
マーベルズのネタバレありの感想。
キャプテンマーベル(1作目)の続編でもあり「ワンダヴィジョン」「ミズ・マーベル」「シークレットインベージョン」とMCUドラマ3作が合流した映画。
○キャラクター
タイトルは「キャプテンマーベル2」ではなく「マーベルズ」だからか、3人の出番は極力平等になってる。
肌感覚だけど 1キャロル>カマラ>モニカ な活躍だったかも。
なので最初にガッツリ出てくるのはカマラ。
キャプマが好きを活かして?コミック調の面白い映像でスパイダーバースを見ている感覚。
妄想垂れ流しだけどコミカルで面白かった。
本人の他には家族が出演。カリームやブルーノ、ナキアといった友人らは出番なし。
ドラマは1話と最終回以外乗れなかったけど、小難しいストーリーや彼女の出生?に関わるような要素はそこで消化済み。
なので本作は彼女の活躍だけに絞れたので魅力を十分に発揮。
改めてミズ・マーベル(単独ドラマ)ではなくカマラというキャラクターは良かったと再確認。
「ワンダヴィジョン」からはワンダの壁を越えて力を得たモニカが登場。
度々ワンダの話題が出たけど「魔女」と呼ばれただけで彼女の最後(MOM)に関する言及はなし。
モニカ自身は「キャプテン・マーベル1作目」からいるキャラでありながら、役者的にはワンダヴィジョンからの実質新キャラ。
役者変更による実質新キャラはキャシー(アントマン)と同じだね。
既にフューリーの元で働いて小さな女の子から立派な大人の女性に。仲間内にもスーパーパワーは知られていた。
キャロルは1作目と同じく明るいキャラクターになっていて安心。
エンドゲームは撮影時期の関係からか、冷たい人に見えたので。
30年の間に色々あって負い目を感じていたけど「キャロルおばさん」でいれることに気づいたシーンが好き。
エンドゲームではローディとの間に思わせぶりなシーンがあったけど本作では特に触れず。
一番注目していたのがニック・フューリー。
シークレットインベージョンの醜態はどこへやら、頼れる長官として大活躍。
コメディリリーフをこなしつつ、強いところを見せるしサポート役として理想な出番。
猫と戯れる竹中直人の吹き替えは100点満点w
惑星アラドナは歌うことが会話になっていてディズニーミュージカルのノリ。
それを梨泰院クラスで有名な韓国俳優のパク・ソジュンが演じる事に意味があったのかも。
ネットフリックスだと韓国系が強くて面白いし、シャンチーを皮切りにアジア系俳優が少しずつハリウッド大作アメコミ映画に進出している。
ヤン王子のキャラも面白くて普通に会話できるのは笑ったw
吹替えは江口拓也。梨泰院クラスを見た身としては櫻井孝宏が良かったけど新規キャラは難しいかな。
○ストーリー
モニカが持っているバングルを巡るストーリー。
バングルのおかげでタイムスリップした事にも触れて「ミズ・マーベル1.5」の側面も出ていた。
ドラマとしてはキャロルとモニカの人間関係が多く、カマラが入る余地は少ない。(現に念願の初対面も「後にして!」なリアクション)
ドラマとしても戦力としてもキャロルとモニカが強くてカマラは若干の場違い感。
そこで単独ドラマに出ていたバングルをヴィランであるダー=ベンと絡めて展開するドラマに仕立てたのが上手い。
シークレットインベージョンなんて無かったんや!と言いたいところだけど、マリア・ヒルもタロスも出番なし。
製作段階で2人が死ぬ事は決まっていたみたい。
地球もスクラルを狙って地獄のような光景になっているはずだけど、それらには全く触れず。
ワンダヴィジョンとドクターストレンジMOMの関係からするに多分連携はそんなにとれていない。
途中でスクラルの人々を見捨てるのは辛いところ。
ヒーロー経験の長いキャロルは「全員は救えない」で割り切っているけど、彼女をヒーロー視するカマラとしては汚いところを見ちゃったわけだから。
飛行機が動き出した時、画面奥にまだ残されたスクラル人が動いているのが悲しい。
キャロルが惑星ハラを襲った回想は偽物だったり騙されているんじゃないかと思ったら本人だった。
あのモヒカンヘッドで星を滅ぼされたら殺戮者呼ばわりも納得ではある。
それもあってか、ヴィランであるダー=ベンに同情しちゃった。
○アクション
3人の入れ替わりを使ったアクションが見応え抜群。
急に入れ替わるから初戦は頭が付いていけず、入れ替わりが過剰にも感じられたけど終盤の息の合った連携が素晴らしい。
直前に3人の特訓シーンや海上の戦いを入れていたのも良いアクセント。
ただ最後の戦いは割と無音に近く、グサッと刺さって終わりの後味が悪い戦いだったので序盤のようにポップミュージックをBGMにしてほしかった。
連携自体は本当に見応えがあって実戦経験では一歩劣るカマラが肩を並べて戦いながらもダメージ受けるのはキャロルとモニカに集中させる配慮も良かったので。
公開前はキャプテン・マーベルが強すぎて残り2名がオマケになるんじゃないかと危惧していたけど実際には人々を避難させる守りの戦いを強いられたし、キャロル1人だけでは厳しかったはず。
対サノスのように1対1ならキャロル1人で問題ないけど、守りながら多数となると難しいので。
エンドゲームで見せた圧倒的な強さはそのままに、1人で多数を守る事の大変さが伝わってきた映画。
○サプライズ等
まずは直前の予告にも登場していたヴァルキリー!
既に最前線は離脱してしまったけどサポートとしては活躍しているみたい。
プライドを保てる、と孤高の女戦士同士のアドバイスが染みる。というかいつの間に友達に?
2人目がケイト・ビショップ!
MCUドラマが初登場の主人公キャラで映画出演したのはカマラが初だけど、さらにもう1人くるのは予想外。
ヴァルキリー(アスガルド)繋がりでソーかジェーンかとばかり。
アイアンマン1作目のフューリーのオマージュでヤングアベンジャーズ結成を彷彿させるカット。
「アベンジャーズ5・6」は既に発表されているので、本当に公開されるならさらにその後かな。
5年後、10年を見据えたマーベルスタジオの未来への先行投資のようなカット。
最期がマルチバースに飛んだ世界でX-MEN(ビースト)
ストレンジMOMで登場した時も「ついにきたか・・・!」と感慨深かったけど、いよいよMCU参戦がすぐそこなんだと実感した。
色々言われているマルチバースサーガだけど、デップーとウルヴァリンらX-MEN、ファンタスティックフォーがくれば流れも変わるはず。(多分)
久々に「こういうのでいいんだよ」な面白さでした。
最近のMCU映画・ドラマに不信感を覚えていたのでストレートに面白い作品を送り出してくれて大満足です。
「キャプテンマーベル(マーベルズ)は帰ってくる」が無かったけど3作目やミズ・マーベル2は内定済みであってほしいです。
次のMCU作品は来年1月のエコー。
映画としてはデッドプール3だけで終わりそう。
- 2023/11/11(土) 02:05:38|
- マーベル・シネマティック・ユニバース
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