼い犬に手を噛まれるというか
自分の分身と思ってた怪獣にブチッ!と潰されて終わるマッドサイエンティストもいるわけで
>一昔前の意識高い系の作品
ウルトラシリーズだと「ガイア」序盤の藤宮みたいなやつですね
公正なジャッジの結果地球のためにというにはちょっと感情を入れ込み過ぎて
単なる尖った逆張りに突っ走ってるから止められる
さらに時代をさかのぼるとこれまた全編エコロジー問題提起に満ち溢れた「ウルトラマンG」がありますが
こっちは海外系列ということでちょっと日本のエコ系特撮とは視点の違いを感じました
自然を守るべき大事なものというか人知の及ばない恐ろしい領域として描いていて
弁えずにそこに至る一線を踏み超えたら…という暗黙の厳しさがあったように思います
欧米の自然環境は日本と違うので付き合い方・感じ方も変わってくるんだなと感心した記憶があります
>ヤスノブ凄い
伏せの姿勢になったアースガロンも結構様になっていて
そのうち直立→四脚の変形機構つきの味方メカ怪獣も出ないかと思ってしまいました
ドルゴ回のテクニックもそうですが、ひょっとしなくても彼って
有能なエンジニア+凄腕のパイロットっていう二面性が売りのキャラだったりしませんか?
ロボットアニメで主役張れそうなスペックの充実ぶりです(筋肉も凄いし)
>新商品の販促都合
それでも手元しか映さないとか最低限に抑える気概は伝わりました
主題歌もいい仕事してくれたしこの辺は概ね満足です
思えば昨今のウルトラマンって不思議ですね
普通変身した後のヒーローがやるであろう玩具操作を変身前の
生身の人間がやって、それがきちんとハイライトになっている
ある意味変身したことにして生身のまま武器とかを使うライダーや戦隊よりも
子どものごっこ遊びに近い造りになっているかもしれません
>レインボー光輪
>一気に「いつものニュージェネ」になった感
相手のパワーソースを獲得することで新技を会得していくという
ハングリーな感じがしびれますね。それこそモンハンの素材のような感じ
特大の光輪で怪獣をざっくりと縦一文字に両断するのもクラシックな雰囲気で気持ちいいです
インナースペースが通常運行しているような作品なら「タイガ」の怪獣の指輪のように
毎度ブレーザーが怪獣から特技をゲットしていく展開になってたかもしれません
>次回はガラモン登場
>実はウルトラ戦士とは初の対決
次回予告のフォントが五線譜+音符のような柔らかさなのが「マックス」の毎回のサブタイ表示みたいでツボです
「ウルトラQ」由来の怪獣はウルトラ戦士とはぶつからないので
最近になって隠し玉的に再登場する機会が増えてきた感じがしますね
技術の発達で想像以上の強敵になってることが多く楽しみな手合いです
- URL |
- 2023/09/10(日) 13:37:20 |
- 1 #-
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>1さん
>しかしあんな離れた山の中でぶっ倒れていたゲントをどう見つけて
>何が起こったと解釈したのだろう…アンリとか見捨てられたと誤解してもおかしくないのに(笑)
ブレーザーはこのあたりの描き方が弱いですね。
一般隊員が変身していたのなら「お~い(手を振る)」でいくらでも誤魔化せますが仮にも隊長が前線に出て行方不明になったのに大して触れられていないので。
しかも毎週の如く現場に出ては消えているのに。
>欧米の自然環境は日本と違うので付き合い方・感じ方も変わってくるんだなと感心した記憶があります
海外作品だと環境に対する考え方が違うのかもしれませんね。
日本以上に自然と一緒に生きている、という考え方が強そうなので。
その一方でゴジラKOMのサノスおばさん理論は一昔前の環境問題と同じで今更こんな話題なのかと拍子抜けした覚えが汗
>ある意味変身したことにして生身のまま武器とかを使うライダーや戦隊よりも子どものごっこ遊びに近い造りになっているかもしれません
インナースペースの武器もDXアイテムそのまんまのサイズなのでごっこ遊びという点ではしっくりきますね。
ライダーの場合は役者がDXベルトを使うことはあれど、武器類はプロップですし。
トランスチームガンは玩具サイズでしたがそれっきりで続かなかった印象です。
後はセイバー(ソードライバー)の抜刀時の聖剣は玩具サイズっぽいですね。
>相手のパワーソースを獲得することで新技を会得していくというハングリーな感じがしびれますね。
直前にインナースペース映ったのもあっていよいよ普通のニュージェネっぽかったですw
新アイテムの販促時期くらいはこういうのが必要なのかもしれません。
- URL |
- 2023/09/11(月) 00:43:27 |
- 飛翔 #-
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